29820 DB V160 026 / Ep.IIIb [Maerklin-Lok]
前に紹介したV160 029と同形式同時代のV160形ディーゼル機関車モデルです。これは、前に紹介したモデルのスタートセット(29845)の生産完了の後暫くして同じカテゴリでMobile Stationとmfxデコーダーを搭載した機関車2台を組み合わせた最上位のMega Digital Startset(29820)に同梱されているモデルです。前モデルとは実車としての形式も仕様も全く同じですが、デコーダーがmfx化されサウンドもより多彩になっています。そして車体番号も違うのは、V160モデルフリークやコレクターにとっては心憎い演出と言えましょう。
このモデルは、2004年から2006年までの3年間リリースされました。
私がこの機関車で期待したのは、やはり多彩なファンクションのほとんどを占めるサウンドです。ディーゼル走行音はもちろん、2種類の警笛など全部で5つのサウンドが奏でられます。そのサウンドも含め合計7つのファンクションで、メルクリン第3世代デジタルであるSystemsの本領発揮と言った新しいデジタル技術の世界を我々ユーザーに堪能させてくれるのに充分なものでありますが、後にとあるドイツのサイトで、実はこのモデルに更なる隠れたサウンドがあり、Central Stationを使って蘇らせることができることを知りました。
台車は、メルクリン伝統のモーター直結の2軸駆動です。
車体側面中央にポジティヴのDBマークと、その下に形式・車体番号のV160 026と表記されています。
所属表記は、「BD Hamburg」(ハンブルク連邦鉄道局)、「BW Lübeck」(リューベック機関区)、「AW Nürnberg」(ニュルンベルク修理工場)と印刷されています。北ドイツで活躍した機関車であることがわかります。
REV表記は、1965年4月12日です。
製造メーカーのKRUPPの銘板です。
モデルを俯瞰したところです。
樹脂ボディを外したところです。モーターとスピーカー、デコーダーのついた制御基板が見えます。
モーターは5極の回転子を持つDCMモーターです。下画像はスピーカーと21ピンmfxデコーダーの装着された制御基板です。スピーカーは大型で、スピーカー下の台枠に穴が開けてあるため十分な音量が保たれます。
CSで裏技を使って、隠れファンクションを表面化させたので、8種類のサウンドを含めて合計11種類のファンクション機能を確認できました。これらサウンドを駆使すれば、実にリアルな風景を再現し楽しめます。
さて、V160 029モデルと外観は全く同じであるので、これを重連にして楽しむのも良いです。前にも述べましたが、重連の機関車の次位にディーゼルサウンド荷物客車を連結してCSで操作すれば、ダブルサウンドの臨場感溢れる走行が楽しめます...が我が家では、家族にかなり煩がられるので、少々押さえ気味にせざるを得ないのが辛いです。それほど、このサウンド付きmfxデコーダーの威力は床下の音抜け口の効果も相まって、音量は満足のゆくものです。スタートセットの機関車であることも手伝ってコストパフォーマンスも良く、その後はMSに代わってCS付属ということで、メルクリン機関車の中で最も費用対効果の高いモデルであるのかも知れません。
[EDIT] 2020-04-25
今年はV218が出ますね♪
本物のV218を見た時は「けっこう大きいな」と思いました。
僕は良く解らないのですが、V160というのは後のV216って事なのでしょうか?それと216と218の違いってどこなのですか???
形式が違うという事は何かが違うのでしょうが、外観では区別がつかずに
おります(汗)
by ナベ (2007-06-11 17:56)
V160はEp.III時代(〜1968)の形式番号です。形式番号がコンピュータ化されたEp.IV以降は、216と呼ばれています。私も216の方が馴染みがあります。218は216の改良版で最高速度と馬力がアップしていてターボエンジンが付いています。外観での一番の違いは、屋根上の2本の煙突ですが、ボディの形状も若干違います。(基本的には同じなので、ほとんど分からないです)そのためサウンドもタービン回転音の高い音が聞こえますが、これもモデルで実際に聞いてみたいですね。
by Akira (2007-06-11 19:47)
218の煙突は後付けですので、無い時代もあります。
あと、218の方が少し長いです。
218の後期型から台車が変わるのですが、
前期型は判断材料にはならないですね。
他にも215とか217とか細かいバリエーションがありますが
結局中身で判断になってしまうようです。
初期のデジタルはアナログとナンバー違いというのが憧れでした。
(結局、重連させたくてアナログの同じナンバーを買ってしまうのですが。)
アナログも逆転器が、機械式からリレー付の3300番台に切り替わって、
ナンバー違いで出た時の製品を、近年せっせと探して念願を叶えてます。
今年の新製品の218、とりあえずサウンド付を発注したのですが、
どうせ重連を考えるのなら、もう一台は、サウンド無しではなくで、
モーター無しのダミーで、サウンド付の方が良かったのではと思うのですが。
by BOAC VC10 (2007-06-12 20:38)
218形の解説ありがとうございます。全長も違うのですね。失礼しました。
私は結局両方注文してしまいました。(どうしても重連をしたかったので..)
でも、おっしゃるようにモーター無しでサウンド付きの方が良かったかもです。私は、サウンド付きに改造を目論んでいるのですが....。
by Akira (2007-06-12 21:23)
Akira様、BOAC VC10様。
細かい解説をしていただいてありがとうございました!
ようやく謎が解けました。中身もさることながら、長さが違っていたりと両車は似て非なるモノなんですね~!!
こうやって実車の詳細が解ってくると、益々メルクリンのモデルが欲しくなってきます。多分ですが、新作のV218は入線させると思います。
by ナベ (2007-06-12 23:55)
私も218形が届いたら、V160(216)形と並べて比較インプレッションでもしたいと思っています。
by Akira (2007-06-13 09:49)
え、216と218は長さも違うのですか?知りませんでした。外観の多少の違いはあるでしょうし、エンジンの馬力の違いもある程度わかっていたつもりでしたが。でもこの長さに違いは模型にしてしまうと、コンマ程度の違いになるのでしょうか。
by klaviermusik-koba (2007-06-13 19:09)
僅かですが、確かに全長が違うようです。今年の新製品の218形は18,9cmで、今迄の216(V160)形やこれをベースにした218形は18,2cmですね。モデルだとその差は7mm程ですが、さすが新金型モデルです。期待して待ちましょう。
by Akira (2007-06-13 20:21)