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55688 Schwere Güterzuglokomotive Ce 6/8 III [Maerklin-Lok]
ゲッピンゲンのメルクリネウムからのアナウンスで1番ゲージの白いクロコダイルのレプリカが告知されました。
Schwere Güterzuglokomotive Ce 6/8 III
このモデルは、かつてメルクリンが北米でのメッセで出展した際に、ニューヨークの販売店からのオファーでNew York Central Lineの名称で0ゲージの白塗装のクロコダイルモデルが市場に出たそうですが、そのモデルのレプリカが1番ゲージでメルクリニウムモデルとしてゲッピンゲンの博物館モデルとしてリリースされるとのことです。(日本の販売店で購入可能かは未確認)
このモデルは、時々話題になるクロコダイルで、当時はごく少数市場にリリースされたと思われます。今回その伝説的なモデルのレプリカが1番ゲージでリリースされるのは興味深いです。
Schwere Güterzuglokomotive Ce 6/8 III
このモデルは、かつてメルクリンが北米でのメッセで出展した際に、ニューヨークの販売店からのオファーでNew York Central Lineの名称で0ゲージの白塗装のクロコダイルモデルが市場に出たそうですが、そのモデルのレプリカが1番ゲージでメルクリニウムモデルとしてゲッピンゲンの博物館モデルとしてリリースされるとのことです。(日本の販売店で購入可能かは未確認)
このモデルは、時々話題になるクロコダイルで、当時はごく少数市場にリリースされたと思われます。今回その伝説的なモデルのレプリカが1番ゲージでリリースされるのは興味深いです。
タグ:1番 Neukeiten 2013
Kinderland-Wagen Bpmz 291.2 [Maerklin-Reisezugwagen]
今年のメルクリンH0新製品でとても気になる3種の客車セット「FD 1980 Königssee」があります。Ep.IV時代のDBのファンでは有名な1988年夏からの高速新線を走る目的で施された気密貫通路付きの最新型客車を使った唯一のIRブルーに塗装された仕様ではなく、その直前の1987/88年冬ダイヤ改正時の旧塗装仕様の同列車をモデルを製品化したものです。(但し、機関車は当時最新の120.1形)
FD-ZugはIC/ECとは異なり、Urlaubszügeと呼ばれる休暇旅行に利用されるよう当時西ドイツの国内線向けに数列車が設定されていて、「FD 1980 Königssee」は北ドイツの中心都市のハンブルクと南ドイツ・バイエルンの観光地のベルヒテスガーデンやクラーゲンフルトなど数カ所を結んでいました。そのため、ファミリーで休暇を過ごすための快適な移動手段として機能するよう、食堂車の他に車両の一部を「Kinderland」と呼ばれる子供のための遊具などが設えられている座席車両(Bpmz 291.2)が連結されています。
メルクリンモデルでも、この車両はセットの1つとして用意されていて、今回の客車セット3種の1つ(43768)にあります。ところでこのKinderland客車ですが、興味深いことに2017年にEUROTRAIN系列から43877として、同形モデルが既にリリースされています。ただし43877は室内装備が座席車のままです。車体番号などが違うかどうかは興味深いところです。
また、今回のセットですが、リリースされる3種(6両)だけでは編成としては足りず、増結セットが後日リリースされるのかも知れません。
そうした検証も含めて、現在この列車の編成表データを探していますが、見つけることが出来ません。なんとかこの列車の編成表を完成させたいと思ってはいるのですが、もしデータをご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただければありがたいです。
FD-ZugはIC/ECとは異なり、Urlaubszügeと呼ばれる休暇旅行に利用されるよう当時西ドイツの国内線向けに数列車が設定されていて、「FD 1980 Königssee」は北ドイツの中心都市のハンブルクと南ドイツ・バイエルンの観光地のベルヒテスガーデンやクラーゲンフルトなど数カ所を結んでいました。そのため、ファミリーで休暇を過ごすための快適な移動手段として機能するよう、食堂車の他に車両の一部を「Kinderland」と呼ばれる子供のための遊具などが設えられている座席車両(Bpmz 291.2)が連結されています。
メルクリンモデルでも、この車両はセットの1つとして用意されていて、今回の客車セット3種の1つ(43768)にあります。ところでこのKinderland客車ですが、興味深いことに2017年にEUROTRAIN系列から43877として、同形モデルが既にリリースされています。ただし43877は室内装備が座席車のままです。車体番号などが違うかどうかは興味深いところです。
