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TEE Rheingold am 19.+26. Feb. 2011 [欧州鉄道]

先日拙ブログでご紹介したオランダの旅行会社主催で動態保存のDB103.1形とドームカーや食堂車付きのTEE客車を使いAmstedam CS とドイツ、Basel経由でSion/Churを往復する団体列車「TEE Rheingold」が、先週19日に往路、26日に復路を走った。

その往路のTEE列車の模様(YouTube動画付き)が企画した旅行会社のウエブサイトにアップされている。

http://www.treinreiziger.nl/actueel/binnenland/tee_rheingold_vertrekt_naar_zwitserland-143396

私が興味を惹かれたのはその牽引機関車で、オランダ内はゲンコツ機関車1700形/NSで、ドイツ、スイスが現在は週1往復Koeln - Flensburgを走るIC列車用の103.1形であった。(このTEEが走る時はIC列車の牽引機が120.1形に変更された)私が期待したRe4/4 I (TEE色)の牽引はなかったのは残念であった。

さて、何故今回このことを記したのかと言えば、実は先日の列車の企画を紹介した記事を見た当ブログからもリンクを貼らせて頂いているお一人が、何とこの列車の復路を予約し、スイスまで「弾丸乗り鉄」に出掛けられたのである。もちろんこの列車だけが目的ではないであろうが、この列車の乗車に日程を合わせられたのは言う迄もなかろう。そして、彼はTwitter経由でその「弾丸乗り鉄」をライヴで報告されたのである。次々と送られて来る写真や文章によるTEE列車の車内情報に、私自身も日本に居ながらにして、一緒に旅しているような気分にさせられたのである。ドームカーの様子などまさにドイツ鉄道ファンには究極とも言える乗り鉄の実況にはテンションも上がってしまったのである。(ご本人のアドレナリン濃度の上昇は察するに余りある)

私も昨夏のドイツ旅行時には、毎晩当ブログに記して報告したものだが、今回のようなほぼリアルタイムでの報告は臨場感が違う。
IT技術の進展が日進月歩であることは今更ながら言う迄もないことであるが、こういう形で私自身がその恩恵に預かれるとは10年前には思ってもいないことである。

これを記している現在は、ご当人シベリア上空を飛行中であるので私の記事を知る由もなく、勝手に記してしまったことをご勘弁頂きたく思うと同時に、是非今回の乗り鉄の究極のような旅行記を帰国後に纏めて頂きたいと切に願う次第である。

[追記]
今回の列車とは異なるが、ZDF(ドイツ第2テレビ)で放映された動態保存列車としての「TEE Rheingold」レポートがYouTubeにアップされている。ドームカーの地階機械室など普段見れない部分の映像もある。ドイツの団体列車の大まかな楽しみがこの映像で充分に理解できよう。

http://www.youtube.com/watch?v=pAErpW9Cus0&feature=related

[EDIT] 2011-02-28 12:57
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abc

>先週26日に往路、26日に復路を走った。
読み直しをしようぜ、Akira さん。


by abc (2011-02-28 09:51) 

Akira

おはようございます、abcさん。

ご指摘に感謝します。記事は修正しました。
by Akira (2011-02-28 10:26) 

Atapi

いつも楽しみに拝見しています.
旅行会社のWebから動画を見せていただきました.列車の構成ですが,一部DBのIC列車そのものの車両ややたら派手に塗った客車がつながっているように思いました.こうした車両にあたったら少し残念な気がしてしまうのですが,予約時に何か差があるのでしょうか,,,
あと,機関車の付け替えの時にDBの制服を着た車掌?さんが出てきますが,こうした列車の実際の運行はDBやNSの職員がするのですか?
欧州の上下分離での民営化というのが,わかるようで,よく理解できず,,,
つまらない質問ですみませんが,教えていただければと思います.
by Atapi (2011-02-28 22:56) 

Akira

Atapiさん、こんばんは。

客車については、私も気になりました。今回はTEE Rheingoldとは言いながら、2等車も連結されています。当然ながら2等車はTEEカラーではないです。(2等車乗客はドームカーにも乗れないはずです)
ICEカラーの客車は、「Club」と記されているのでクラブカー(軽い飲食の出来る車両)でしょう。

さて、車掌さんですが、DBの制服を来た人はTEE 客車を持っているDB Touristikの職員ではないでしょうか?ZDFの映像をご覧になれば理解出来ると思いますが、食堂車やドームカー階下にある機械室などのメンテナンスは素人では出来ず、そのためにTEE客車専用の職員が添乗するみたいです。もちろん彼らは旅行客のお世話が中心ではあると思います。
by Akira (2011-02-28 23:40) 

Atapi

くわしい説明ありがとうございました.
よくわかりました.
by Atapi (2011-03-01 00:23) 

