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7226 発煙装置キットとその取付け [Maerklin-Zubehoer]

先日ここでも紹介したBR03の2両セットですが、これは単品機関車扱いのため、発煙装置の準備はされているが、発煙装置キット(7226)を別途購入して取り付けないとケムリが出ない。このブログを読んでいらっしゃるほとんどの方はそんなこと最初から承知しているかもしれないが、7月に群馬県庁で行われた「ドイツフェスティバル」では、多くの方がメルクリンモデルからケムリがモクモクと出ていることに驚嘆し感激しているのを目の当たりにして、今更ながらであるが、この発煙装置の紹介をしてみたいと思う。
さて発煙装置であるが、手元に詳しい資料がないものの、私がメルクリンを始めた1971年頃には既に存在し、主に01形や44形などの大型機関車には最初から装着されていたが当時は別売はされておらず、1973年のカタログで新発売となっている。現在では、スタートセットに発煙対応機関車がある場合には発煙装置が同梱されているが、単品では別途購入が必要である。また、機関車によって細身の煙突の機関車(例えばBR18.3など)場合は、7226ではなく徳利形の発煙筒(72270)になる。

この発煙装置キットの箱を開けると発煙筒以外に取扱説明書、ピンセット、掃除用針金、予備の発煙管などが入っている。ピンセットは2つ以上の発煙装置キットを持っている人には余分かも知れない。以前は小さな発煙材も入っていたが、流石にすぐに無くなってしまうので不要となったのであろう。メルクリンからも純正で発煙材(02420)はリリースされているが、SoutheやLGBなどでは大型のものがあるので、複数の発煙装置付き機関車を持っている場合などは大型の発煙材を持っている方が良いかもしれない。


取付け方は至って簡単である。発煙筒を煙突の上から差し込むだけである(72270は下から挿入)。指を使って押し込むという感じである。取り付けはこれで終わりである。後は、発煙筒の上から発煙材を数滴垂らして、コントローラーの発煙ファンクションをonにすればケムリがモクモクと出てくるのである。
群馬県庁でのドイツフェスティバルでは、最も多くの質問がこの発煙についてであったことは以前のブログにも記したが、発煙材が特殊なオイルであることに多くの方が納得された。やはり水を気化して水蒸気を出していると思った方が多かったからである。プラレールでも最近は発煙するモデルがあるらしく、そのイメージか、はたまた実物が水蒸気を出すことからのイメージからであろうか。

元々日本の16番モデルでは、ディテール重視の傾向が見られるので発煙などとんでもないと考えられているのかもしれないが、よってメルクリンの長い歴史でもある発煙は日本では今持ってしても驚嘆に値するのであろう。考えてみれば、メルクリンは模型というより精密な玩具という表現の方が合っているのかもしれない。ケムリ以外でも、架線集電や信号、ポイント、踏切り、転車台などのアクセサリ、数々のデジタルギミック、そして最近ではサウンドもその重要な1つである。走らせてその雰囲気を楽しむのがメルクリンらしさの大きな特徴と言えるからである。また愚痴に聞こえてしまうかもしれないがBR61(HWZ )モデルは、発煙出来ないのが本当に残念であった。


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hioka

この記事を見ると、蒸気機関車が欲しくなってきます。


今年の新製品で確かÖbbの蒸気機関車と客車が発売されるので、イベント列車として我が家に導入しようかと思ったりもするのですが、いかんせん予算が(涙)

でも、あのサイズでフルサウンドは興味津々なんですけどね・・・
by hioka (2007-09-30 23:39) 

Akira

Rh638ですね。これはドイツのP8と同型機でサウンド付きmfxでしょうか。黒い車輪に赤いロッドも中々オシャレなカマですね。そういえば琵琶湖にいたOeBB機関車は52形でしたね。残念ながら解体されてしまったようですが。

PS.これは今日届いたMacBookProで初めての書き込みです。
by Akira (2007-10-01 00:10) 

hioka

そうです、そのRh638です、ドイツのP8と比較するとカラーの違いとデフの有る無しでしょうか?個人的にはデフありのほうがいいですが・・・

来年ぐらいに在庫があれば仕入れてみたい製品ですね。

MacBookProおめでとうございます♪
by hioka (2007-10-01 13:00) 

Akira

Export Modellは生産数も少ないので売り切れるとおしまいなんてことが結構あるようです。再販されるモデルもありますが、これについてはわかりませんねぇ。

PS. 今日はPowerBookで書き込みです。
by Akira (2007-10-01 19:42) 