また、今回のセットですが、リリースされる3種(6両)だけでは編成としては足りず、増結セットが後日リリースされるのかも知れません。
そうした検証も含めて、現在この列車の編成表データを探していますが、見つけることが出来ません。なんとかこの列車の編成表を完成させたいと思ってはいるのですが、もしデータをご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ教えていただければありがたいです。
39293 DB Cargo BR 293 (Vectron Dual Mode light) / Ep. VI [Maerklin-Lok]
メルクリンH0から今年の新製品で発表されたSiemensのハイブリッド機関車、Vectron Dual Mode lightは、電気式ディーゼルと電気機関車の両方の機能を持った最新のVectronを模型化したものですが、つい先日、DB Cargo車籍の同形の1両がPurpurrot(紫赤)色塗装と現塗装(Verkehrsrot)を車体左右のエンドに施された実車が登場してすぐの今日、以下特別塗装モデルのリリースが発表されました。
Zweikraftlokomotive Baureihe 249
この機関車は、かつてのPurpurrot塗装にベージュのラインが入っているので、DR機関車をリスペクトした塗装ではないかと感じました。なかなかシックで似合うと思いますが、側面の2つの異なる塗装色を繫ぐグラデーションがやや不自然な印象を受けました。
293形機関車は、電化/非電化区間に関わらず走行可能な機関車なので、かつてドイツの非電化区間で最もポピュラーな機関車としてDBの代表的機関車の液体式ディーゼル機関車のBR 218などのV160形ファミリーを更に電化区間にまで拡大させ、電化/非電化セクションでの交代不要のマルチプレーヤーですね。
実車の世界では、機関車運転士は、これまで電気/ディーゼルと別の運転免許が必要だったと思いますが、これからはこの機関車の免許があれば、どちらの区間も走れるのでしょう。
模型の世界では、もちろん無免許で運転出来ますw
Zweikraftlokomotive Baureihe 249
この機関車は、かつてのPurpurrot塗装にベージュのラインが入っているので、DR機関車をリスペクトした塗装ではないかと感じました。なかなかシックで似合うと思いますが、側面の2つの異なる塗装色を繫ぐグラデーションがやや不自然な印象を受けました。
293形機関車は、電化/非電化区間に関わらず走行可能な機関車なので、かつてドイツの非電化区間で最もポピュラーな機関車としてDBの代表的機関車の液体式ディーゼル機関車のBR 218などのV160形ファミリーを更に電化区間にまで拡大させ、電化/非電化セクションでの交代不要のマルチプレーヤーですね。
実車の世界では、機関車運転士は、これまで電気/ディーゼルと別の運転免許が必要だったと思いますが、これからはこの機関車の免許があれば、どちらの区間も走れるのでしょう。
模型の世界では、もちろん無免許で運転出来ますw
Überraschungsmodell 2024 [Maerklin-Lok]
昨日、メルクリンから今年のサプライズモデルが以下発表されました。
Dampflok 18 323
数日前からSNSのメルクリンアカウントで、布に覆われたモデルの画像が配信されて期待を膨らませていた今年のモデルはDBのEp.III仕様の蒸気機関車という、これまでのドイツ以外のモデルとは異なり、ドイツのファンを念頭に置いた人気モデルとなりました。
2021年のサプライズモデルはDR車籍(Ep.IV)の18 314を改造した02 0314(39027)でしたから同じ出自(Baden IVh)の機関車がサプライズモデルとして登場したことになります。
BR18.3は、基本構造が似た戦前のドイツ統一前後の王国鉄道時代の1920年までにバイエルンのS3/6やヴュルテンベルグのReihe Cと基本設計を同くした4気筒の急客用としてミュンヘンのJ. A. Maffeiで製造されました。この機関車は統一後のDRG時代に制式機関車形式の18.3形として18形に統合した経緯があり、このモデルは元Baden IVhにあたります。DRG時代は、Baden地方の牽引機として(Badische Rennerと呼ばれて)Mannheim – Basel間のRheingold-Express、戦後はRheigoldの他、Riviera-Neapel-Expressなどを牽引していました。
このモデルは戦後のEp.III仕様で1960年代の晩年の姿と思われます。フロント部分のふくよかなシリンダ形状が特徴的でドイツでも人気機機関車の1つです。
