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コンピュータマウスのデザイン [学校]

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昨日、ようやく私がお手伝いをしている埼玉県のT大学のプロダクトデザイン授業が終了し全体講評を行った。この授業は、2年生の学生数約180名を3つのグループに分け(1週3コマ)3週づつ3つの違う科目の授業を同時進行で行うというもので、私が担当するプロダクトデザインは、60名を3週づつ3回に渡って行った。
今回のテーマはコンピュータマウスで、企画書作成(コンセプトの構築)から原寸大のラフモックアップ、そしてプレゼンテーションボードの作成、そして同じ形状の展示台を時間内に作成するというもの。

最初の1日は、やはり皆余裕で作業をしているが、最終日の3日目は仕上げなければならないので大変である。失敗も多く、やり直しなどがあるとめげそうになる学生もいるが、そこは我々のフォローもあって何とかなるのである。
ほとんどの学生は、何とか時間内に仕上がりその後、学生はグループ60名全ての作品を見て回り、評価を行う。(評価は1人3枚のポストイットを持ち、これを気に入った作品の前に貼るというもの)これは、学生がどのような作品を評価するのか私たちも関心のあるところで、意外に学生が授業の目的を誤解していたりするのを発見できたりするのである。

その後、その評価とは無関係に我々が全ての作品を評価するのであるが、学生の人気作品が低い評価になったりするのである。そうは言っても、仕事が奇麗な作品や、誰が見ても美しいと思う作品には我々も高い評価がされるのであるが、たまにコンセプトが誤っているものもあり、そこでは学生の評価とはベクトルが異なるのである。
そうして、合計180種類の違うマウスが出来上がった中で評価の高い作品が上の画像にあるものである。マウスは、既に飽和状態と言える程市場に出回っているが、それでもアイデア溢れる魅力的な作品も散見され、学生の隠れた才能に驚く場面もあったのは良かった。ただ、その逆もあったのは事実で、我々のすべきことは学生にデザインする楽しさを感じさせ、やる気を持ってもらうことが大切なのだろうということが、今更ながらに感じたことである。
もちろん、楽しんで課題に取り組んだ学生も少なからずいたのは、頼もしく嬉しいことでもある。
そして私の反省点だが、どうも遅れがちな学生などにはハッパを掛けるだけでなく、つい手を出してしまう(手伝うという意味)ので、来年はなるべく控えるようにガマンしたい。

今年のT大での授業はこれにて終了であるが、来年もまたどのような作品が出て来るか楽しみである。
タグ:デザイン
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