43859 DB "TEE Bavaria" Set / Ep.IV：Spielkiste：SSブログ

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43859 DB "TEE Bavaria" Set / Ep.IV　[Maerklin-Reisezugwagen] [編集]

今年のメルクリンモデルのリリースは、後半になって遅くなって来た。このモデルもようやく昨日届いた１つ、"TEE Bavaria" セット（43859）である。"TEE Bavaria"は、当ブログでも何度か触れているので多くは記さないが、スイスのZürichとドイツのMünchenを結ぶ列車である。列車は、途中オーストリアへ少しばかり入り、ボーデン湖畔を走り、牧歌的なAllgäu地方を経由するので、実に変化の富んだ風光明媚な路線を走る。そしてスイスの経済の中心と南ドイツのメトロポールでもあるミュンヘンを結ぶこともあって、古くから重要な路線ではあるが、ドイツ国内は非電化単線で、路線のほぼ中央に位置するボーデン湖畔の保養地でもあるLindauは、行き止まりの国境駅でもある。それらがネックとなり、列車の運行速度も特に速くはなく、運行時間についても特筆すべきものではない。

しかしながら、その努力は以前からあり、このTEE客車列車が登場する前には、スイスSBBのRAmを使用した同名列車が走っていた。そしてこの客車列車が登場するきっかけになったのが、同線に於けるRAmの脱線転覆事故である。（近年ICE-TDが登場した時は、同路線にも投入され、それらが解消できる１つの策とも期待されたが、ご存知のように振り子台車や制御機器などの不具合が重なり短い期間で運行禁止されてしまったのは、RAm同様この路線には気動車による優等列車の運用が鬼門にあたるようで、偶然の不幸が続いたのである。現在は、EC列車が218形？＋Typ.EC/SBB車両によって同区間を１日数往復運用されているが、運行時間短縮の解決には至っていない。しかしLindau Hbfの行き止まり駅解消のための駅移転計画が進んでおり、これが実現されれば、根本的な運行時間短縮の切り札となろう。）

RAmの事故の数週間後に復活した"TEE Bavaria"は、以前のような客車列車に戻ってしまったが、それはDB車籍のTEE客車の３両編成で、当時としてはDB最高水準のレベルを持った１等区分室車両（Avümz 111.1）、１等開放室車両（Apümh 121.0）、そして１等区分室車/バー合造車両（ARDümz 106）から成っていた。しかし、その編成もSBBのRAmに比較して特に供食部分でのサービス低下が問題となり、数ヶ月でバー車がSBBのRIC食堂車に変更されることになる。
その短い数ヶ月の運行に使用された編成が、このセットと言う訳である。前に当ブログでも紹介したBR210形に合わせての製品化であったが、前述のように運行速度向上の目的もあって218形にガスタービンを付けた210形を牽引に充当したのであろう。

さて、モデルであるが、今回282mmで初めての106形バー車が同梱されているということで、非常に強い関心を持って待っていた訳である。と言うのは、２つの理由がある。１つは、数年前にリリースされたARDümh 105（42991）が、他のモデルに合わせて27cmでリリースされたのだが、窓数を実車と同じにし、図面に忠実にしたためなのか、窓の形状や桟の幅、屋根との継ぎ目から窓上部に至る寸法のアンバランスが目につき失望をしたため、今回それらを克服したのかということ。そして２つめは、この車両は通常実車が26,4mであるに対し、若干全幅を狭めて全長27,5mなのだが、メルクリンモデルではR1を問題なく曲がれる限界の寸法である282mmを超えたのか、また、同じに留めたのかという点である。

バー車以外でも注目したいのは、区分室車のAvümz 111.1が切妻屋根であるのに対し、開放室車のApümh 121.0が282mmメルクリンモデルでは初めての丸屋根になっていることである。（Trixではリリース済み）

そのような各車の詳細については、また後日に触れてみたい。

参考サイト：heinrich-hanke.de
http://www.heinrich-hanke.de/eisenbahn/reisezuege/bavaria.htm