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26540 DB ADümh101 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

26540 TEE "Rheinpfeil"セット最後のモデルであるドームカーについて触れてみたい。ドームカーそのものはあまりに有名なので、昨日の瘤付き食堂車の時と同様詳細をここで書く必要もないであろう。ただ、今回も同形27cmモデル(42990)との比較は重要であると感じているので、そのあたりを中心にインプレッションできればと思う。

ドームカーの27cmモデルは、歴史が古い。そのあたりが昨日紹介した27cmの瘤付き食堂車との大きな違いであろう。つまり、窓のバランスなどは42990セットの食堂車や42991セットのバー車とは設計時期が違い、どちらかと言えば、WRüm132食堂車やAvm/Apmなど座席車と同時期の設計であるために、我々ユーザーは見慣れた製品のバージョン違いという捉え方で見ることになる。もちろん過去のモデルと共通の金型を使った製品のため、少なくともプロポーションなどに関して言えば、安心して受け入れられたモデルではないかと思う。さらに、室内照明が装着済みであったり、ドーム部分が初めての狭窓であったりと、私も含めて好感をもって受け入れたと思うのである。ボディサイドの「RHEINGOLD」の金色文字もユーザーを喜ばせる演出としては良く出来ている仕様となっている。

さて、本題である28,2cmモデルであるが、そう言う意味でよりスケールが正しい方向に向かった製品であるだけに最初から期待は大きい。よって、27cmモデルを見るときより最初から厳しい眼で見ることとなる。私がこのモデルを見て最初に気づいた点は、やはり窓の大きさ(縦横の長さとバランス)や窓同士の柱の太さや窓とのバランスである。高さに関しては、他のモデルと同じになっているので気にはならなかったが、横の長さが、27cmモデルより短いのである。よって窓同士の柱も太くなっている。元々全長が27cmモデルより長いので当然窓も全体的に横に大きくなると考えていた私には驚きであった。ただ、実車の写真を見ると28,2cmモデルの方が正しいように見える。これはおそらく27cmモデルを見続けていたせいで、自分自身の認識が自然と27cmモデルを基準に考えていてしまったせいようにも思える。それだけ27cmモデルのデフォルメは見事であったと言えるのかも知れない。


画像は、瘤付き食堂車同様に1/100実車図面の上に27cmモデルと28,2cmモデルを上から順に置いて撮影したものである。27cmモデルについては、上のような事情もあってプロポーションは特に批判すべき点もない。(何しろ私にとってリファレンスモデルなのだから)逆に裾部分のディテールなど28,2cmモデルの方があっさりと処理しているようにも見受けられる。

上から見ると、車体幅の違いが明確である。ドーム部分も中央に銀色が塗装してあり実車の持つ雰囲気を良く醸し出しているように思う。ただ、ROCOの同形客車はドーム部分の窓サッシもシルバーで塗装しているのは一歩先じているようにも思える。(フルスケールモデルなので当然とも言えるが...)

塗装は、双方とも瘤付き食堂車で指摘したのと同じである。印刷に関してはサボについて27cmモデルのサボが実車と同じサボ受けでなくUIC-X客車のような板を掛けたような表現のモールドの上から印刷しているため、実車との印象が違うのに対し、28,2cmモデルは、モールド無しの上から実車同様の形状で印刷が施されているため、結果として28,2cmモデルに軍配があがる。印刷の繊細さは両車譲らずという感じだが、28,2cmモデルは妻部の下部にある詳細な表記迄印刷されているのは、今日の技術革新の結果であろう。車体表記は27cmモデルが狭窓最終番号の003、28,2cmモデルが初番号である001となっている。よって両車を並べても理論的にはダブることはない。(F-Zug仕様(43880)は「10 551」なので「001」と同じである...orz)

インテリアは、F-Zug仕様の同形モデル(43880)の紺色と違い室内装備が薄茶色となっている。実際F-Zug(Ep.III)時代とTEE塗装(Ep.IV)時代でシート表皮の違いがあるかどうかは不明だが、知りたいところである。
また、平屋個室部分の廊下との仕切りであるが、UIC-Xモデルより若干改善されているにせよ、車内装備の一体成形で仕切りがモールドされているのは残念な部分。27cmモデルにしても、この部分の透明樹脂パーツは省略されている。(コスト削減が理由であることが客室との仕切りという目視できる部分でなされていることで明白になってしまていること自体が残念でならない)