メルクリンのYouTubeアカウントでも早速以下アドレスでメルクリンTV Extraとして動画の配信も始まりました。
Märklin TV Extra Folge 50
映像では、静態保存されている実機が収録されていますが、直径2m動輪のデカさが良く理解できる絵になっています。モデルは、シリンダの動きに合わせたダイナミック発煙装置のようで、実車同様とても魅力的な機関車モデルです。
さらに詳細な時期のアナウンスはありませんでしたが、この機関車に合う客車セットも準備されているとか。市場に出てくるのも近々とありますので、客車セットのアナウンスもすぐあるかも知れません。
Dampflok 18 323
数日前からSNSのメルクリンアカウントで、布に覆われたモデルの画像が配信されて期待を膨らませていた今年のモデルはDBのEp.III仕様の蒸気機関車という、これまでのドイツ以外のモデルとは異なり、ドイツのファンを念頭に置いた人気モデルとなりました。
2021年のサプライズモデルはDR車籍(Ep.IV)の18 314を改造した02 0314(39027)でしたから同じ出自(Baden IVh)の機関車がサプライズモデルとして登場したことになります。
BR18.3は、基本構造が似た戦前のドイツ統一前後の王国鉄道時代の1920年までにバイエルンのS3/6やヴュルテンベルグのReihe Cと基本設計を同くした4気筒の急客用としてミュンヘンのJ. A. Maffeiで製造されました。この機関車は統一後のDRG時代に制式機関車形式の18.3形として18形に統合した経緯があり、このモデルは元Baden IVhにあたります。DRG時代は、Baden地方の牽引機として(Badische Rennerと呼ばれて)Mannheim – Basel間のRheingold-Express、戦後はRheigoldの他、Riviera-Neapel-Expressなどを牽引していました。
このモデルは戦後のEp.III仕様で1960年代の晩年の姿と思われます。フロント部分のふくよかなシリンダ形状が特徴的でドイツでも人気機機関車の1つです。
メルクリンのYouTubeアカウントでも早速以下アドレスでメルクリンTV Extraとして動画の配信も始まりました。
Märklin TV Extra Folge 50
映像では、静態保存されている実機が収録されていますが、直径2m動輪のデカさが良く理解できる絵になっています。モデルは、シリンダの動きに合わせたダイナミック発煙装置のようで、実車同様とても魅力的な機関車モデルです。
さらに詳細な時期のアナウンスはありませんでしたが、この機関車に合う客車セットも準備されているとか。市場に出てくるのも近々とありますので、客車セットのアナウンスもすぐあるかも知れません。
66366 Schaltnetzteil 36 VA, 100-240 Volt, Japan/USA/Kanada [Maerklin-Zubehoer]
とても長い時間が掛かりましたが、CS向け日本仕様電源(60046)に続きようやく日本向けのメルクリンのMS2に対応する電源アダプターがリリースされました。
今回の電源アダプターは、MSのデジタル接続ボックス / Digital Anschlussbox(60114/60116)に接続し、電源供給するためのアダプターです。
66366 Schaltnetzteil 36 VA, 100-240 Volt, Japan/USA/Kanada
このアダプターは、スイッチング機能がついていて入力がAC100V〜240Vまで対応しているのが特徴です。そして日本の家庭用ACコンセント形状に合わせているため、メルクリン純正品としての日本向けMS用電源が用意されたということになります。
未確認ではありますが、今後日本の販売店(正規代理店)向けに出荷されるMS付きスタートセットには、この電源アダプタが同梱されるものと思われます。
単品では、既に入荷されている販売店さまもあると聞いています。
日本仕様の電源アダプターは、かねてから願っていたこともあり、様々な関係者の努力によってもたらされたと考えられます。久しぶりの嬉しいニュースです。
今回の電源アダプターは、MSのデジタル接続ボックス / Digital Anschlussbox(60114/60116)に接続し、電源供給するためのアダプターです。
66366 Schaltnetzteil 36 VA, 100-240 Volt, Japan/USA/Kanada
このアダプターは、スイッチング機能がついていて入力がAC100V〜240Vまで対応しているのが特徴です。そして日本の家庭用ACコンセント形状に合わせているため、メルクリン純正品としての日本向けMS用電源が用意されたということになります。
