4678 (89701) Museumswagen 1989

今回は20年以上前のミュージアムモデルの紹介をしてみたい。このモデルは、私がKarlsruheに住みつつ毎日Pforzheimの大学に通っていた時の週末に、初めてメルクリンミュージアムを訪れ、その際に買ったものである。当時はメルクリンミュージアムが、今とは別の場所にあった時代である。

つまり、私の最初のミュージアムモデルである。Koll'sによれば、ミュージアムモデルは1985年から始まった。つまりこの89年のモデルは５つめのモデルである。そしてこの年迄は同じEp.Iの冷蔵貨車4678ベースのモデルである。この時初めての訪問で、アメリカから短期留学していたZゲージファンの大学のクラスメイトと一緒で、やはり興奮状態だったのを憶えている。この時は日帰りだったのだが、それ以来毎年のように．．．時には年に複数回訪れたこともある。それ程このミュージアムは私に取っては魅力的な場所であったわけである。（まぁ、クルマで充分日帰り出来る距離であったこともあるし．．）



さて、モデルの説明である。前述のようにこのモデルは、緩急室付冷蔵貨車（4678）がベースである。広告は、メルクリン社のもので深紅の車体にメルクリン社ロゴと、中央には1859年の創業年が記されている。その両側に、当時のメルクリンモデルである帆船と機関車のモデルの絵が描かれている。



もちろん、このモデルはファンタジーで実在はしない。車体左下には「Museum」と「1989」の文字が例のジェッタリーン書体で記されている。その上には、車体番号と所属鉄道会社であるWuerttembergの文字も確認できる。これは、メルクリン本社のあるGoeppingenが、当時はWuerttemberg王国鉄道管内にあることによるもの。



車体右下には、「Spezialwagen Station Goeppingen」（特別貨車 ゲッピンゲン所属）と記されている。まぁ、メルクリンなんだからGoeppingen所属で良いのだろう、ただ、メルクリンモデルが当時（いつだ？）鉄道輸送をしていたとは．．考えにくいような。

その後はミュージアムへ行く度に、お土産代わりに購入しているのがミュージアムモデルである。でも帰国してからは中々毎年行くのは難しい。

[追記]
1985年からゲッピンゲンのメルクリンミュージアムのみで販売が始まったミュージアムモデルは、このモデルも含めて４つのモデルが同じ4678をベースにメルクリン社の特別塗装を施して販売されていたが、製品番号が外箱に記されておらず、Koll'sのSpezial Katalogにもベースの4678が記されている。こうした問題を解決するためにKoll'sではリリースされた西暦を最初の２桁に組み込んだ独自の番号が振られている。（タイトルの括弧内番号がKoll's独自の番号）
翌年のモデルからは、メルクリンの製品番号の５桁化により、ミュージアムモデルにも番号が与えられているが、外箱には番号が記されていないため、Koll'sカタログで知る以外に術がない。（私の手持ちモデルでは2007年モデル以降には外箱に製品番号が記されています）

[EDIT] 2019-05-08

タグ：Wuertemberg Ep.I Museumswagen