SSブログ

Moscow - Nice [欧州鉄道]

昨日、1914年の中止以来運行されていなかったロシアの首都モスクワと南仏ニースを結ぶ列車が運行を開始したとのニュースをみつけた。

http://www.neuepresse.de/Nachrichten/Magazin/Uebersicht/Im-Luxuszug-wieder-von-Moskau-nach-Nizza

この運行路線、全長3300Kmで52時間(丸2日以上!)を掛けて結ぶそうである。途中経由国は、ロシアから、ベラルーシ、ポーランド、(チェコ?)、オーストリア、イタリア、 そしてフランスへと7カ国も渡るのである。停車駅は、ミンスク、(ブレスト?)、ワルシャワ、ウィーン、ミラノ、ジェノバ、そして終着ニースとなっている。そして運行は週に1回のみだそうである。

おそらく1914年迄の運用だと、CIWLの車両とサービスで行われたものと想像がつくが、今回はデラックス列車との表現はされているものの、ロシアの寝台車車両などで構成され、シャワー付きの個室での運賃の最高額が1,200EURとのことである。リンク先のビデオを見ると、3人用個室寝台(T3にあたる?)などがあるようである。(個室に液晶テレビが備わっているのは新鮮)また、寝台車の他に食堂車も連結され、生演奏なども披露(これは初列車のみのサービスかも?)されているので、普通の夜行列車よりは少し格上のサービスかもしれない。

この列車の運行で注目したい部分は、単なる団体向け列車ではなく、れっきとした通常の列車であるということである。今や航空機がLCCの波に洗われている時に、わざわざ少なからぬお金と時間を掛けてロシアと南仏を結ぶ列車で旅行するというのは、少なからずその需要があるということであろう。

かく言う私も機会があれば是非乗ってみたいと思う列車である。また、今迄もKurswagenとしてモスクワから西ヨーロッパまでの直通車両はあったのだが、今回は画像を見る限り、ロシアのちょっと洗練されたカラーリングの客車のみで組成されているようで、模型として揃えるのも面白そうである。何しろ牽引機関車はどのくらいになるのか...。各国の機関車との組み合わせも興味深いのである。
タグ:SNCF RZD
nice!(3)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 3

コメント 10

saru201

はじめまして。こちらに書き込むのは初めてになりますsaru201といいます
モスクワ~ニース列車のネタを色々探していたら当サイト様の記事に辿り着きました。この列車ですが既にyoutube等で一番列車の動画がいくつか
アップロードされており、この先続々増えるかと思われます。

編成ですが各ニュースサイトの記事やyoutubeの動画から推察すると
ポーランド以西(ベラルーシのブレスト以西?)は

6両の1等寝台+1両の2等寝台+2両の食堂車+3両のデラックス寝台車

1・2等寝台車はDWA製のWLABmee型で模型ではLSModelsが製品化していますね。おそらく全室3人使用にした1両を2等車扱いにしてるのでないかと。
食堂車はPKPのWRmnouz型で旧DRでも使われたハルバーシュタット型の食堂車をアップグレードしたもの。
3両のデラックス寝台車というのはおそらくWLABmeeを改造したWLSRmeeと思われます。外見の変化は少ないですが、屋根ルーバーの増設。個室内にオーディオ・モニター装置付で車内の半分はラウンジスペースに改装されています。こちらの模型はLSが2011年以降の新製品予告が出ています

塗装は現在ロシア側で順次この灰色を基調としたものに塗り替えが進んでいます。西側直通用の旧来のY型寝台車も一部がこの塗装へ変更されているようです。

長文、失礼いたしました。
by saru201 (2010-09-28 14:44) 

Akira

saru201さん、こんにちは。Spielkisteへようこそ!