未確認ではありますが、今後日本の販売店(正規代理店)向けに出荷されるMS付きスタートセットには、この電源アダプタが同梱されるものと思われます。
単品では、既に入荷されている販売店さまもあると聞いています。
日本仕様の電源アダプターは、かねてから願っていたこともあり、様々な関係者の努力によってもたらされたと考えられます。久しぶりの嬉しいニュースです。
42470-01,-02 CIWL Typ.F 1263, 1269 [Maerklin-Reisezugwagen]
CIWL鋼製客車の新製品セット(42740)ですが、まずお借りした画像のうち、荷物車(CIWL Typ. F)から紹介したいと思います。
*Typ. Fは、フランス語のLes Fourgons(荷物車)の頭文字から取っているものと推測できます。
CIWLのPULLMAN Expressは基本的に6両編成で、中央に4両のプルマン客車を挟んで両端に荷物車が連結されていて、この列車も同様に機関車の次位に連結される荷物車と最後尾に尾灯ランタンを掲げて連結されている荷物車の2両です。モデルでは以下の車体番号になっています。
・CIWL Typ. F:
- 1263(1263 - 1276)1928/29年 Metropolitan製
- 1269(1263 - 1276)1928/29年 Metropolitan製
上記記述のある資料には以下の備考が記されています。
1928/29 : 6 Portes, vigie au 1/3, les numéros 1271 et 1272 - 1274 à 1276 sonst affectés à l'Espagne.
***日本語訳***
1928/29年製造。全6扉、車体の1/3がキューポラによる外部監視窓。1271、1272、1274-1276はスペイン向け。
つまり、それ以外の(模型化された1263/1269も含めた)1263 - 1270、1273の計9両の同型荷物車は、広軌のスペイン仕様ではなく標準軌の台車を履いていたものと想像できます。
定員も極めて限られている3等級制時代(ALのみ4等級制)の1、2等のみの編成にも関わらず、2両もの荷物車が連結されているというのは、当時のブルジョア階級以上の富裕層が旅行に際してどれほどの荷物を持参して旅行していたかを良く物語っているように思います。しかし、当時はそうした多くの荷物と共に旅行した長期間であろう休暇(保養)旅行のご婦人だけではなく、多忙なビジネスマンのトップなど最もダイヤに正確で時間的にも到達時間が短いこうした長距離優等列車を使っていたはずで、全ての乗客が荷物車が一杯になるほどの荷物を持っていたわけではないと考えられます。今とは比較にならないほどの移動時間の長さは、運行会社のCIWLとして如何にお客様を退屈させないで目的地駅まで届け、再び利用してもらえるような満足度の高い旅を提供すべく様々なサービスを提供していたに他なりません。また極めて限られたセグメントの人のみがこの列車で移動することができなかった時代でもあったため、旅行中の車内はそうした方々の社交場の一面もあったでしょう。
この2両の荷物車モデルは、同じメーカーで同じ製造グループとして、同じ時期に製造された車両をモデル化しています。そのため、違いは車体番号の他、最後尾になる1両は赤色尾灯3灯が点灯します。戦前のドイツでは前照灯・尾灯とも2灯が規則でしたが、どうやらオランダ、ベルギー、ルクセンブルク・フランス(AL)では3灯でも問題なかったようです。(それとも経由国鉄道のどこかが3灯尾灯を義務化していたかも知れません)
特に戦前のフランスは、鉄道の国有化がされておらず、パリを中心に方角によって、またアルザス・ロレーヌのような地域で様々な民間事業者が鉄道事業を行っていて、このEDELWEISS PULLMAN Expressが経由するルクセンブルクからアルザス・ロレーヌ地方は1938年のフランス国営化までALの領域になっていました。
3灯が尾灯点灯する荷物車CIWL Typ.Fです。
Special Thanks(画像提供):T.Iさま
[参考資料]
L' INDÉPENDANT DU RAIL 64, 2/1969
アルザス=ロレーヌ鉄道/Wikipedia
Spielwarenmesse 2024 Berichten [欧州鉄道模型]
先月30日からドイツ・ニュルンベルクで始まった国際玩具見本市ですが、早速SNSなどで訪問者や展示者、メディアなどから現地の様子を画像や動画で配信されています。
前回の記事で、フロアプランのレイアウトから私自身が毎年訪問していた当時より寂しくなったと記しましたが、コロナ禍の影響もあった昨年に比べて随分賑やかさが戻ったとの報告もあり、少し安堵しています。
