LALIQUE [デザイン]
もしかしたら既にこのブログを読む皆さんはご存知かもしれない。
昨年のことである。妻と高崎高島屋へランチに行った時のこと。帰りに何げなく陶器などを見たくなって陶器売場に立ち寄ってみた。暫くすると見覚えのある素敵なデザインのガラス工芸品の陳列が目についたのである。それが何であるかは、説明文を読む迄もなくすぐに理解出来たのは、3年前の秋にこのブログでも記事 にした箱根のラリックミュージアムを訪れたことに他ならない。
1920年代に活躍したフランスのガラス工芸作家であるラリックは、同じアルザス地方に本社を置くブガッティ社のラジエターキャップのマスコットを手がけたことでも有名で、通常金属製が当たり前のキャップを美しいガラスを(しかもラリックのデザインで)使った事で更なる価値を生み出したとも言えよう。私など「鉄」の世界では、やはり1928年製造のCIWLのプルマン"Cote d'Azur"車内のガラスのレリーフが有名であり、箱根のミュージアムにあるCIWLプルマンもこのレリーフがあるから存在するのである。
さて、何故高島屋の陶器売場にラリックの工芸品があるかと言えば、そう、彼のデザインした数々の作品のレプリカが再び世界で発売されたのである。彼の作品は今挙げたラジエターキャップやプルマン客車のレリーフだけではない。香水の瓶はつとに有名であるし、花瓶や皿などガラスで製作された様々な家庭用の装飾品や実用品もある。それらのレプリカがここ日本でも購入出来るという訳である。しばらくこの売場の幾つかあるラリックのガラス工芸品のレプリカに見入ってしまった。レプリカとは言え、やはり彼の作品の透明感のある繊細な美しさは、あまりに独特であり私の心を見事に掴む。
ほとんど人気のないラリックコーナーには、1人販売員がおり、少しばかりラリックの話をしたら、美しいラリック作品の写真に彩られたパンフレットを頂けた。その中に、なんとCIWLプルマンにはめ込まれているガラスのレリーフもレプリカであるではないか。つまりそれを購入出来るモチベーションと経済力さえあれば、レプリカとは言え自分のものに出来るのである。
家に帰ってからそのパンフレットの美しい作品を見つつ最後のページに挟まれている価格表を見たら同じモチーフで額付きと額無しがあるのだが、1枚あたり..ン十万円もする。(1番ゲージの大型蒸気機関車2〜3台分ぐらい?)
やはり温泉旅行を兼ねてオリジナルのレリーフを、あるべき場所に3枚づつ飾られているのを見に行く方が経済的かつ楽しめるのではないかとすぐに思った次第である。
ただ、それでも欲しいと思う向きには、日本全国数都市の有名百貨店などの他、日本最古の老舗デパートの本店あたりにも出店されている旨が同社のウエブサイトに出ているので参考になると思う。(日本語とドイツ語がないのが寂しいが、仏語や英語は用意されている)
http://www.lalique.com
違和感なら、こちらの記事が上ですよ。(笑)
by XYZ (2010-01-20 10:09)
こんにちは、XYZさん。Spielkisteへようこそ。
ちょっと表現が変でしたか?私は個人的にラリックのデザインや1920年代のCIWL客車の芸術性に憧れておりますので、違和感はないと思ったのですが...。
500系のデザインは日本の車両という事で、そう書いてしまいました。
by Akira (2010-01-20 11:17)