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PETボトルのキャップ [環境問題]

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私の住んでいる町は、合併によって結構な人口になってしまった。昔はドイツのKarlsruhe程度だった人口も今では、その1,5倍ぐらいになっている。それは良いとして、前から気になる事があったのである。それは、ゴミの分別で、もちろん資源ゴミとしてPETボトルの回収は行われている。(2週に1度)
しかし、PETボトルにもれなく?付いてくる樹脂製キャップの回収は何故か行われていない。..で、そのキャップをどうするのかと言えば、不燃ゴミとして処理するのである。つまり山の中にある最終処分場へ運ばれて埋め立てられるのである。
さて、PETボトルのキャップは、分別し資源化が可能である。具体的には400個で10円ぐらいになるようである。また、そのキャップを回収して途上国の子供達のポリオワクチン費用に充てている団体もあるという。
そこで、と言う訳ではないのだが、市にこのPETボトルのキャップの分別回収について質問してみたのである。すると数週間後の今日、以下の返事が届いた。

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日頃よりゴミの減量と資源化の推進にご協力いただきましてありがとうございます。
 現在、ペットボトルは軽く丈夫であり持ち運びし易く、キャップができて衛生的なため、大量に消費され、大量に廃棄、リサイクルされております。          
 発生抑制として、小容量のペットボトル飲料を購入するのではなく、大容量の物を購入し、小容量の容器等へ小分けをして使用していただくこと等により、ペットボトルの排出抑制に努めていただくよう出前講座や回覧等で啓発をしているところでございます。                                     
 ご質問のペットボトルのキャップは、容器包装リサイクル法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)においてプラスチック製容器包装に該当し、再商品化義務指定品目に定められており、事業者(容器製造事業者、容器利用事業者、包装利用事業者)に再商品化の義務があります。                  
 そのため、本市におけるごみ減量化の今後の取り組みの一環としてペットボトルのキャップを含めた分別収集品目の拡大について検討を進めておりますのでよろしくお願いします。貴重なご意見ありがとうございました。

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これを読む限り、私の質問以外のPETボトルそのものの回収資源化について記述されているが、小容量のPETボトルをなるべく買わず、大容量をなるだけ買えということであるが、それは消費者に言うべき事ではなく、事業者に対して規制するべきである。お門違いとはこのこと。
肝心のキャップについては、資源ゴミとしてリサイクルが事業者に義務づけられているが、そのような事業者によるしくみなどここでは見た事も聞いた事も無い。故に行政がイニシアチブを取ってそのしくみを作るべきだと促しているであるが、まるで他人事のようであり、検討しているとあるが、いつどのような形で実行する(..少なくともしたいという)意志が見えないのである。

この回答が来て、ある程度予想していたのではあるが、がっかりさせられたのも事実である。自分にできることはPETボトル飲料を買わないことぐらいであるのだが...これからの暑い季節に中々それも難しい気がするのである。


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コメント 6

しげやん

巨大なエネルギーを使ってのリサイクルの方がお門違いな気がします。我々消費者の方が、やはり無駄な資源を使わないように努力すべきでしょうね。売れる以上はメーカーが作ってしまうでしょうから。ペットボトルを買わず、自分の魔法瓶を持って持ち歩く人も増えているそうです。まずは自分でやれることからやればいいのでは。
by しげやん (2008-05-24 14:45) 