室内照明はオプションで準備されているが、このドームカーに関して言えば、少々やっかいであることは43880モデルのところでも記したが、2つの離れたLED照明基盤を2本のケーブルでハンダ付けする必要がある。ケーブルはモデルに添付されていて、ドーム部分下部の荷物室をケーブルが配線できるよう室内装備にモールドされている。ただ、これはちょっとユーザーが自分で配線するには(簡単かもしれないが)躊躇する部分である。せめてハンダ付けなしで配線できる仕組みがあればと悔やまれる部分である。(工作好きにはたまらないかも知れない)その点、42990 27cmモデルは室内照明組み込み済みであるので全く問題がない。ドーム部分に漏れる光が美しいのである。メルクリンでは電球色と白色の現在2種類の室内照明キットがあるが、そのどちらを使えばより実感的な雰囲気が醸し出されるのか見比べてみたいところでもある。62系列客車の実車は、室内照明が白色蛍光灯であるが、窓ガラスには金色遮光加工(Goldbedampf)がされているので、外から見れない私たちは、もしかしたら電球色の方が実車の雰囲気に近づくのかもしれない。

さて、このドームカーに関しては、瘤付き食堂車とは随分見解が違ったが、あくまで私個人の私見であることはご承知いただきたい。何しろ私自身このドームカーの実車をDB実習時代に会社の帰り際のMünchen Hbfに偶然停まっているところを1度見たきりである。もちろん、私は目の前に広がる大きなドームを見上げてアドレナリンが急上昇したことは間違いない。そんな中で冷静に頭の中に車両の詳細がインプットされるはずもなくしばらくお口をあんぐりしていたはずである。(実に幸せではあったが...)
昨年TEEカラーとF-Zug仕様の両方がレストアされ、動態保存されたことは記憶に新しい。いつの日かドームカーの実車に乗って旅行出来れば、頭の中にしっかりとイメージをおさめることが出来るかもしれない....いや、また興奮してそれどころではないだろう。

参考文献:"WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen
GeraNova Zeitschriftverlag GmbH Muenchen


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klaviermusik-koba

私にも大分いろいろ分かってきました。さすが観察が実に細かいですね。私は窓の数や大きさは以前より実物に近くなり、それはいいことだと思っています。前にも書きましたが、機関車との大きさのバランスは何で牽引させるにせよ、電気機関車の場合は大きさの違和感はないでしょうか。いずれにせよ、26、7センチの車両は今後作られなくなるでしょうから、なれるしかありませんね。うちには昔の24センチ時代のドームカーのセットもありますが、さすがにこれはもう歴史的価値しかない。
by klaviermusik-koba (2008-01-23 19:02) 

Akira

私も随分近視眼的になったと反省もしています。木を見て森を見ずにならないよう、今後は機関車との関係なども合わせてインプレションしたいと思います。(基本的にメルクリンの機関車はフルスケールで作られていますので、24cm客車時代が相当違和感があるはずなのに何故かしっくりと見えるのは、やはりデフォルメの上手さだと思います。)
by Akira (2008-01-23 19:57) 

S.やくも

初めまして。メルクリン駆け出しのやくもと申します。
ドームカーいいですね。ここから外がどんな風に見えてたのか気になります。
ラインゴルト後期の車輌を集めてたのでドームカーは要らんかなと思ってたんですが,
これ見てるとやっぱり欲しくなったかもしれません...。

ところでこの車輌,実車の室内灯はどうなってたのかご存知でしょうか。
by S.やくも (2008-01-23 22:48) 

Akira

こんにちは、やくもさん。

はじめまして。Spielkisteブログへようこそ。
お名前だけは存じております。

以外に知られていないTEE Rheingoldの編成が、ドームカーの無くなった時から1983のオレンジ帯仕様までの間ですね。私もドームカー無しのRheingoldに興味を持っていたりします。(無い物ねだり?)

さて、ドームカーの室内照明ですが、画像を見る限りドーム部分の中央の梁に蛍光灯が間接照明で設置されていたように見えます。
モデルでは、ドームの両側から透明樹脂を通して照明させていますが...。
by Akira (2008-01-24 09:03) 

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