メッセでも毎年参加されているドイツ鉄道趣味界の顔でもあるHagen von OrtloffさんによるYouTube動画では、今回のメッセがどういう雰囲気になっているのか、ファースト・インプレッションがアップされています。
Spielwarenmesse 2024 - erste Eindrücke
メルクリンブースは、鉄道模型関連では例年通り最大面積で、TRIX/LGBと共に新製品を中心に展示されています。ブースの一角にはH0レイアウトも展示され、新製品を中心に解説付きで運転されるものと思われます。以下公式サイトの画像リンクです。
会場ブースのH0レイアウト
マイワールドなど玩具は別コーナーがあるようですが、H0はTRIXと共用する形でショーケースに新製品が展示されています。
H0新製品のショーケース
1番ゲージも同様のショーケースに展示されています。
1番ゲージ新製品のショーケース
今年の1番ゲージ新製品の魅力を最大限に訪問者へアプローチできるよう小規模ながら実演用レイアウトが用意されています。
1番ゲージモデルの実演用レイアウト
そのハイライトは、世界最大の蒸気機関車と言われるアメリカUPのBigBoyで、15Kg以上あると言われるその巨大な機関車が走行した姿を実際に動きや発煙、サウンドも堪能できるようです。(リンクした動画は、Hagen von OrtloffさんのYouTube動画からです。)
実際に会場に入らないと理解できない部分も多々あるとは思いますが、こうして離れた日本からでもほぼリアルタイムで会場の様子を観れるだけでも、長く続いたコロナ禍に一区切りがついた実感がありますね。
前回の記事で、フロアプランのレイアウトから私自身が毎年訪問していた当時より寂しくなったと記しましたが、コロナ禍の影響もあった昨年に比べて随分賑やかさが戻ったとの報告もあり、少し安堵しています。
メッセでも毎年参加されているドイツ鉄道趣味界の顔でもあるHagen von OrtloffさんによるYouTube動画では、今回のメッセがどういう雰囲気になっているのか、ファースト・インプレッションがアップされています。
Spielwarenmesse 2024 - erste Eindrücke
メルクリンブースは、鉄道模型関連では例年通り最大面積で、TRIX/LGBと共に新製品を中心に展示されています。ブースの一角にはH0レイアウトも展示され、新製品を中心に解説付きで運転されるものと思われます。以下公式サイトの画像リンクです。
会場ブースのH0レイアウト
マイワールドなど玩具は別コーナーがあるようですが、H0はTRIXと共用する形でショーケースに新製品が展示されています。
H0新製品のショーケース
1番ゲージも同様のショーケースに展示されています。
1番ゲージ新製品のショーケース
今年の1番ゲージ新製品の魅力を最大限に訪問者へアプローチできるよう小規模ながら実演用レイアウトが用意されています。
1番ゲージモデルの実演用レイアウト
そのハイライトは、世界最大の蒸気機関車と言われるアメリカUPのBigBoyで、15Kg以上あると言われるその巨大な機関車が走行した姿を実際に動きや発煙、サウンドも堪能できるようです。(リンクした動画は、Hagen von OrtloffさんのYouTube動画からです。)
実際に会場に入らないと理解できない部分も多々あるとは思いますが、こうして離れた日本からでもほぼリアルタイムで会場の様子を観れるだけでも、長く続いたコロナ禍に一区切りがついた実感がありますね。
Spielwarenmesse 2024 [欧州鉄道模型]
Quelle: Spielwarenmesse
今日から2月3日までの3日間、毎年恒例の国際玩具見本市がドイツのミュルンベルクメッセで開催されました。このメッセは広く玩具業界全体に渡り、世界中からすべての玩具メーカーが集うとされるメッセですので、とても会期中に会場全体のすべてのブースを訪問することなど不可能です。
鉄道模型の集うホールは東側入口(Eingang-Ost)近くのHalle 7Aなのは今までと同じです。ただ、毎年鉄道模型業界は縮小傾向が続き、そこに新型コロナのパンデミックがトドメを刺した感じで、現在は私が毎年訪れていたような、ヨーロッパを始めとした世界の鉄道模型メーカーが一同に揃うような賑やかな会場ではなく、随分寂しい状況です。
上画像を見ても理解できるように、昨年につづき一番大きな場所を陣取っていたメルクリン・グループより少し大きな面積を取っているのは、鉄道模型ではない日本のTAMIYA模型です。(以前7Aは鉄道模型だけで満杯だったので、他のプラモデル、ラジコンなどのメーカーは隣のホールに出展していました。)
このフロアプランを見る限りROCOやFleischmann、Rivarossiなども見つけられず、KATOも...。TOMYTECはありました。
さて、そのような状況でも、メルクリンは今年の新製品を今日からしっかり展示しています。既にSNSのFBでは、画像をアップしています。