Akira

そう、その通りです。PETや缶は買わないのが1番です。ただ、現状を見ていると、そうも言っていられません。私の地域の最終処分場は山の中で数年前に出来たばかりです。しかし、出来上がった段階で次の処分候補地を探しているのが現状です。なるべくこういったものは長く持たせないといけません。
問題は、何もしないことなんですね。我々最終消費者がいくら買わないようにと叫んだところで、供給されている以上は問題解決が進展しません。一番力のあるお役所がイニシアチブを取らねばと思う訳です。
by Akira (2008-05-24 14:56) 

seidoh

こんばんわ。
誤解を恐れずに言えば、ゴミ問題に限らず、現代社会に生じている色々な歪のかなりの部分が、行き過ぎた利便性追求とのトレードオフだと思っています。私が子供の頃は、喉が渇けば飲み物のあるところまで我慢するのが当然でしたが、PETボトルの普及で飲みたいときは何時でも何処でも・・・。今や年中無休が当り前の小売業にしても、正月すらまともに休めない従業員やその家族はお屠蘇気分にも浸れない?それに比べて、(宗教的理由とはいえ)原則として日曜は商店も休み!が徹底している欧州の多くの国の方が、不便でも遥かに人間的ではないでしょうか。
需要があるから、を大義名分に無節操な供給を続ける限り、大きな流れは変わらないような気がします。
by seidoh (2008-05-24 23:04) 

Akira

seidohさん、こんばんは。
勇気のあるコメントに感謝いたします。誤解どころか、基本的には私もその考えに基づいています。私もドイツに行く迄は、酷いものでした。欲しいものは何でも手に入る世の中になっていましたから、環境の事など全く思考の外側にありました。しかし、ドイツに行ってからは、例えば自動販売機など切符かタバコ..あとはトイレにあるナニぐらいで、清涼飲料水などお店で買わねばなりませんでした。しかもコンビニもなく、休日には駅かガソリンスタンドでも行かない限り飲み物は買えません。最初は、なんて不便な生活と思っていたのですが、それも数ヶ月経てば当たり前になるのです。人間の柔軟性に改めて驚く程です。帰国後は、本当に困った時以外は自動販売機のお世話になっていないですし、それでも大丈夫なんですね。息子が通っていた幼稚園には、飲み物は水筒に入れてこなければダメでした(紙パックすら環境に悪いので禁止)し、缶入り飲料水などもってのほかでした。確かに日本は便利ですが、だからといってドイツが不便というのはおかしな話です。本人の自覚次第で便利か不便なんてものはどうにでもなるものです。
by Akira (2008-05-24 23:29) 

エコマ商事 社長

環境問題、リサイクルにはおかしいことがいっぱいあります。ご指摘のとおりPETボトル本体はリサイクルの優等生(PETボトルリサイクル推進協議会)、キャップはその他プラで不燃ごみ。当社は6年半前から「PETボトルのキャップを救え!」のキャンペーン活動をしており、その活動が平成17年度の環境省のエココミュニティ事業に採択され、リ・スタイルに掲載されています。 http://www.re-style.jp/bknbr/eco/04.html
上記の協議会も、市町村である自治体もできるだけ面倒なことはしたくないということですが、ほんの身近なことも出来ずでは環境問題は解決できません。当社の活動の後ワクチンをキャップでという運動も始まりましたが、私達は障害者施設で再分別していただく経費に、キャップの有価価値相当をお支払いをしております。
いろいろな課題等ありますが、ご意見をお聞かせください。
by エコマ商事 社長 (2008-06-28 15:37) 

Akira

拙ブログにご訪問頂き、またコメントいただきありがとうございます。
私も自治体の回答を見て、当分は手つかずで現状が続くであろうと察しました。そこで、今後どうなるかわからないですが、とにかくこの問題に取り組みたいと思い、私が住むマンションのペットボル回収箱の横にバケツを置き、キャップの回収も呼びかけました。これは、環境の問題だけでなく、キャップを外さなければペットボトルを出せないので居住者のためにも置く事にしました。すると想像以上に多くのキャップが集まっております。これらキャップは分別しても現在は行く宛がありません。(送料の問題で郵送などは難しいからです)
取りあえず、キャップは暫く分別して置いておくつもりですが、なるべく不燃ゴミとして処理される前にリサイクルへの仕組みを構築できればと考えています。
by Akira (2008-06-28 17:27) 

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