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Bamberg [Reise]

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今は朝4時をすぎたところ。しっかり時差ボケているではないか。しかし、ブログ更新には丁度良い。
昨日は、1日散策と買い物で過ごした。この街は、Weidenに住んでいるとき、1度クルマで来た事があったと思うが、歴史的な景観を誇る街で、建物などを見ると石造りのスケールの大きな建物が多く残っていて、小さいながらも都会的な顔をのぞかせている。頼まれものの買い物が多く今では世界遺産にも登録される程の美しい旧市街の全てを見ることが出来なかったのが残念だが、私がその中で見つけて写真に収めたところを紹介してみたい。
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上2枚の画像は、中心市街地PromenadestrasseのZOB(Zentral Omunibus Bahnhof)である。この街の公共交通はバスである。そのバスは頻繁に出ているが、中心街から若干離れた駅前より、ここにバスを集中させている。いわゆる交通センター的な役割を持つ場所である。私の住む街も同様にバスが地域交通を担っているが、1度も利用した事がないのは、あまりに身近にないからである。
ここでは、歩行者専用道路のすぐ近くの中心街広場をZOBとして使われているため、利用し易い。

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広場の中央に島形のホームを置き、バスを利用する場合の全ての機能を集中させているのが理解出来る。写真中央の電光掲示板は、ここを出発する全てのバス情報を一元的に管理し表示させたものである。一目でバスを利用する時の情報が把握出来るようになっている。

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バス停の表示である。全て同じデザインで統一されているので理解が早い。さらに上部には電光表示で直近発車情報を表示させている。(いわゆるFISである)
公共交通の利用者にとってデザインが如何に大切であるか容易に理解できる好例である。おそらくこれらは市交通局がイニシアチブをもって行っているのであろう。(ちなみにドイツではどこの街も同じような感じである)

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ZOBから数メートルのところから歩行者専用区域になる。上画像の左側にあるブルーの表示が歩行者専用区域となる表示である。ドイツでは数多くあるフランス系の衣料品店「C&A」や、その先には最近日本に出店が始まって話題の「H&M」がある。

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中心市街地の様子である。ここに来る前に駅前にある小さなショッピングモールに行ったが、あまり人出がなかったのである。やはり駅前でなくても地域の交通の要に近い中心街の方がドイツでは賑わっている。日本はドイツの都市政策から学ぶべき点がとても多いと思うのである。

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更に先に進むとMaxmilian Platzに出る。この広場はおそらく朝市が出るのではないかと思う。一軒だけ出ているソーセージ屋から香って来る香ばしい匂いに誘われてグリルしたソーセージ2本をパンに挟んだのを思わず買い求める。寒い中で頂くBratwuerstのおいしいこと。これでEUR 1,50は...。おトク感が一杯である。上画像はMaxmilian Brunnen(マクシミリアンの泉)でこの街とバイエルン王Maxmilian 1世?は深い関わりがあるのかも...?今回の旅行の目的が違うとは言え、勉強不足は勿体ないと思う瞬間である。

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しばらく歩くとUniversitaet Bambergという看板を掲げた建物の入り口があったので門から中に入った。博物館が併設されているが、中を見学しようと言う気にはならなかったので大学のHof(中庭)を散策することにした。この建物から考えると1800年代あたりに作られたものかも知れない。決して大規模な大学ではないが、ドイツの大学は日本のような大学間のヒエラルキーが少ないので、それぞれの分野で最高の学問が学べるところが嬉しい。我が街の某私立大学など思い出したくもなくなる...。
で、上画像は、大学の建物と繋がっている聖マルティン教会である。中には入らなかったがカソリックの教会である。おそらく世界遺産の旧市庁舎と共にこの街のランドマークの一つで、巨大である。

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街中でした買い物をホテルで詰め直して駅前のポストに持って行った帰りに駅に立ち寄り、列車観察するのはお約束である。
ちょうどホームに居たのは、VT612形"Regio Swinger"である。RE Wuerzwurg行きである。この車両は、ICE-TDがNuernberg - Chemnitz - Dresdenに運用されトラブルに悩まされた時、最後には運用から外されピンチヒッターとなった車両である。今は全てV.Rot色に戻されたが、当時はICEカラーに塗り替えられ、代役を果たした(と、言えるかどうかも疑問である)がアコモデーションもICEから大きく異なり、乗客からヒンシュクを買い元に戻された車両である。現在は、ICE-TがMuenchenとLeipzigやBerlinを結んでいる。(詳細はRiGの「ICE-TD」 を参照)

