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TRANS EUROP EXPRESS / KRAFTWERK [Musik]

このブログを始めた時から、いつかは触れようと思っていたことがある。それは、自身の音楽の嗜好についてである。
中学生時代から友人の影響もあってクラシック音楽を聞いていたのだが、高校生になると好んで聞いていたクラシック音楽にある種の限界(これはあくまで鑑賞者の立場である)を感じ、クラシック音楽以外に自分の琴線に触れる音はないのか、悶々としていた時期があった。

そんなある時ひょんなことから1枚のLP(歳がバレる!)を手に入れたのである。(これは音も聞かずにジャケットのみで判断したのである)..それが、自身のその後の音楽嗜好を決めてしまうほどのものになるとは...YMOの2枚目のアルバム「Solid State Survivor」であった。その後のYMOの名声は説明の必要はないであろう。

そんな流れの中でYMOのメンバーが彼らの音楽に大きな影響を受けたと聞いたのがドイツの「KRAFTWERK」である。早速聞いてみると、彼らの音楽はYMOを遥かに凌ぐ新しさと共にロマンチックでありながら重厚で表現の難しい音楽に思えたのである。しかし、明らかに自分の好みの音であった。
そして、彼らの代表作の1つである「TRANS EUROP EXPRESS」を聞いた時には、重厚でスピード感のある音で見事にドイツの鉄道「TEE」を表現していると感激したのを憶えている。その思いは現在に至る迄衰えておらず、彼らを超える音というのは自らの中では、まだない。(もちろん好きな音楽はジャンルを問わず様々にある)

高校生の最後の頃だったか、そのKRAFTWERKが来日。初めてナマのコンサートを聴きに行ったが、そのパフォーマンスにもオリジナリティがあり、彼ららしい格好良さに感動を憶えたのである。今では普通のパフォーマンスだが、当時バックスクリーンに映像を流しながらのコンサートはあまり見たことがなかった。(ドイツ滞在時に彼らのコンサートを見るチャンスがありながら行かなかったことは、今でも非常に悔やまれる1つである。)

その時より後のライブ映像がYou Tubeに出ているので、その1番のお気に入りを下に貼付けておきたい。
音楽は、好みがあるので聞いて欲しいなんておこがましいことは言えないが、バックスクリーンに映される映像だけでも見る価値はあると思う。(サウンドを聞きたくない方は消音設定で見ると良いかもしれない)

http://jp.youtube.com/watch?v=oMl__iHJbHg

初めてメルクリンのVT11.5が我が家に届き、そのモデルの存在感とサウンドは、まさにこのKRAFTWERKの「TEE」そのもの...と感じたのは私だけであろうか?

参考サイト:KRAFTWERK
http://www.kraftwerk.com/

タグ:TEE VT11.5 KRAFTWERK
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コメント 7

カオル

なんとなく趣味が似ているので…おもわず書き込んでしまいました。

私は中学生の頃はバロック音楽(それもパイプオルガン)からその後、ラジオでたまたま聞いたWalter Carlos(現Wendy Carlos)のシンセ音楽に嵌まり…学生時代はYMOへと。たまたま中古LP店で手にとったT.E.E.のジャケット画にやられ…その後はクラフトワークも愛聴盤に(^^)

いまだにT.E.E.を超えるインパクトのある曲には巡り会えていません。
by カオル (2008-12-06 02:36) 

LICHTHOF(hikari)

私もKraftwerkにはかれこれ25年ほどハマっています。初来日の時はライブには中学か高校一年だったので(Akiraさんのほうがちょっとだけお兄さんなんですね)行ってませんが、NHKのFMで放送されたライブ音源はエアチェック(死語)して何度も聴きました。彼らの代表曲は一般にはAutobahnとされていますが、鉄ちゃんの自分にはやっぱりTEEの格好良さが堪りませんです。

余談ですが、邦題「ヨーロッパ特急」のこのアルバムから、彼らはドイツ語バージョンとと英語バージョンの2種類をリリースするようになりましたよね。列車としての正式名称はTRANS EUROP EXPRESSですが、彼らのタイトルは英語盤「TRANS-EUROPE EXPRESS」ドイツ語盤「TRANS EUROPA EXPRESS」と使い分けています。そんなこんなで、私のドイツ語への興味もグッと湧いてきた次第です。