KDB

皆様、Akira様、ご無沙汰してました。KDBです。
メルクリンの発煙装置は、「細い1本の筒で煙が断続して出る画期的な製品」として、メルクリンにあまり縁の無かった「鉄道模型趣味」誌にも1966年に紹介されています。「ただし、メルクリン独自のものでなく、ゾイデの製品である」旨の注釈付でした。それまで、発煙はオイルを蒸発させて出すとしても、煙を断続させるために皆苦労していたのです。それが筒だけで済むのですから、注目を集めたものです。確か、ゾイデの単品売りのほか、英国のトライアングのブランドでも単品が出ていました。「鉄道模型趣味」誌には自作する方法の記事もあったと記憶しています。私も何両か、当時の日本型16番の機関車に取り付けましたが、そのままでは煙モクモクとはいかず、モヤモヤかせいぜいフヤフヤ位でしたか。その後、高周波電流を線路に流し、発煙させる方法が紹介され、煙は濛々と出ましたが、すぐオイル切れです。このオイル切れ問題の解決をめざし、メーカー名は忘れましたが(西ドイツだったのは確か)、走行中の機関車にオイルを補給する仕掛けが登場しましたがーーー微妙な調整を要すると「鉄道模型趣味」誌で批評され、すぐ消えてしまいました。現在ではデジタルで煙モクモクですから、また走行中にオイルを補給する仕掛けが開発されないかなーーーなどと思っています。なお、琵琶湖湖畔・西大津の遊園地にあった52クラスとワゴン・リ客車の列車ホテルは見学に行ったことがありますが、解体されたのは残念ですね。それどころか、ワゴン・リの寝台車2両の車体が奈良県(?)のどこかで、グランドの更衣室にされているとかーーー。これを発見した人は「日本人の民度なんてこんなものだ」と自嘲して某誌に書いていましたが、実際、このありさまをヨーロッパの有識者が見たら、国際的な非難の的になりかねないでしょう。本当に残念なことです。つい長くなりました。失礼しました。
by KDB (2007-10-01 22:12) 

Akira

こんばんは、KDBさん。

発煙装置の詳しいお話をありがとうございます。メルクリン純正と言いつつ、SeutheのOEMなのですね。でも、そのあたりは鉄道模型分野で分業が徹底しているからこそできることなのでしょう。そう考えれば、導電カプラーのRTSにしても、最近のNEM規格のTELEXカプラーのKroisやデコーダーのESUも全てOEMです。でも、何故かメルクリンらしくなてしまうのは不思議なところです。私も発煙材がすぐなくなるのにはちょっと不満ですがかといって良いアイデアは思いつかず使っています。
さて、琵琶湖のホテルオリエントエキスプレスは、私も3回程度泊りに行ったことがあります。最初の頃は食堂車でセミフルコース料理も堪能できたのは良い思い出ですが、最後はあまりに寂しい結末でした。私はてっきり客車については解体直前に焼失してしまったと思っていたのですが、更衣室としてでも残っているんですね。正直ちょっと嬉しいです。確かに民度としては最低の部類に入ると思いますが、一方でそれでもCote d' Azur(プルマン)客車を日本で見ることが出来るというのは、嬉しいような情けないような...。
by Akira (2007-10-01 22:42) 

T-Zug

こんばんはAkiraさん。KBDさんの「走行中の機関車にオイルを補給する仕掛けが・・・」ですが、その昔私が買ったのがそうかも。ゾイテのNr105です。当時(73/10/15)に渋谷のとあるデパートのバーゲンで\300で購入しました。信号所の形をしていて、窓は半透明の緑色です。高さ調整が可能で、道床の有無に対応してます。しまいこんでしまい現物はちょっとでてきませんが…KBDさんのおっしゃる通り何度やってもうまくいかなかったのでお蔵入りしてしまいました。クリアのプラスティックのタンクに発煙剤を入れ、機関車の煙突がタンク下端のノズルを通過するときコイルにより・・・チョット細かいところは忘れてしまいました。ちなみにその半年ほど前にゾイテのNr105Aというのを新宿のとあるデパートのバーゲンで\100で買っています。こちらの製品は中身なしのただの信号所です、この時は中身のあるのがほしかったのですが、偶然にも半年後に手に入ったと言うわけです。
by T-Zug (2007-11-13 21:26) 

Akira

T-Zugさん、情報ありがとうございます。73年と言えば私もメルクリンを始めたばかり(71年より)なので、手持ちの機関車は発煙とは無縁の3000番(BR89)だけでした。発煙装置の問題点はやはりすぐに発煙材が切れてしまうことですね。
その解決策があっただけでも驚きですが、中々難しそうです。この問題はいつか解決すべき課題になって欲しいですね。
by Akira (2007-11-13 22:02) 

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