CS2の操作(13)/ ソフトウエアアップデート V.1.0.7(2) [Maerklin-Zubehoer]
昨日のブログでも少しばかり記したが、先日のIMA Koeln 2008からのウワサであった、CS2アップデートが現実のものとなった。名古屋メルぽっぽクラブの掲示板でその報告があり、早速私もアップデートを行ったのである。
今回のアップデートも、まだ最新バージョンがアップロードされていなかった(11/16現在)ため、前回同様メルクリンウエブサイトからではなく、直接CS2のEthernet端子と無線LANの同端子をクロスケーブルで接続して、その作業を行った。(本来はストレートケーブルで接続するのが正しい)
手順は前回と全く同じ。やはり1度行うと簡単に思える。つまりEthernet端子に接続後、「setup」の「Programm updaten」を触れると即座にアップデートが開始されるのである。
終了後、「setup」の「Version」画面では上の画像の画面となり、「Softwareversion 1.0.7(2)」と表示されているのが確認できる。
今回のアップデートの目玉は、やはりDCCデコーダー対応の追加機能であろう。実際機関車の設定画面では、上の画像のように「Decoder Typ」に「DCC」を選択可能になっていることが確認できた。
これは、今迄メルクリンデジタル方式とされるMotrolaフォーマット(MM)のI、II、mfxのみに対応していたメルクリンの制御機器が、一般的に標準とされているDCCにも対応するようになったことである。これは、もちろんメルクリン傘下であるTRIXやLGBでも使われているのだが、他の2線式メーカーも、その多くがDCC対応なので、今回のアップデートはCS2の活躍の場が大きく広がることを意味するのである。
個人的には、DCCモデルを持っていないので何とも確認のしようがないが、既に動作確認をしたという報告もドイツや日本のメルクリンファンの掲示板で読むことができた。
ここで、上の画面を見ると新しいバージョンに対しての説明を見ることができる。これは何が新しく追加され、変更されたかが文章によって表されているので、非常に良い機能である。(画像はドイツ語)
それを、以下に訳してみたが、理解できなかった部分もあるので、そのあたりはご指摘いただければ嬉しい。
CS2 V.1.0.7(2)
- 1番ゲージDCC運転が可能に。
- USBメモリにネット経由で記憶させアップデート可能に。
- 最新のDCCアドレスが.progレールから読込み可能に。(長いアドレスも)
- VminとVmaxはCS2からの読み込み時に有効な値を検査し緊急時には修正。
- 固定(静的)IPアドレスを変更する場合は起動後に設定し、[OK](チェックをクリック)で設定される。
- layout画面ではシンボルマークがない場合、新しいテキストを表示可能。
- データバンクの追加は49960, 4998, 4999, 58115, 7651
- 5つのファンクション以上のMM2の接続を修正、つまりF4は次の機関車の照明ではない。
- memoryアドレスA1も削除可能に。
- アップデート時のグラフィック表示をより良く。
- USBメモリ経由の機関車画像の入力が有効に。
- 機関車設定画面では全てのデータではなく機関車変更のみに。変更はカラーで強調。
- ABVは、ソフトウエアのABVを全面的に変更。ハードウエアのABVは今のところCV値にて可能。
上記のうち、私が待ち望んでいた機能である、機関車画像の取り込みと表示が可能になったとのことで、今後これのテストを行い、結果を報告したいと思う。これが出来れば今迄「???」表示や似ていて違う機関車画像などを使うことが避けられるので、是非成功させたい。
上記のうち、MMIのファンクションデコーダーである4998/4999が新たにデータバンクに入ったということを知り、早速呼び出してみたのが上の画像である。
「PANORAMA」とネーミングされた4999は、以前にこのブログでも紹介したデジタル初期のファンクション付きドームカーである。動作は未確認だが、給仕の動きを示す矢印がF1/F2に示されている。速度計などファンクションデコーダーには不要な機能の表示などは、今後何らかの改善の余地があるように思う。
そして、また変更されたのが、終了時のシャットダウン画面である。「setup」から「herunterfahren」(英語版だと「shut down」)を触れると、終了画面となる。
ターンテーブル上のBR 45が機関庫の前におり、画面が機関庫に入った画像になると、コンセントを抜いても良いという合図である。
*注意:上記のアップデートは個人で行ったものです。これら操作を行う場合は各自の自己責任においておこなってください。また上記記述の真偽などの保証はできませんのでご注意ください。
[EDIT] 2008-11-19 0:38
ぐはっ,DCC対応になったのですか。
こりは2線でもCS2を使えるということとも取れますね。
ますますCS2が欲しくなりました(笑)
>無線LANの同端子をクロスケーブルで
無線LANというのはHub付き無線ルーターのことでしょうか。
だとするとクロスケーブルで接続する意味は無い気がするのですが...。
by S.やくも (2008-11-17 20:33)
こんばんは、S.やくもさん。
CS2のDCC対応で、2線式DCCデジタルモデルの制御も可能ですし、TRIXモデルに集電シューを付けて3線DCC化することで、メルクリンと一緒に走らせることもできるようになります。
仰る通り、無線LANのルーターです。ストレートケーブルでも問題ないとは思いますが、クロスケーブルなら更に問題ないですね。まぁ、とにかく機能するということで...。
by Akira (2008-11-17 21:43)
Akira さん、DCC関連の情報ありがとうございまう。
ここまで来ると、CS2はLinuxベースと聞きますが、国際化対応(英独切り替えでから既になっている)にして、
メニューやメッセージに対応する日本語をユーザが作成することで、日本語表示ができれば、てなことを夢想してしまうのですが。
by Bemo (2008-11-18 00:33)
Bemoさん、こんにちは。
CS2の表示が日本語化されれば言うことないですが、そこまでの情報公開がされるのかは、わかりませんし、実際に可能かどうかも私の知識では全く見当もつきません。(^^;
by Akira (2008-11-18 01:31)
S.やくもさん、追加レスです。
その後、私宛にメールでケーブルの件で説明がありまして、私の無線ルータのスイッチングハブ部は、ストレート/クロス自動認識ができるので、クロスケーブルを接続するとルータ内部でストレートケーブルの配線に変換して通信を行っているそうです。
よって本来は、ストレートケーブルが正解のようです。記事も訂正しておきました。ご指摘ありがとうございます。
by Akira (2008-11-18 01:37)
はじめまして。
大変参考にさせて頂いています。
ありがとうございます。
このたび、CS2を取り寄せて、
DCCを動かそうと、しているのですが、
どうしても、ネットワーク経由でアップデートができずに困っています。
以下の手順で試みているのですが、うまくいきません。
http://locomotiva.exblog.jp/i2/
いきなり、質問で申し訳ございません。
何か他に考えられる要因などありそうでしたら、ご教授願えればと思い、コメントさせていただきました。
どうぞ、よろしくお願いします。
by Xi-Mo (2009-01-13 23:07)
こんにちは、Xi-Moさん、はじめまして。
実は、CS2の1.0.7(3)はCV値が設定出来なかったり、容量オーバー時や短絡時に遮断する機能ができなかったりするため、現在は配信されていないようです。
近々には、それら不具合を直したソフトウエアが配信されるでしょうから、それまで待つしかなさそうです
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
by Akira (2009-01-14 00:16)
なるほど、とりあえず、手順としてはこれでよかったのですね。
待ってみます。
ありがとうございます。
by Xi-Mo (2009-01-14 00:40)