SSブログ

42942 FS Az / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

b11470.jpg

基本的にドイツ縛りである私のコレクションなのだが、たまには例外というものもある。今回紹介するモデルもその1つである。これは、「Riviera Express」の増結セット(42942)に同梱されている1台でイタリア国鉄(FS)の1等区分室車モデルである。いわゆるUIC-Xと呼ばれる欧州標準規格の客車である。

b11471.jpg

あまりFSの客車については詳しくないのであるが、FSのUIC-Xは、1964年から登場した1次車から1979年に登場した6次車までの6つのグループがある。(6次車には後期形もあるとのこと)
このモデルは、台車がMD(Minden-Deutz)形かつ出入口扉の窓形状がドイツのそれと全く同じ形状のため最初に登場した1次車のグループにあたると考えられる。
しかし、屋根上の点検蓋が省略されている。いずれもDB仕様の車体にFSの塗装と表記を施しただけである。(TRIXの282mmモデルでは屋上点検蓋は表現されている)

b11472.jpg

さて、モデルではEp.IIIのFS客車の特徴を良く表現されていると思うのだが、この塗装は実車を見たことがないので判断するのは難しいのだが表記等は、正確なのではないだろうか。形式は、Az 15004。所属地はFIRENZEと記されているのが見える。

b11473.jpg

サボはもちろん「Riviera-Express」である。行き先はBasel Bad Bf. - Hamburg Altonaであるが、FSの客車でドイツ国内運用のみのサボが記されているのはちょっとおかしい気はする。もしかするとBasel Bad以南については別の列車としてイタリアまで運用されるのかも知れない。

b11474.jpg

妻部分の画像であるが、実車とは若干異なる部分があるかも知れない。それは貫通扉であるのだが、このモデルはDB仕様のままなのでFS仕様とはことなると思われる。このあたりは未確認なので詳しい方のフォローを求めたい。尾灯については、これが正しいのかも知れない。と言うのも私もFSのUIC-X客車では、尾灯はダミーで別に尾灯のランタンを取付けていたのを目撃したからである。その尾灯ランタンは、点滅するタイプでこれを模型化出来たら良いなぁなどと妄想してしまうのである。(mfxファンクションデコーダーとCS1があれば可能か?)

参考サイト:carrozze tipo UIC-X / EURO EXPRESS
http://www.euroexp-railhobby.jp/scalemodel/fs/fs_coach_uic_x.html

[EDIT] 2009-09-06 13:00
nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

東西急行

Akira様、東西急行です。
私が詳細を欲しておりました一輛を御紹介賜り誠に有難う御座います。
FS-UIC-Xと言えば銀屋根、軍艦色車体、テレビロゴが最も相応しい
と常に思っております(ベージュ地レバーレッド帯も美味しそう?なので
しょうが…)。
Riviera Expressセットは基本、増結共に新旧世代車輌がごた混ぜで、
此の統一感の無さが却って当時の国際列車(戦災を受け止めつつ明日
へ駆け抜けた頃)を実感させてくれる好商品です。
by 東西急行 (2009-09-05 12:01) 

Akira

東西急行さん、こんばんは。

私はFSの実車についてはほとんどわかっておりませんので、お得意な方に譲りたかったのですが、このブログで紹介する以上は出来るかぎり調べたつもりなんですが....間違い等ありましたら、是非ご指摘願いたく...。

特にRiviera-Expressの運用についてはわからないことだらけです。それにしてもこの編成は仰る通りのごた混ぜ編成で興味深いことこの上ないですね。きっとCIWL寝台車も連結されていたろうにと...。
by Akira (2009-09-05 19:25) 

BOAC VC10

気持ちよい天気ですね。これから某美大の一般公開講座で、
「ヨーロッパの景観」という講義を聞いてきます。

イタリア客車図鑑で調べてみました。
Az15004号車は1964年登場の1次型。
「tipo24」型の台車が付いているのは2次型のクシェットで、
1次型は全てミンデンMD型だそうです。

1次型のABzの落成写真を見ると、
扉窓は二段の開閉式(高さは側窓と同じ)、
尾灯は側窓下縁と同じ高さで、平板で閉じられ、
(この位置は1次型のみでシルバーリンケと同じような低い位置のものが大半です)
貫通路もよく見えませんがつっかえバネ付き角縁と思われます。

屋根上の点検蓋(水槽用だか冷房準備だったか)は如何としがたいですが、
(アルミ板を上から張るという手もありますが)
結構、現物に近いようです。ご安心ください。

保存車ですが、雰囲気的に近いのはこれですかね。
(扉・貫通路はノンオリジナルと思われます)
http://www.railfaneurope.net/pix/it/car/express/UIC-X/AB/FS_UIC-X-1964_51_83_31-80_000-4_ABz55000__Domo-03.jpg

私も4189という、東西急行さんの仰る「ベージュ地レバーレッド帯」で、
FIAT台車・スカート付きというモデルを持っていて、
こちらの方がなんちゃって度は高いですが、1:100長なので、ま、お気に入りです。
by BOAC VC10 (2009-09-06 11:51) 

Akira

こんにちは、BOAC VC10さん。

色々と調べて頂きありがとうございます。実車の画像も初めて目にしました。ちょっと感激です。特に等級種別の「2」の文字が金属製の切り抜き文字になっているところは、当時のUIC-X車両に掛ける意気込みみたいなものを感じてしまいます。

282mmのTRIX同形モデルは、屋根の点検蓋も表現されているので本当に実車に近いモデルと言えそうです。282mmのSilberlingeで低位置尾灯もあるので、金型を組み合わせることで2次車以降も製品化可能かも知れません。メルクリンイタリアは結構意気込みがありますから、入れ知恵しておくのも良いかも?

ベージュ+ペパーレッド配色は、ミュンヘン中央駅でも見かけたので旅愁を誘う車両という私の勝手なイメージですが、私も好きです。

やはりここは、Bcmも製品化してもらいたいと言うのが本当の処です。
by Akira (2009-09-06 13:08) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0