Wertanlage Märklin [Maerklin-Allgemein]
今迄メルクリンの貨車を途切れなく紹介し続けて来たので、今日は少し休憩の意味も含めて本の紹介をしたい。
これは、2002年にドイツのメルクリンがAugustus Verlag社によって出版されたメルクリンモデルの価値について記した本である。つまり、メルクリンが玩具を製造し始めてから今日に至るまでの鉄道模型を中心としたモデルの数々を歴史を追って説明し、かつエポックメイキングな数々なモデルを美しいカラー写真とテキストで紹介したものである。
そこには、もちろんH0もあり、我々にはとても手に入れられない戦前から戦後に掛けての貴重なモデルの数々が紹介されているのはもちろんである。
更には、最近ここでも紹介しているプロモーション向けのビール貨車を初めとした広告貨車の数々も見開きでカラー写真を見ることができる。
写真のレイアウトなど、Koll'sのカタログと同様である。それもそのはずで、この本の著者の1人がKoll'sカタログ本のJoahim Koll氏である。彼は、元々メルクリンH0のコレクターで、趣味が嵩じて本を出すようになったとか。今では、メルクリン社も認めるメルクリンコレクターかつその価値を図れる人でもある。
さて、そうは書いてもこの本が毎年定期的にリリースされているKoll'sと同じでは意味がない。この本は、サイズがこちらが圧倒的に大きいサイズであることと、カラー写真なのが良い。Koll'sのカタログは、ほぼ全てのモデルを網羅している点ではアドバンテージがあるのはもちろんだが、白黒写真なので、今一歩そのグラフィックの美しさを読み取れないのが不満なのである。ただ、今Koll'sのカタログの画像を全てカラーにしたら、とても購入できない価格になってしまうであろう。この本は、そんな中から良いモデルを抜粋しているので、一部ながらもひときわ美しいモデルが掲出されているのである。
テキストは、もちろんドイツ語なのだが、画像が多く、しかも大きいので、メルクリンモデルのファンはもちろん、メルクリンの代表的なモデルを見てみたいと考えている方にとっては、写真だけ見ても充分に満足のゆく本であると思う。
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[EDIT] 2009-11-01 14:03
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