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Zugbildung TEE Roland 1972 (3つのTEE/IC列車から) [Zugbildung]

b1zb_Roland_72.jpg
▲ クリックすると画像が大きくなります。

1972年のTEE Rheingoldに絡む3つのTEE/IC列車の最後を飾るのは、「TEE75 Roland」である。TEE Rolandは、Bremen Hbf とイタリアMilano Cを結ぶ列車であった。Bremenの市庁舎前にあるRoland像は有名で、このRolandが列車名の由来である。途中スイスのBasel SBBで、Chur行きの1両を解放。DortmundとHoek van Hollandから来たTEE Rheingoldの3両を前方に連結し、7両編成でLuzern、Gottardo峠を抜けてMilano Cへと至るルートを運行されていた。

牽引機関車は、ドイツが103.1形と112形(TEE)である。スイスBasel SBB以南は、Re4/4 II(TEE)が牽引し、雄大なアルプスの山々を背景に当時のGottardo峠を越えるTEE Rolandの勇姿を画像で見ることができる。イタリアとの国境ChiassoからはE444が担当したと想像出来るが、残念ながら未確認である。

TEE Rolandはドイツ内も6両編成でスイスからイタリアへも7両編成と実に模型向きな編成である。メルクリンからもTEE Rolandとしてリリースされるので、是非組成してみる価値のある編成である。

また、Basel SBBから2両のTEE RheingoldのKurswagenとTEE Rolandからの1両、Basel SBB発のSBB客車1両を合わせて4両編成でChurに向かう283列車となる。列車名は未確認で、名前の有無も不明であるのが悔やまれる。そこで以下にその編成を記し、参考にしていただければと思うのである。

[283]
Lok - Av - Av - Av - SBB(WRm?)

上記編成の「SBB」について、seidohさんからちょっとした資料と共にヒントが得られた。資料は1972年ではなさそうだが、当時に近い時刻表で、そこにTEE Rheingoldから分割される283列車の列車についての記述がある。そこには、「食堂車」とあるため、おそらくWRm/SBBがそれに該当されるのであろうと推測できる。スイスでは食堂車なしの国際列車にSBB内だけ食堂車が連結されるケースが良くあることで、この列車に付いても同様と考えられる。
ただ、食堂車の場合、TEEカラーのWRmは全てTEE Bavaria編成に使われているはずなので、赤1色のタイプであろう。ただ、それをLeichtstahlwagen / Ep.IVのWRにするのも、なくはない?...かも知れない。引き続きこの列車の情報があればお寄せ頂きたい。

*なお、編成表のモデル製品番号は、レイアウトの制限で機関車と282mm客車の製品番号のみ記すことにした。

Special Thanks: Kashyさん、seidohさん

参考文献:
Die Geschichte des TRANS EUROP EXPRESS / Alba Verlag
La legende des TRANS-EUROP-EXPRESS / LR PRESS

[EDIT] 2009-07-05 13:18
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コメント 3

深山苧環

こんにちは
またお邪魔しております.

均整のとれた純正のTEE編成には絶対的な存在感と美しさを感じます.
一方で,日本ではあり得ない国際色豊かな(かつヨーロッパならではの)凸凹編成にも不思議な魅力があります.
模型ならむしろこういった編成の方が変化があって楽しめるような気がします.

こんな写真を見つけました.
http://www.flickr.com/photos/24736216@N07/3383264426/
お邪魔ついでに,何かの参考になれば…
by 深山苧環 (2009-07-03 12:39) 

Akira

こんにちは、深山苧環さん。

これが、例のBasel SBB - Chur編成かどうかはわかりませんが、ちょっと気になる画像ですね。2等車だとしたら1等車の割合の方が多い列車になりますねぇ。
食堂車がないので優等列車には属さないでしょうが...。
by Akira (2009-07-03 13:40) 

ZumeR

Akiraさん、ご無沙汰しております。

Rolandのイタリア国内の牽引機ですが、私が知っているのはE646ですね。E646というと、今ではローカル列車、及び歯車比を変更の上貨物牽引用という印象が強い連接式機関車ですが、1970年代までは特急・急行列車の牽引にも従事していました。むしろ、当時の長距離優等列車の牽引は、E646が主だったといっても過言ではありません。

またE444ですが、1970年に登場した当時、もちろん国境方面の列車も担当していましたが、どちらかと言えば平坦区間での高速運転に用いられている傾向が多かったように思います。TEEも、書籍などでは花形E444の牽引という紹介のされ方が多いですけど(見栄えの問題?)、そもそもTEEは国境方面の列車が多く、高速運転の必要はないので、実際の運用では結構色々な機関車が牽引していたようです。何しろ、貨物用低速機E636がTEEを牽引している写真もあるくらいですので。

1975年にE656が誕生した頃には、E646を近郊用へ転用し、E656が長距離列車を担当するようになりました。もちろん、TEEも数多く牽引しています。TEE末期では、1981年のE632/633チョッパ機も、ミュンヘン行きメディオラヌムを牽引していましたね。

長々と失礼致しました。それでは。
by ZumeR (2009-07-09 13:07) 

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