ご興味のある方は、ぜひどうぞ。
42470 Pullmanwagen-Set EDELWEISS [Maerklin-Reisezugwagen]
そろそろ昨年のメルクリンH0新製品のハイライト、CIWL鋼製客車による「EDELWEISS PULLMAN EXPRESS」が市場に出回り始めたようで、私の知人の元にもドイツから届いたとの報告がありました。
モデル画像を拝借しましたので、これから数回に分けてご紹介したいと思います。
外箱は、客車セットにあるこれまでの白色に車両の絵や写真が印刷されたデザインではなく、CIWLの紺碧色をイメージしたパッケージで、なんだか夜行列車のイメージにも見えますが、このEDELWEISS PULLMAN EXPRESSは、昼行座席列車です。
以前の記事にも記しましたが、ドイツで運用されていたMITROPAの車両とサービスによるプルマン列車「FFD Rheinglold Express」と同じオランダ(Amsterdam/Hoeck von Holland)- スイス(Basel SBB)の区間を同時期に運用されていたライバル同士です。EDELWEISSがベルギー、ルクセンブルク、フランス(AL)経由で、Rheingoldはドイツ経由が違いの1つで、時間的には1939年時点で大差なく、MITROPAのRheingold-Expressが約20分ほど早いです。Londonからの利用では、英国内をLNERが同じ列車名で運用し、この列車の登場でロンドンからスイスのチューリヒまでプルマン列車のみで行けるという当時としては画期的な出来事だったと理解できます。また接続も合わせてダイヤが組まれていました。(興味深いのはメルクリン00ゲージで戦前にリリースされていたCIWLプルマン客車モデルがありますが、同じ車体の塗り替えでLNERのプルマンをリリースしていたこと。これは、当時現役だったEDELWEISS-PULLMAN-EXPRESSがモチーフなのかもですね)
BaselからLuzernまでの延長運転では、この2列車が同じ列車として併結されている画像もあります。この異なる2列車が2両づつの1等/2等プルマンでそれぞれに厨房つきとなし、そして2両の荷物車を組成した6両編成であることも興味深く、外観カラーリングもCIWL(紺色/クリーム)とMITROPA(紫/クリーム)で、同じ高級感を近いイメージで表現していることもライバルであることをお互いに意識していることが理解できます。
スイスではAe4/7電気機関車に牽引された2つの列車が並ぶ写真もありますので、メルクリンでもスイス域内の編成が組めるのは楽しいバリエーションになりそうです。
さて、このモデルですが、メルクリンとしても気合が入っているように見えます。と、いうのは既にLS-ModelsやRivarossiなど、H0ではCIWL客車のリリースがあり、また人気モデルのため、ファンとしては、価格に見合う出来の良さを期待することをメーカー各社は十分に理解しているはずです。そして機関車モデルと異なり、国際運用の客車ですから、メインの運用国であるベルギー、ルクセンブルク、フランス(AL)、オランダ、スイスだけでなく、ドイツのファンも気になるはず。そうなるとメーカーとしても気合も入るというものです。そしてCIWLの実車は、いわゆる資産家、実業家、公爵などブルジョア階級御用達の車両保有する民間鉄道会社ですから、これまでの名声もあり、そこからくるプライドの高さがCIWLの価値の1つでもある訳ですから、その車両を模型化するメーカーとしても下手なことはできないでしょう。そういう意味では、客車モデルとして特別に力を入れた工程になることが想像できます。
画像のセットは、今までの客車セットとは異なり、全ての車両は1両づつセパレートにクリアケースに収まっています。
画像はその1つである1等厨房なし(WP)のコート・ダジュールプルマン客車です。
これから数回に分けて、この魅力あふれるCIWLプルマン客車モデルについて触れてみたいと思います。
Special Thanks(画像提供): T.Iさま
39220 BR 218 057-0 PRESS / Ep.VI [Maerklin-Lok]
メルクリンの新製品も発表され、ようやく落ち着いてきたな..と思っていたらドイツの模型販売店系列の1つ「EUROTRAIN」から、私有機関車(218形)の新しいモデルがSNSでシェアされていたので、紹介してみたい。
以下は、メルクリン公式ページにも既に公開されているページです。
39220 BR 218 PRESS / EUROTRAIN
このモデルは、218形となっていて車体番号は、「218 057-0」となっていますが、DBでの表記では、218形の0番台は、試作機の001 - 012までの12機のみになりますので、この057は機関車所有事業者独自の車体番号と思われます。
