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42994 DB Bpmz 291.3 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲手ブレーキ側

今迄特殊な?客車ばかり紹介してきましたが、ようやく馴染みのある一般形の客車に触れてみたいと思います。
これは、2003年にから2005年までリリースされていた客車セット"IC Südwind" II(42994)の2等開放室車である。このモデルは最初からなにやらトラブルが多かった..です。と言うのも、最初私の手元に届いたそれは、この車輛モデルだけ窓上のグレー帯が3mmもあるもので屋根まで帯が廻り込んでいました。これを知人のT氏が正しい塗装の同じモデルと交換してくれました。それが画像のモデルです。ありがとう、Tさん。
これと同じシリーズの"IC Suedwind" I(42993)にある1輛のモデルも裾色に赤が着色されておらず落胆したものです。


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画像のモデルのベースは4225です。4225は、ロットの違いで2種類違ったモデルがリリースされましたが、これはまた後に触れてみたいと思います。実車では、私がドイツに滞在していた1988年から暫くはICが優等列車の代名詞であったので、CIで色が変ったとは言え新塗装はまだまだ一部の列車だけで、ほとんどはタルキス色でした。ゆえに私にとっては最も良く利用した客車でした。それだけに外せないモデルでもあります。


この客車のインテリアは典型的な70年代から80年代に掛けての色使いで、茶色の壁に黄色の荷だな、シートは黄色と黄緑であった...と簡単に考えていました。しかし、この色は私が滞在して半年後、春になって理解できました。春も5月になると車窓には、菜の花の黄色の絨毯が一杯に広がるのですが、その色がこの室内のテーマだとその時理解できました。ドイツ人にとって春は待ち遠しい季節であり、本当に心がウキウキします。そんな鮮やかで元気になる色使いがこのBpmzには採用されていたのです。現在のブルー系の色も悪くはないですが、寒色なので冬場の夜に利用すると照明の薄暗さも手伝ってちょっと寒々しく、そして淋しく感じられました。

実車では、果たしてこの当時のIC SüdwindにBpmzが組成されていたか甚だ疑問です。参考までに1978年のIC 184 "Südwind"の編成表ページを記しておきます。


Zugbildung: IC 184 "Südwind" 1978

その際たる証がボディサイドのサボでしょうか。同梱されているBm 234は、鉄板のサボを直接車体に引っ掛けるタイプなので、両出入口扉横に片側1枚づつ2枚釣り下げられているのだが、Bpmzはケースに納められるタイプなので、それが1ケ所しかないにも関わらず、モデルにはサボが2ケ所に印刷されています。


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▲ サボケースに印刷されたサボ

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▲ サボケースがない場所に印刷されたサボ

モデルの台車は、実車に忠実にMD52を履いています。
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表記は、印刷技術が向上が目覚しかった頃で、このモデルも精細な表現になっています。

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車体番号は、「61 80 20-90 006-3」です。

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最高制限速度は200Km/h、航送許可、多電源仕様ですが、許可国の表記はありません。

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所属管理局はEssen、所属駅はドルトムントです。

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REV表記は、1981年11月20日です。

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手ブレーキ側の扉下には、そのための表記が文字で記されています。SBBのピクトグラムとは好対照です。

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妻部の正面です。自動化された貫通ドアが表現されています。

話は変りますが、私がドイツへ行く前..つまり1987年か88年頃でしょうか。毎日テレビとラジオのNHKのドイツ語講座をもれなく見聞きしていた時、テレビのドイツ語講座で何とDBのプロモーションビデオが放映されていました。確か5分程度のもので、テーマは最新のIC客車でした。それは紛れもないBpmzでした。

[EDIT] 2024-03-22
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