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43969 DB A4üm-61 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

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前回に引き続き、今回もScnellzugwagen-Set(43969)からの1両、1等区分室車(A4üm-61)を紹介したい。既にEp.III仕様で単品セットのモデルはリリースされている。そのため、既にインプレッションの必要性はないのだが、細かな表記等が異なるので、このあたりの実車説明を中心にしたい。

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Ep.III仕様の場合、車体番号やRICラスターなどが車体左側に集中して表記されている。これによれば、「12 024 Wpt」である。ちなみにWptは、Wuppertalの略称である。そう、あの世界最古の懸垂式モノレールの走るヴッパタールである。
手元の資料によれば、このモデルの実車は1963年にDonauwörthにあるWMD社にて製造され、IRに改造されることもなく1993年12月にAm203.0形として、その生涯を終えた。

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RICラスターは、運行許可のある国の略文字で記されているが、ご覧になってもわかるように西欧諸国はもとより、ハンガリーを始め、ポーランドやユーゴスラビアなど東欧諸国もその範疇に入っている。もちろん4電源仕様である。

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直近検査日を示すREV表記は、1964年の11月10日となっている。

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印刷されているサボは、スイス(と言ってもドイツとの国境駅)のBasel SBBより北ドイツのHagen迄の行路が記されている。D-Zugとは言え、名前のない列車からかサボには行路表記のみが記されている。

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妻面は、前回の荷物車同様、尾灯の印象が実車と異なる。やはりレンズはもう少し大きくした方が良かったか。当時の1等車の色はKobaltblau(コバルトブルー)であるが、ややくすんだ感じに仕上がっている。蒸気機関車が牽引していた時代背景を考え合わせると、自然な色合いであろう。


参考文献:A4üm-61;Am 203 / "Wagen" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Zeitschriftverlag GmbH München
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コメント 4

東西急行

Akira様、東西急行です。続報有難う御座います。
RIC右横の錨印は「連絡船乗り入れ適」を示すとお見受け致しました。
妻面を見ますと幅(約2850mm)に対する高さ(4000mm超)が圧倒的で、標準軌と狭軌の格差を痛感します。


by 東西急行 (2010-11-08 21:40) 

Akira

東西急行さん、こんばんは。

RICの横に記されている錨のマークはお察しの通り、フェリー航送可能の印です。車体の大きさは良くご存知で..。幅2,825mm、高さ4,050mmです。やはり天井高は充分に余裕がありますね。
by Akira (2010-11-08 21:53) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
錨印の件御回答有難う御座います。本土から数キロ沖の小島に首都を置く国家が有る地域らしい配慮と言えますし、海兵隊(海軍陸戦隊)装備よろしく防錆処理も施されているのかと気になります。
車体寸度は趣味柄主要各国車輌の長さ、幅、高さを其の都度確認する内に大まかな数値が頭に入って参りました。彼方で三段寝台でも窮屈さを感じさせない理由も分かり、国内の状況を見て些か情け無くなったことも有ります。
by 東西急行 (2010-11-08 23:44) 

Akira

おはようございます。

やはり新幹線車両には及ばないにしても、標準軌の車両は充分な車体幅がありますから、クシェットでも長さは私のような長身でも問題なかったです。狭軌規格車両で今迄何とか3段B寝台でも凌いでこれたのは日本人の体型によるものだったからでしょうね。

車体幅も去ることながら、最近駅ホームなどで車両を見掛けると、日本の20m車の短さを感じます。向こうは26,4mが標準なので、その大きさの違いは歴然なのですが、その場で日本の車両が26,4mだと妄想を働かせると違和感ばかりで、やはり環境そのものが違うのだなぁと実感します。(新幹線は別ですが25mなので、まだ短いですね)

さて、最近旧満州の長春で接続しているロシア(旧ソ連)から接続していた東清鉄道について興味がありまして、文献やらサイトを漁っておりますが、この鉄道はロシアに合わせて広軌規格だったようです。ただ、満欧連絡の役割も果たしていて、ここのモスクワ連絡列車(Transmanchourien Express?)の寝台車は以前ワゴンリ所有の車両を使っていたようです。ただ、この車両は独特の形状で車体幅も広く、メルクリン/TRIXモデルとはまた違った形状でした。ただ、あの車体中央の向い獅子マークは健在で、その威容を誇っています...。車両画像は以下。

http://trains-worldexpresses.com/500/507-04m.JPG

で、ここから本題なのですが、その列車かつて利用した日本の文豪の中の一人がこのワゴンリ車両について記述しています。

以下サンプルページにあります。

http://www.shinchosha.co.jp/books/html/610281.html

その様子が作者の巧みな文面で手に取るようにわかります。

長文失礼しました。

by Akira (2010-11-09 08:25) 

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