モスクワ - ニースのD-Zug?の詳細な情報をありがとうございます。
私が拾ったサイトは全てマスコミ関係からの情報なので、車両形式などは画像から推し量るしかなかったのですが、(西側)ドイツ以外には疎い私は、あまりわからずにおりました。1/2等寝台客車はDWA製、また食堂車もHalberstadt製とのことですが、いずれも(旧東)ドイツ製なんですね。これらはRZD(ロシア国鉄)のものでしょうか?

デラックス寝台車は中々面白そうです。1,200EURもするのだから食事付きなのかも知れませんね。リンク先の動画では、300EURからと聞こえたのですが、それでもT3寝台車ならリーズナブルと言えるかも知れません。

また、何か良い情報などありましたらコメント頂ければありがたいです。
by Akira (2010-09-28 16:32) 

saru201

こちらこそAkiraさん。このサイトはかなり前に模型の編成ネタを探していた時に数回のぞかせていただきましたので、そのとき以来ですが

>WLABmee
老朽化した旧来の西側直通用のWLAB52型の置き換え用にDRがDWAのGörlitz工場で1993年に造られた試作車を基にロシア他ウクライナ、ベラルーシ、リトアニアといった旧ソ連地域向けに製造した物です。
月刊とれいんの2009年9月号に前里 孝 氏の執筆でLSmodels製品と
共に詳しく紹介されていますので、そちらをご覧いただくと解りやすいかと思われます。

>WLSRmee
改造車はこれが最初というわけではなく、既にベルリン発の
D-zugのMoskva-Expressで数年前から連結されています。

>食堂車
これはPKP(ポーランド)のものです。
正確にはVEB Waggonbau Bautzen製で89年頃に製造されたようです
2008年からアップグレード改造が行われ、エアコン・トイレ設置
床下機器カバーの取付、LED式サボの設置等々されて運用されています。
by saru201 (2010-09-28 19:59) 

Akira

saruさん。

詳しい説明をありがとうございます。
食堂車も(旧東)ドイツ製だったのですね。東欧はこれからどんどん進化してゆくでしょうでから、今後は目が離せませんね。
by Akira (2010-09-28 22:22) 

ZumeR

Akiraさん、こんにちは。

この列車、10月渡欧の際に写真撮りたいんですけど、調べてみたら私がこの列車に一番近付くのは、10月15日金曜日23:30のリンツか、翌16日04:49のインスブルック…ちなみに、滞在しているのはツェル・アム・ゼー。…って、全然遠いし!!

…今回は諦めます。

by ZumeR (2010-10-01 12:10) 

Akira

こんにちは、ZumeRさん。

う〜ん、この列車に接触するのは難しいですねぇ。ウィーン滞在だったら暗いでしょうがアクセスできたかもですね。
ところで、この列車も日本から予約出来たり出来るのでしょうか?
by Akira (2010-10-01 13:07) 

ZumeR

>Akiraさん

今度調べてみましょうか(笑)
需要なさそうだなぁ~。楽しそうですけど。

真面目に、今度乗ってみようかしら。
by ZumeR (2010-10-02 12:02) 

Akira

こんにちは、ZumeRさん。

南仏のリゾート地、ニースへ行くロシアの豪華夜行列車の体験乗車、良いんじゃないでしょうか?
日本では、それほど知られた列車ではないですし、距離といい、その歴史といい、それだけで趣味誌に連載が書けそうですね。
by Akira (2010-10-02 15:54) 

ZumeR

Akiraさん、こんにちは。

モスクワ~ニース間のデラックスルーム(シングル)でEUR1200だそうです(笑)。例え日本で買えても、まずはロシアのビザを取らないとダメですね。

EUR1200かぁ…HOの機関車5~6両買えますね(爆)。ついつい換算したくなる…。
by ZumeR (2010-10-08 09:56) 

Akira

Zumeさん、おはよーございます。

1番安い寝台車(T3レベル?)利用だと、300EUR(H0機関車1台分?)となっているようです。(動画の説明から聞こえただけなんで保障はできませんが..)

我々にとっては、まずモスクワ迄の交通費と、ビザの問題からですかね。
by Akira (2010-10-08 10:23) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0