画像を見ると、先日発表となった新製品(39215)やTouristikzugカラーで登場した加わった218.4形と同じく屋上にファンが装着された屋根形状であることから、おそらくこのモデルの実車はBR128 462-0で、DBからPRESSに移籍した218.4形です。(同じ218.4形の39215の実車である401号機は、MTU4000エンジンを積んでいるとのことです。そのため同じサウンドデータが仕込まれる可能性がありますが、未確認になります。)
さて、このモデルは、単に塗装がPRESS社(Eisenbahn-Bau- und Betriebsgesellschaft Pressnitztalbahn mbH)の塗装色が施されたというだけではなく、モデルとしても個性のあるものと感じます。と、記したのは公式ページの説明にあるハイライトの記述によるものです。
・Erstmalige Ausführung der BR 218 mit Fernlicht.
・Mit digital schaltbarer Maschinenraumbeleuchtung.
・Fahrgestell und Aufbau der Lokomotive aus Metall.
・Vorbildgerechte Dachausführung der 218.4 mit großem Lüfter.
・Formvariante mit geänderter Hutzenanordnung.
・Führerstandsbeleuchtung digital schaltbar.
・Kinematikgeführte Kurzkupplungen.
・Digitaldecoder mfx+ mit umfangreichen Licht- und Soundfunktionen.
・Pufferhöhe nach NEM.
・Neu erstelltes Soundprojekt der Baureihe 218 mit MTU4000-Motor.
この中で特に注目したのは、1行目(初めての遠方用前照灯装備)と最後の行(MTU4000形エンジンサウンド)の2つです。
遠方用前照灯(ヘッドライト)については、後付けの前照灯が装着されているのか、単に内部に高輝度LEDが組み込まれているのかは画像からは判断がつきませんが、PRESSの218 057-0で画像検索したところ、実車の正面画像が見つかりました。この画像を観ると、前面下部のライトケース外側は通常では前照灯、内側は尾灯ですが、この機関車の内側は遠方灯(ヘッドライト)に見えます。よってモデルでも後付けではなく、ライトケース内側の尾灯の場所にヘッドライトが装着されているように思います。(尾灯は外側信号灯が白色から赤色に切り替わる)
MTU4000形エンジンですが、218形は2500PSから2800PSまで合計6種類の異なるエンジンが積載されていて、形式分類上同じグループ(例えばBR 218.4)でも複数のエンジンタイプが搭載されるなど、かなりややこしいことになっています。メーカーもMTUとPielstick(KHD)、Catapilerの3社があり、エンジンによって、屋上部分の排気管などの形状や位置が異なることから、外観バリエーションが豊富でファンやコレクターにとっては、興味深い仕様の違いが観れます。
また、エンジン音についてはMTU4000形のサウンドが奏でられるとありますが、これは新製品のタルキス色DB 218.4形と同様なのかも知れません。メルクリンH0モデルは、これら以外でも218形は複数リリースされているので、サウンドファームウエアの入れ替えで、このモデル以外でもカスタマイズによって、正しいサウンドに変更可能になるかも知れません。(サウンド書換えには、CSが必要だと思います)
このモデルの仕様は2020年とのことで、Ep.VI世代ですね。
[追記]
このあたりのサウンド音源の情報についてメッセで質問できるので、訪問する方には是非質問して欲しいです。
メルクリンH0で218形が登場したのは、既に15年ぐらい前になるでしょうか。それでも派生車種が次々登場して、バリエーション豊かなラインナップとなってきたのは嬉しい限りで、サウンドについても車種によってアップデートされていることも頼もしいですね。
このモデルは、EUROTRAIN、及び idee+spiel系列販売店で販売されると記されていますので、国内の販売店での購入は可能かどうかは確認していません。
参考サイト:BR 218 Eisenbahnmedia
[EDIT] 2024-01-30
以下は、メルクリン公式ページにも既に公開されているページです。
39220 BR 218 PRESS / EUROTRAIN