VT612が出発してすぐに到着したのが111形+シルバーリンゲのWendezug RBである。V.Rotになっても111形は良い。(<- 単に個人的な趣味)

そんなことをしているとすぐに1日は終わるもので、朝昼とあまり野菜を取ってないので夕食は、駅の近くのトルコ料理のImbissに入る。ここにはケバプだけではなく、ラマクンと呼ばれるファストフードがある。Weidenに住んでいた頃美味しいラマクンを出す店があったので、それ以来ラマクンばかり食べるようになった。ラマクンは、イメージとしてはKFCのツイスターのような形をしている。中身も味もボリュームも全然異なるが。要はピザのような生地にケバプの中身を入れて巻いたものだが、食感がケバプとは異なり、私はよりこちらが好みである。(お腹が空いていたのでラマクンの写真を撮るのを忘れた!)
そう言えばケバプなどの薄切り肉を重ねて機械を使って廻しながらグリルするのはトルコではなく、ドイツのベルリンでトルコ人が最初に作ったという話を聞いた事がある。(真偽の程は不明) それが今や日本でも食べられるのだから...。
ラマクンには、お肉の他、野菜がたっぷり入っていてヨーグルトもかかっているので、1つ食べれば栄養のバランスも良いし、野菜が手軽に取れるので嬉しい。色々入ったラマクンがEUR 3,80であった。夕食としてはリーズナブルである。ガス入りの水と一緒に頼んでEUR 5,50である。(水は0,5lである)
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だんきち

さていよいよ今日からお仕事ですね。ゆっくりと静養できましたでしょうか。

このVT612、混んでたのでやむを得ず連結部のデッキに乗りましたが、ものすごいスピードでカーブに突っ込みながらボディの下側を外に振り出し、上下の揺れと相まって恐ろしかったという記憶しかなく…
最高速度が日本人からみれば決して遅くはないはずのシルバーリンゲが平和な乗り物に思えてしまいます。

それにしても、どの写真も寒そうですねえ。冬の北国だから当たり前の景色なのかもしれませんが、体調管理だけは充分に。


by だんきち (2010-02-04 13:12) 

熊本センター

ドイツに行かれているのですね~。地方都市のバスターミナルの写真もありがとうございます。
系統番号も数字3桁表示で分かりやすいですね。参考になります。
どうぞお気をつけてお進み下さい。

by 熊本センター (2010-02-04 13:42) 

Akira

だんきちさん、こんにちは。

私はVT610には縁があって良く乗ったのですが、VT612はまだです。いずれにしても160Km/hでカーブに突っ込むので恐ろしい乗り物ではあると思います。以前息子はこの振り子に堪えられず...。
シルバーリンゲも40年選手なのにまだまだ現役なんですねぇ。リニューアルを受けてるとは言え、23形に牽引されて走っていたとは思えませんね。やはり標準軌の素晴らしさで140Km/hで走ってもその乗り心地は悪くないです。(良いという意味ではありませんので悪しからず)

確かに外は寒いですが、ちゃんとした上着をしっかり羽織っていれば、厚着ににしなくても大丈夫です。逆に建物の中は暖かいので、厚着にすると室内で汗をかいて外に出ると風邪をひいてしまいます。冬は寒くても日本より快適です。

Akira@Bamberg@ホテルの室内は薄着でも暖か
by Akira (2010-02-04 13:47) 

Akira

熊本センターさん、こんにちは。

世界遺産の旧市街に行ってバスターミナルの写真なんて..とヒンシュクを買いそうですが、私にとってはバスターミナルに魅力を感じます。ZOBの電光表示には私も圧倒されました。表示は時系列に並べられ、出発5分前ぐらいからは出発時刻を表示せず、「Sofort」(すぐ!)と記すあたりにセンスの良さを感じます。

今日からは、メッセですのでいつものようなブログ記事になるでしょう...。
by Akira (2010-02-04 13:53) 

S.やくも

中心街の様子がイギリスと似てるようで微妙に違うように感じます。
(尤も,日本はここから遥かにかけ離れていますが)
シャッター街という言葉が無縁そうな光景が羨ましいです。

