4443 FS(P) Kesselwagen (Agip) / Ep.IV [Maerklin-Guterwagen]
久しぶりのタンク貨車の紹介である。日本ではこのブランドのガソリンスタンドがないのでご存知のない方もいるかも知れないが、モータースポーツ、特にF-1のファンには見覚えのある方もいるかも知れない。イタリアのAgip Petroli S.p.A.社のモデルである。ドイツにも数多くはないが、このブランドのガソリンスタンドがあるが。やはり本場はイタリアであろう。口から火を噴いている6本足の動物がシンボルマークである。この動物、犬や狼のようにも見えるが私にはわからない。もしかしたら龍や麒麟のような想像上の動物なのかも知れない。ご存知の方は、教えて頂ければ嬉しい。
さて、このタンク貨車モデル(4443)は、4440ベースの2軸貨車である。1984年から87年までの4年間リリースされたエキスポートモデルである。タンク部分のみの印刷にとどまらず、しっかりと表記板には考証が行き届いた表記がなされている。会社名(Agip Petroli S.p.A)や所在地?(ROMA Via LAURENTINA 449)などももちろんであるが、所属鉄道会社であるFSの文字や私有貨車である旨、そして内容物(TRANSPORTO OLII MINERALI PETROLIO E BENZINA)や所属駅?(RESIDENZA NAPOLI TRACCIA)などもイタリア語での表記がある。そのため、全く同形とは言わない迄もこれと近い形状のAgip社の2軸タンク貨車は実在したのではないかと思うのである。...未確認ではあるが。
このイタリア語表記を見ているだけでも、イタリアの持つあの独特の魅力的な街並を思い浮かべてしまうから不思議である。ヨーロッパは多くの国が隣り合う地続きの大陸なので、FSの貨車がドイツで走っているのも不思議ではなく、逆に様々な文化が一緒になる貨物列車を模型で再現できるのは、欧州鉄道模型の大きな魅力なのである。
参考サイト:Agip Petroli S.p.A
http://www.agip.it/
AGIPのこの得体の知れない動物の火を噴くブランドマークは私も秀逸だと思います。この貨車にもなかなかいい形でおさまっていると思います。
ARALも日本では見かけないですがこれもよくヨーロッパでは見かけます。ただし、このアラル海、実態は取水が多すぎて、面積は現在1/3くらいとなり、何年か先には完全に干上がってしまう、という学者の予想ですが、それでもこのロゴは残るのですかね。
by klaviermusik-koba (2008-09-20 20:09)
ARAL石油の語源はアラル海なのですね。初めて知りました。地球の温暖化や砂漠化は、もう私たちの目に見える形で、その凄まじさを見せつけているようです。アラル海もその1つなのでしょうね。私が1番心配しているのは、ローヌ氷河の後退です。昔は良く見に行っていただけに...。
by Akira (2008-09-20 21:42)
アジップドッグは「忠実さ=犬」「技術進歩=6本足」「エネルギー=炎」を意味しているそうです。
by Sig (2008-09-20 21:52)
Sigさん、はじめまして。
Agipガスのシンボルの意味を解説いただきましてありがとうございます。技術進歩=歩みが速い=6本足なのでしょうね。Agip社の理念を感じます。
by Akira (2008-09-20 22:34)