メルクリンのVT11.5、エンジン音が響き渡って、のそのそと走り出す重厚感というか存在感は良いですよね。Kraftwerkもやっぱり VT11.5 をイメージして作曲したのでしょうか、とても重厚感のあるイントロですよね。
by LICHTHOF(hikari) (2008-12-06 09:56) 

Akira

>カオルさん
意外と同じ趣味の方がいらっしゃるのには驚きです。この話題は、以前から書きたかったものの、躊躇してまして...。(あまりに強い個性故に)
TEEからABZUG、Metal auf Metalに曲が移行するときのサウンドには私もやられてしまいました。

>LICHTHOFさん
Autobahnは、KRAFTWERKの出世作ですからねぇ。私がドイツに留学した時、クルマを運転してAutobahnを走りながらAutobahnを聞くこととTEEに乗ってTEEを聞くことが密かな夢でしたが、最初の夢は叶ったものの、TEEはもちろん既になく...(VT11.5は団体向けのみ運転)

今は密かにメルクリンのVT11.5を走らせながらTEEを聞くのが...。(^^;
ブログ記事には、「モデルの存在感とサウンドは、まさにこのKRAFTWERKの「TEE」そのもの...」と記しましたが、彼らの音づくりがVT11.5のTEEだったので、メルクリンのVTが同じベクトルならば、当たり前なのかも。
by Akira (2008-12-06 23:14) 

abe

こんにちは。
YMOいいですね~、あまりに多くて強いて挙げれば好きなのは「CUE]、嫌いなのは「過激な淑女」でしょうか(w
「ヨーロッパ特急」(南さんの映画ではない)は、あまりに前衛的でまだ理解できていません(w 我が家の棚に眠っています。

ちなみにYMOですが、最近の再販はリデジタルマスターなので別物?というくらい良くなっています(特に1.2枚目)
by abe (2008-12-07 10:01) 

Akira

「CUE」は私も好きな曲の1つです。当時細野さんのレーベル「YEN」レーベルのファンクラブYEN遊会などにも所属していて..どうもはまり込むと深みに陥るクチですね。ただ、気持ちはだんだんYMOからKRAFTWERKに移っていたのも確かです。そこからミニマルミュージックなどにも興味が広がり、Brian ENOなんかも聞いていました。 最近はその手があまりなく...寂しい限り。
by Akira (2008-12-07 13:42) 

BOAC VC10

Akiraさんの携帯の着メロが「Rydeen」だったり、Depeche modeの話が出てきたり、
音楽の話が出てくるのを期待してました。

6歳年上の兄貴の影響で、幼稚園児にしてリアルタイムでYMOを体験できました。
(メルクリンと出会ったのもこの頃です。今度の正月で30周年です。)
’80年の年末にTVで放映されたワールドツアーが、おぼろげに記憶に残っています。
特に冬の曇天の日に聞く中期の二枚がいいですね。
(今日のような秋冬の晴天の夕暮れには「Shadows on the ground」かな)

Kraftwerkは電卓が聞きたくて「THE MIX」買いました。
「VT11.5のテーマ」がこれなら、
103に似合うのは、Dusseldolf出身のPropagandaの’85年のアルバム
「A secret wish」がお勧めです。
by BOAC VC10 (2008-12-07 23:01) 

Akira

ケータイの着メロの「RYDEEN」は、テレビで高橋幸宏さんが自らの携帯着メロを「RYDEEN」にしていたのを見て、私も真似たというのが真相です。でも「RYDEEN」は着メロ向きです。時々同世代の知らない人から着メロ音で声をかけられたりしました。しかし、残念なことにケータイを変えた今、着メロは転送出来ず(コピーガードのため)、更に着メロ配信すら終了して、今では味気ない着信音です。
Depeche Modeにもハマりました。今でも時々聞きますが、こちらはKRAFTWERKのようなメロディアスでロマンチックな曲づくりではなく、結構退廃的です。(でもそれに惹かれる部分もあります)
最近新しいアルバムも出るとか出ないとか...。

Propagandaは、知りませんでした。103形に似合うサウンドなら是非聞いてみたいです。


by Akira (2008-12-07 23:12) 

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