黄色い電光掲示はKing's cross駅で見たのとそっくりです。
ヨーロッパ標準なのでしょうか。

>こちらの方が居心地がよろしいです。
そのようなことを言われるとは,お強いですなぁ。羨ましい。
by S.やくも (2010-02-04 21:19) 

rabijin

Akiraさん、

バンベルクレポート拝読させていただきました。こじんまりとした住み心地の良さそうな街ですね。ここは大戦の被害もあまり無かったとか。

メッセレポートも楽しみにさせていただきますが、時差ボケとのことですので、ご自愛いただきたく。

>我が街の某私立大学など思い出したくもなくなる...
それって、もしかすると例のお騒がせ芸能人が入学したガッコウ?
by rabijin (2010-02-04 21:42) 

HUH

非常に楽しいレポートを有難うございます、さすがに視点が違いますね。

ドイツに行って感じるのは、どの街に行ってもサインが統一されているし、例えば駅からバス停への動線が非常に明確です。日本ではサインはバラバラ、バス停の位置もばらばらで、どこへ行けばいいのかさっぱり分からないという経験もしばしばあります。鉄道もバスも路面電車も、全て交通体系として一体と考えることが大事だと思うのですが。

ところで、612形は(611形ほどでないにせよ)、トラブル続きで、振子を使用していないはずです。とはいえ、160km/h出せるということで、REでの活躍ぶりは目立っていますね。
111形はどの塗装でもよく似合っていて、こんなところも111形らしいと感じます。
by HUH (2010-02-04 22:29) 

タブレット

バンベルクの情報ありがとうございます。
機会があれば、是非行ってみたいです。

ドイツは表示が統一されていてわかりやすいですね。
また、FISのような表示装置がバス停、LRT乗り場や車内にあるので、
ドイツ語が聞き取れなくても降りる所や、現在位置がわかるので、私の
ような者にとってはとても助かりました。
やはり、都市交通の管轄が一元化されているからいいのでしょうか。

昨年、乗った時に感じたのですが、ドイツの車両は日本と違い、すれ違って
もほとんど揺れませんね。車体の剛性や路盤がいいのでしょうか。
by タブレット (2010-02-05 02:06) 

Bemo

Akira さん

バンベルクの情報ありがとうございます。

今日NHKの「世界街歩き」という番組で、バンベルクが取り上げられます。


by Bemo (2010-02-05 08:19) 

Akira

こんにちは。

私の拙いバンベルクの街並紹介も皆さんの旅心のモチベーション向上にお役に立ったようで...。

> S.やくもさん。
私はイギリスは空港内しか知りませんが、あのような機械の会社はヨーロッパ全体をマーケットにしているでしょうから同じであっても不思議ではないかもです。日本のような中心市街地の空洞化がおこらないのは、旧市街自体に魅力があるからだと思います。例えお店が閉まっている休日でも街並を散策するのが目的で訪れる人がいますし、それを公共交通機関が上手に支えているしくみが、全体として役立っているのではないかと...。

> rabijinさん
この街の旧市街地域が世界遺産に登録されたのは、仰るように先の大戦でほとんど被害を受けなかったことによるものと聞いています。
某市の大学については、これ以上書きません...。

> HUHさん
仰る通りです。バンベルクのバスも市営だけではく民間のバス会社の路線バスもありますが、全て同じ仕組みの上で運用されています。利用者にとって何が重要なのかをキチンと理解した上でそのしくみが出来ているので結果的に一元化が出来ているのだと思います。おそらくドイツではどこでも市の交通局やニュルンベルグ交通局(VGN)が、そのあたりの管理の責任を負っているのでしょう。

612形を見ながら、大学へ行くとき毎回乗っているキハ111形がもしここにあったらどう見るだろうと考えていました。612形は明らかに車体はより大きく、全長も長くどっしりとしています。車両1両に掛かるコストも大きく異なるのではと思います。それとBamberg駅のホームは、新しいタイプの屋根がついたものに変わっていて、つくづく鉄道は車両だけではなくシステム全体としてデザインするべきだと感じました。

> タブレットさん
車両の乗り心地は、線路の保守も行き届いているようでRBの車両でも極めて乗り心地が良いです。標準軌ということもあるでしょうが、台車や車体の精度や重量バランスが良いのかも知れません。

> Bemoさん
NHKの「世界街歩き」は私も好きで良く見ています。バンベルクとは、偶然ですねぇ。昨日ブログを記しながらこの番組みたいだなと思っていたので...。
by Akira (2010-02-05 11:26) 

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