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Swiss Classic Train [欧州鉄道]

欧州の鉄道は、路線と列車運行の事業が完全に上下分離されているために、MITROPA社やCIWL社に代表されるような古くから列車運行専門会社による運営が可能であり、最近ではチャーター列車専用の会社もいくつもある。ロンドンとベニスをほぼ定期的に運行している豪華列車のVSOEは日本でも有名である。
そのような中でも最近知ったスイスの「Swiss Classic Train」は、持っている機関車や客車が1951年から1953年という戦後の始まりの頃製造された車両達によって運営されている。

http://www.swissclassictrain.ch/de/

以下は、パンフレット。

http://www.swissclassictrain.ch/downloads/Brochurev8-2.pdf

ここの機関車は、例えば濃緑色のRe4/4 I(非貫通)であったり、旧SNCFのMikado、客車はBLSの車両で、どれも美しく整備され、当時の良き鉄道旅行で使われた車両を使っての豪華な列車旅行パッケージとして提供されている。

さtr、今年の5月28日には、TEE Classicsが主催でここが保有するRe4/4 I (TEE)が牽引する日帰りチャーター列車としてBasel SBBからHauenstein経由で、 Aarau,、Zürich HB,、Meilen,、Rapperswil そしてUznach、Bad Ragazへ。さらにハイジの街で有名なMaienfeld経由でChurへ行くというルートを走る。現地では4つのプログラムから滞在プログラムを選択でき、例えば高級温泉地で有名なBad Ragazでの2時間温泉滞在(Bad Ragazはハイジのお話でクララが温泉保養をしたと言われる街)やMaienfeldのワイン蔵めぐり、「鉄」には、 LandquartのRhB 基地探訪、またバスでArosaへ遠足がある。
帰路は、St. Galler RheintalとBodenseeを横目にStein am Rhein経由でRomanshornへ。 その後、Winterthur、Zürich、BadenそしてAarauを経由してBasel に戻るルートである。
食事は朝食と夕食を列車内で2食付き込みである。1等車と2等車、また1等車の6人用個室を4人から6人迄グループ利用できるのもある。

以下詳細と申込書:
http://www.tee-classics.ch/news/2011/TEE-CLASSICS_Sonderfahrt-Heidiland.pdf

日本に居る私達にとっては、素晴らしい景色のスイスに居れるだけで幸せなのだが、このような現地の鉄道旅行プログラムを経験するのは、一生の思い出になると思う。ただ、ツアーのお値段はそれなりであるのは言う迄もない。
タグ:BLS Re4/4 I TEE
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コメント 4

東西急行

Akira様、東西急行です。
御紹介頂いた資料(要約)を拝見するだに心が躍りまくります。1970年代のNIOE(事業所倒産と共に車輌も散逸)に始まり、Pullman Orient Express、最近活況のTEE特別篇と、手持ちの遺産を余さず活用する姿勢には敬意を表する所です。
また文中のPullmanが車内設備の様式を示す字句として用いられている点も目を惹きました。
国内で同様の列車を仕立てるとすればどの様な車輌が有るかと考えますと、動かせるものは西日本旅客鉄道株式会社有のマイテ49-2以外は普通列車向け三等車しか現存しない惨状が浮かび嘆息するばかりです。
附記:VSOE(Arlberg経由になり果てた今は、商号の"S"を捨てるべきと力説しますが)はガタの来た走行部分を最新の其れに置き換えております故、同列には論じられない気がします。

by 東西急行 (2011-02-13 18:11) 

Akira

こんばんは、東西急行さん。

日本でも、昔を懐かしんで蒸気機関車が復活運転したり様々な団体列車も走っていますが、大抵の復活運転は一般向けの運転であり、時刻表に載る列車です。団体列車は欧州と同様ですが、ある種のこだわりのある列車ではなく、お座敷列車であったり...と、どうも一般向けと「鉄」向けに提供側が敢えて異なるジャンル分けのように扱っているような気がします。今回のTEE Classicsは、あくまで鉄道保存団体の企画でありながら、鉄道に興味の薄い方々でも充分に満足のゆくようなプログラムが用意されていて、これは文化的価値観の違いと理解しつつも羨ましく思えます。

Pullmanについては、日本での理解と欧州での理解に若干の違いがあるようで、日本ではアメリカのPullmanの影響が大きく、欧州では供食が出来る座席車両という意味として使われています。ですから、戦前のEp.II時代のRhaingoldもPullmanスタイルですし、戦後のMistralにあったCIWLによるPullmanも同様です。
by Akira (2011-02-13 23:11) 

Gut

こんばんは、Akiraさん。
文化的価値観の違い、私もそう思います。
目先のものに捕らわれがちな現代日本の価値観より、価値あるものをいつまでも大切にする欧州の価値観に憧れを感じてしまいます。

しかし素敵ですね。
休日をあんな列車に揺られながら過ごせたら、満たされそうです。
by Gut (2011-02-13 23:21) 

Akira

こんばんは、Gutさん。

日本にも日本の良さがあるでしょうし、欧州も同様なのですが、ベクトルが異なるので、鉄道旅行に関しては欧州の方が好みではあります。私が利用したことのある保存団体列車はほとんど食堂車がついていましたし、途中でFotohalteと呼ばれる乗車した列車撮影のための停車というのもありました。(この時撮影したい乗客を一旦下車させ、その付近を行ったり来たり繰り返して撮影させます)
いずれも、乗客を如何に満足させるかに視点を置いているという点では、素晴らしいと思いました。
by Akira (2011-02-13 23:50) 

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