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37537 DB 120 004-7 / Ep.IV [Maerklin-Lok]

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ドイツへ旅立つ前に知人のH氏所有のBR120.0が欲しくて、どうやって手に入れようか相談していたところ、最近私の周りで流行?の物々交換ということになりました。しかし彼の望むモデルは私の元にはなく(彼はÖBBモデル好きで私はDB)、彼の望むモデルをebayで落札してこれを交換することに。幸い、ÖBBの機関車は新品のようで彼も満足し、私も画像のモデルが手元に届きました。
実は、私は111形と共に120形も好きで、今回で合計5輛の大所帯となりました。しかも、試作機であるBR120.0はそのうち4機(実車は5機)あり、全てTEEカラーで番号違い。つまりBR120 001 - BR120 004まで揃ってしまいました。(005号機は空力比較検討向けでボディ形状が異なりメルクリンから製品化されていません)

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さて、このモデル(37537)は久々に新設計の全金属製モデルとして再登場した120.0形の登場時の仕様で、120 002-1(37538)、120 004-7(37537)の2機が同時にリリースされました。002号機は、1979年のIVA展示会向けに側面に大きくE120と描かれている仕様のMHIモデルです。私は限定生産の002号機の方が早く無くなると踏んで、こちらを購入したのですが、実際は今回の004号機の方が人気があったのか、すぐに売り切れ、002号機がいつまでも残っているという状態となり、004号機はその後すぐに生産完了となりカタログから姿を消してしまいました。カタログモデルなのでゆっくり調達しようと目論んでいた私は焦ってしまいました。
そんな経緯で、このモデルはかねてから欲しかったモデルの1つでありました。

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[実車について]
120 004-7は、1980年12月13日にHenschel 32018として落成。他の120.0形同様、各種試験や主にミュンヘン - ニュルンベルクでICの牽引に当たり、1996年10月1日には、752 004-2として試験機の型式番号を与えられ旅客列車の牽引からは去ることになります。2012年6月1日には、再び120 004-7としてDB MUSEUMのKoblenz-Lützelで保存されています。

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▲ 製造メーカーの表記は電装系のBBC、機械・車体製造のKraus-Maffei、KRUPP、HENSCHELの3社が併記されています。

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▲ REV表記は1980年7月15日、所属表記はBD Nürnberg(ニュルンベルク連邦鉄道局)、Bw Nürnberg Rbf(ニュルンベルク操車場駅機関区)です。

[モデルについて]
このモデルは2004年の新製品パンフレットに初めて登場し、2005年版の総合カタログにも掲出されました。しかし、これ以降は生産完了のため、実質1回限りのリリースに終わったようです。

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▲ 2005年版インサイダー会員向け総合カタログに掲出された37537モデル

このモデルが短期のリリースに終わった理由は、もしかしたらデコーダーにあるのかも知れません。というのも、これはmfxデコーダーがリリースされる直前のモデルで、同時に発表された111形モデル(37316)は、公にはこのモデルと同様Fxデコーダーとされていますが、mfx機能のついたデコーダーを搭載しているのに対して、37537は過渡期のデコーダーと言われているものです。これは、DIPスイッチがなく、双方向通信で自動認識もされません。アドレスや漸次加減速などの変更には6021やCentral Stationで遠隔操作して設定しなければなりません。よってデジタルデコーダーは非常にコンパクトです。

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▲ デコーダーは下側に8ピンコネクタで接続している小さな基盤です。その上にはコンデンサのついたサウンド基盤です

基盤には、他に別付けの警笛用のサウンドモジュールが備わっていて、スピーカーも台枠に設置されています。現在のフルサウンド付きmfx+デコーダーとは比較になりませんが、運転室照明が点灯するのも魅力です。

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▲ スピーカーは台枠の中に設置されているのが見えます

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樹脂製ボディのモデルから変更されたことで、梯子がボディ付属から台車付属に変更されました

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▲ カプラーはKKKです。

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▲ 乗務員室インテリアがディテールアップされ、新たに運転室照明が設備されています

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▲ パンタグラフは製造当初の青色ガイシです。台座も特徴的なシルバーです。

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屋上機器は登場時の姿で配線も1本の仕様です。

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上の画像は、奥が今回の004号機で手前は001号機(3653)です。
両機を比較すると、手にした時、独特のヒヤッとした感触とずっしりと重いのが金属製ボディの004号機です。そして色調の違いが良くわかります。最近のモデルのような薄いダイカストボディではないのは、技術レベルの違いなのでしょう。ディテールは樹脂製ボディとほぼ変わらず、手にしないと素材の違いは分かりません。

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いずれにしても、この機関車モデルがIC "Suedwind"/"Nordwind"を始め当時のMünchen Hbf - Nürnberg Hbfをスケールスピード200Km/h運転で駆け抜けるシーンを早く実現させたいものです。

参考サイト:
BR120.0 / Railways in Germany

[EDIT] 2020-06-24


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コメント 4

BOAC VC10

おお。イッてしまいましたね。
120の001~004号機揃い踏みを、
けしかけた者として待ってました。
次は、4機並びの写真を楽しみにしてます。

ウチは、プラ製の001号機と002号機がありますが、
次の狙いはプラ製003号機でしょうか。
それより、4機違う塗装で登場したSBBのRe4/4IVの、
10102号機と10103号機を持っているのですが、
初期デジタルで発売された10104号機を、
某所で見つけてしまいました。
(10101号機の登場時塗装はメルクリンからは未発売)
逝くべきか往かざるべきか・・・。
by BOAC VC10 (2007-02-15 20:06) 

Akira

私も早く120.0形4機並びをしてみたいのですが、どうせなら転車台前にずらりと並んだ姿なんてのが良いなぁと贅沢な希望を持っています。(転車台も持っていないのに...)

実車のRe4/4IVは現在SBBから離れましたよね。あのメルクリン・メタルの広告塗装は良かったです。先日ブログで紹介した"TEE-Story" 本にTEE Cisalpinの画像があり、SBBの10104 + Inox PBA?客車の画像が出ていました。撮影場所はMontreuxです。これもカッチョエエですね。
by Akira (2007-02-15 20:53) 

hioka

Akiraさん、どもども

 無事に走ってますね。一応すべて私が出来る範囲のメンテ済みで送りだしたのですが、逆効果になっていたらどうしようと思ってドキドキしていました。これからはこの子をずっと大切にして頂ければと思います。もし余裕があるのであれば、メルクリンにしては珍しくMEMsocket対応ですのでmfx&sound化も抜き差しで可能ですよ♪

 私の方は交換で頂いたRh1044が毎日元気に屋根裏を駆け回っていますので、この子も日々メンテをかかさず頑張ってもらおうと考えています。ただメルクリンよりは持ちが悪いと思いますが・・・(涙)
by hioka (2007-02-15 21:07) 

Akira

譲っていただいた120形は元気です。考えてみれば私の120形は皆調子が良いですね。我が家に到着後、CSで漸次加減速の調整だけは行いました。
Rh1044は、思った以上のものが届いて良かったですね。この機関車は、OeBBでもタウルスが登場する迄最もポピュラーだったので、是非メルクリンからも製品化してもらいたい1台です。ミュンヘンまでも良く来ていましたし...。
by Akira (2007-02-15 21:48) 

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