このモデルは、218形となっていて車体番号は、「218 057-0」となっていますが、DBでの表記では、218形の0番台は、試作機の001 - 012までの12機のみになりますので、この057は機関車所有事業者独自の車体番号と思われます。
画像を見ると、先日発表となった新製品(39215)やTouristikzugカラーで登場した加わった218.4形と同じく屋上にファンが装着された屋根形状であることから、おそらくこのモデルの実車はBR128 462-0で、DBからPRESSに移籍した218.4形です。(同じ218.4形の39215の実車である401号機は、MTU4000エンジンを積んでいるとのことです。そのため同じサウンドデータが仕込まれる可能性がありますが、未確認になります。)
さて、このモデルは、単に塗装がPRESS社(Eisenbahn-Bau- und Betriebsgesellschaft Pressnitztalbahn mbH)の塗装色が施されたというだけではなく、モデルとしても個性のあるものと感じます。と、記したのは公式ページの説明にあるハイライトの記述によるものです。
・Erstmalige Ausführung der BR 218 mit Fernlicht.
・Mit digital schaltbarer Maschinenraumbeleuchtung.
・Fahrgestell und Aufbau der Lokomotive aus Metall.
・Vorbildgerechte Dachausführung der 218.4 mit großem Lüfter.
・Formvariante mit geänderter Hutzenanordnung.
・Führerstandsbeleuchtung digital schaltbar.
・Kinematikgeführte Kurzkupplungen.
・Digitaldecoder mfx+ mit umfangreichen Licht- und Soundfunktionen.
・Pufferhöhe nach NEM.
・Neu erstelltes Soundprojekt der Baureihe 218 mit MTU4000-Motor.
この中で特に注目したのは、1行目(初めての遠方用前照灯装備)と最後の行(MTU4000形エンジンサウンド)の2つです。
遠方用前照灯(ヘッドライト)については、後付けの前照灯が装着されているのか、単に内部に高輝度LEDが組み込まれているのかは画像からは判断がつきませんが、PRESSの218 057-0で画像検索したところ、実車の正面画像が見つかりました。この画像を観ると、前面下部のライトケース外側は通常では前照灯、内側は尾灯ですが、この機関車の内側は遠方灯(ヘッドライト)に見えます。よってモデルでも後付けではなく、ライトケース内側の尾灯の場所にヘッドライトが装着されているように思います。(尾灯は外側信号灯が白色から赤色に切り替わる)
MTU4000形エンジンですが、218形は2500PSから2800PSまで合計6種類の異なるエンジンが積載されていて、形式分類上同じグループ(例えばBR 218.4)でも複数のエンジンタイプが搭載されるなど、かなりややこしいことになっています。メーカーもMTUとPielstick(KHD)、Catapilerの3社があり、エンジンによって、屋上部分の排気管などの形状や位置が異なることから、外観バリエーションが豊富でファンやコレクターにとっては、興味深い仕様の違いが観れます。
また、エンジン音についてはMTU4000形のサウンドが奏でられるとありますが、これは新製品のタルキス色DB 218.4形と同様なのかも知れません。メルクリンH0モデルは、これら以外でも218形は複数リリースされているので、サウンドファームウエアの入れ替えで、このモデル以外でもカスタマイズによって、正しいサウンドに変更可能になるかも知れません。(サウンド書換えには、CSが必要だと思います)
このモデルの仕様は2020年とのことで、Ep.VI世代ですね。
[追記]
このあたりのサウンド音源の情報についてメッセで質問できるので、訪問する方には是非質問して欲しいです。
メルクリンH0で218形が登場したのは、既に15年ぐらい前になるでしょうか。それでも派生車種が次々登場して、バリエーション豊かなラインナップとなってきたのは嬉しい限りで、サウンドについても車種によってアップデートされていることも頼もしいですね。
このモデルは、EUROTRAIN、及び idee+spiel系列販売店で販売されると記されていますので、国内の販売店での購入は可能かどうかは確認していません。
参考サイト:BR 218 Eisenbahnmedia
[EDIT] 2024-01-30
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