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103 Portraet eines Klassikers / Eisenbahn Journal [欧州鉄道]

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メッセの戦利品の続きである。先日の居酒屋さんでの楽しいオフ会で、BOAC-VC10さんの隣に座ったのが運のツキで、私が持参した戦利品本は全て既にお持ちで、どなたの目にも止まる事はなく持ち帰った。その中の1冊がこの103形の本である。

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この本は、Eisenbahn Journalの別冊「EXTRA-AUSGABE」の1/2009である。よって昨年のメッセ直後ぐらいにリリースされたのではなかろうか。
103形関連本は山ほどあり、私もEKの本を持っているがEKがやや技術的な側面を重視した資料であるのに対し、この本は大きなカラー写真の豊富な内容でテキストと画像のバランスがドイツ語が外国語である私達日本人には馴染みやすい1冊である。上画像の左上は1974年に撮影したTEE "Rheingold"で食堂車が瘤付きの131形ではなく、平屋の132形で、しかもD-Zug塗装の紫赤一色である。しかし裾から腰迄の色がTEEと同色なので、食堂車が列車全体のアクセントとしてさほど違和感がないのは、興味深いところである。

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上画像の下の写真は、1965年のIVA開催時にデビューしたてのE03が特別にミュンヘンの展覧会場とアウグスブルグを時速200Km/hで試乗会を行った時のカラー画像である。この写真を今迄白黒でしか見た事のなかった私はTEE客車が青/クリームかTEEカラーなのかわからなかったのだが、この写真でコバルトブルーのUIC-X1等車と62系列F-Zug色の開放室車の混結で運転されたことが確認できた。(是非模型で再現したいものである)
当時日本では新幹線の開業間もなく、欧州でも日本の新幹線の営業最高速度210Km/hが1つの大きな刺激になっていたのかも知れない。

他にも興味深い様々なE03/103.1形の画像がこの1冊に凝縮されている。

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本誌のもう一つの魅力はオマケのDVD「Abschied von der 103」(103形との別れ)である。先程少し見たのだが雑誌のオマケというにはあまりに濃密な内容のDVDである。全編62分というから、長さも申し分ないし、内容は長さ以上のものである。このDVDは、メルクリンビデオもリリースしているRioGrande Videoの編集だけあってさすがと言えるもの。先程見た30分強の中では、E03も103.1形も登場時から廃車に至るまで、またTEE色の他、O.Rotはもちろん、LHAEカラーやTouristikカラー、保存機によるTEE列車の模様迄、余すところなく103形の魅力を伝えている。
このDVD1枚だけでも充分に103形が理解出来る内容である。
*注意:このDVDはPAL方式のため、NTSC方式のDVDプレーヤーでは再生できません。

個人的に特に感動したのが、2003年のE03 001+TEE客車で組成されたCeBit向けTEE "Merkur"の映像である。これは、私がアンテナを張っていた列車で確か5日間のみ1日1往復の運行で、TEE色の62系列座席客車の他、ARuemh217形(Kakadu)とARDuemh105(バー車)を連結したまさにTEE列車の復活という運用であった。以下当時の編成表である。

http://www.thundernet.or.jp/~PwM/ZB/TEE91611-91610_03.html

そういう意味で103形本は数あれど、これはちょっとそそられる画像が盛り沢山の1冊である。

残念ながらAmazonジャパンには在庫がなく、ドイツアマゾンのリンクを記した。


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コメント 8

abe

私の隣だったら舐めるように拝見していたのに・・・
今度はくじで席順を決めましょうかねw
by abe (2010-03-03 12:44) 

Akira

こんにちは、abeさん。

いえいえ、BOAC VC10さんとは濃ゆ〜いお話ができましたので満足しています。ただ、本を見てくれる人が少なく....。舐められたら困りますが....。
by Akira (2010-03-03 13:09) 

300B

こんにちは

付属のDVDですが、以下のEJのサイトからpdfをダウンロードしてプリントアウトをすると、DVDトールケースにピッタシのラベルになります(^^♪

http://www.eisenbahn-journal.de/pdf/700901_dvd.pdf

by 300B (2010-03-03 17:03) 

Akira

300Bさん、こんにちは。

ありがとうございます。すぐにダウンロードしました♪
さすが、EJですね。フォローを忘れない..。
by Akira (2010-03-03 17:46) 

BOAC VC10

Akiraさんとは傾向が被っているので。という事を再認識しました・・・。
(Akiraさんが席を移動されている時に皆さんと見させていただきました。)

実はこの本の前に、2006年に同じEJ Extraで「Kultlok 103」というのが出ていて、
写真はほとんど別なのですが、文章はどうやらこの本の改訂・補足版のようです。
付属のDVDは・・・新しい方をまだ見てません・・・。
(収録時間が違うようなので、内容も別だと信じてます!)
なぜか新しい方の背表紙のタイトルも「Kultlok 103」・・・?

300Bさん、貴重な情報ありがとうございます。
以前のEJ Extraは本にトールケースのラベルごと添付されていたので、
揃えて並べられます。(空ケース買いに行かねば!)

オフ会の二次会では、Zume”444”RさんからACMEが出している雑誌の、
’80年代の国際IC→ECの珍編成の特集
(FSのユーロフィマ編成の中にDBのTEE塗装が混入etc.)や、
LZBさんからポーランド電機・電車の「精密ペーパークラフト」と、
そのディティールアップ用のエッチングパーツ!を見せていただき盛り上がりました。
by BOAC VC10 (2010-03-04 12:35) 

Akira

こんにちは、BOAC VC10さん。

「Kultlok 103」という本、私の手元にはないですが、タイトルが記憶には残っています。これにもDVDが付属しているのですね。

オフ会の2次会も盛り上がったようですねぇ。参加したかったです。LZBさんのベクトルはいつも私達の知らない世界へと誘ってくれるのでオフ会などでは眼が離せませんねぇ。
by Akira (2010-03-04 14:13) 

abe

確かに普段でも吸い込まれるような眼差しで、違う世界に引き込まれそうになりますね。w
by abe (2010-03-04 20:18) 

Akira

abeさん、おはようございます。

す、すいません。返す言葉が思いつきません...(汗
by Akira (2010-03-05 10:22) 

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