阿亮 A−Liang

当事者です(笑)
わかりやすい形で纏めていただきありがとうございます。
先ほど帰ってきまして、わたしの報告はもう少しお待ちください。

客車の件ですが、26日の運行では Sion-Brig-Basel の系統が食堂車、ドームカー、1等客車3両、2等客車(タルキスカラー)2両の7両で運行、Chur方面からきた9両の団体専用車両( Bahntouristikexpress.de と書かれたすべて2等?+クラブカー
)とBasel Bad で連結しました。TEE RheingoldのツアーとしてChurからの旅程も募集していましたので多分2等車客車のお客もドームカーと食堂車には行き来していたのではないかと推測します(未確認)。
ドイツ国内に入り、後ろの9両も探検してみましたが、クラブカーでも飲み物しか出していませんでした。ドームカーの予約は結構適当で、私も指定した時間にいったら満席で20分待たされましたが、夜の時間帯になると逆に空いていて予約がなくても勝手に座ることができました。一方食堂車は完全予約制で、Emmerichで切り離すまで予約で一杯と言われましたので、あらかじめ食料を調達しておかないと(私のように?)かなりひもじい思いをしたかもしれません。後ろの乗客はみな事情がわかっているようで、しっかりおやつを大量に買い込んでいました(笑)
by 阿亮 A−Liang (2011-03-01 01:02) 

阿亮 A−Liang

前のコメントで大事な事を書き漏らしてしまいました。そもそもこの企画列車をAkiraさんに紹介いただかなければ、このような素晴らしい経験をすることは一生なかったかもしれません。厚く御礼いたします。

さて実は思い当たる事がもうひとつ。
後ろに連結された9両のうち何両かのドアのサボには TEE Rheingold とは書かれておらずKrokus-Expressと書いてあったのです。そのときは何かの間違いくらいにしか思わなかったのですが、いま調べてみたらどうやらChurからの(と思われていた)編成はそのほとんどが Krokus-Express のÖtztalからの編成でそれに2,3 両の車両をChurに増結したのかもしれません。

http://www.treinreiswinkel.nl/winter/wintersporttreinen/krokus_express_oostenrijk

BaselでTEE客車に乗るお客さんもいたので、Churから乗車して、この編成から乗り換えた人たちかもしれません。


by 阿亮 A−Liang (2011-03-01 01:47) 

Akira

阿亮さん、おはようございます。

ご無事の帰国何よりです。まさか、ここで紹介した列車に乗車されるとは今でも信じ難いですが、それ以上に素晴らしい弾丸乗り鉄をされたこととツイッターのライブには、感動の連続でした。ありがとうございます。

さて、ドームカーは実運用されていたTEE時代から、座席指定はなく希望者が順番に乗っていたということを聞いたことがあります。やはり皆さん景色の良い時に乗りたいですからね。昼間は予約制でもどんどんずれて来て待たされるのは致し方なし...でしょうね。

編成ですが、旅行会社のアップした動画を見るとタルキスカラーの2両のうち(TEE客車よりの)1両が2等のBm235ではなく、(窓の開閉部と固定窓の配置で)旧IR客車から改造されたAimであることに気づきました。つまり1等車で出入口扉側にある等級表記も「1」になっていました。冬場だから良いですが、夏はエアコンがないAimは辛いかも知れません。

Churからの編成に私有客車が連結されていたのは興味深かったですが、これはOetztalからだったのですか。今の季節ならスキー/スノボツアーでしょうか。このあたり団体列車でも色々と併結させてしまうのは、欧州鉄道ならではです。

余談ですが、ご紹介いただいたサイトに出て来る団体用客車(EURO-EXPRESS)のダンスカーのインテリアは、私の仕事です。(天井のダンスライトに記憶が...)
by Akira (2011-03-01 09:13) 

berg-montagne

こんにちは、Akiraさん。

そしてこの場をお借りして、阿亮さん、お帰りなさい。お疲れ様でした。うらやましかったです。

>タルキスカラーの2両のうち(TEE客車よりの)1両が2等のBm235ではなく、(窓の開閉部と固定窓の配置で)旧IR客車から改造されたAimであることに気づきました。

もう1両の2等車も、窓の開閉部と固定窓の配置から、旧IR客車から改造されたBimであると思います。通常仕様のBm235は、もう残っていないのでしょうか?
もっとも、TEEで運転するのなら、1等車のみで編成してほしいところですが。

Aimも元をたどれば種車がAm203なので、さすがにTEEカラーにするわけにはいかなかったのでしょうね。
by berg-montagne (2011-03-01 11:46) 

Akira

こんにちは、berg-montagneさん。

先程今一度動画を確認しましたが、ICEカラーのクラブカーの次に来るタルキスカラーの2等車は、全て2段式窓で時折見える室内もBm235でした。クラブカーの種車はBimでしょうね。

興味深いというかややこしいのは、タルキスカラーのAimは、何故か屋根と車体の間にあるべき1等車の証のオレンジ帯がないところです。
このAim、1両だけかも知れませんがメルクリンから出て欲しいですね。
by Akira (2011-03-01 13:00) 

berg-montagne

>先程今一度動画を確認しましたが、ICEカラーのクラブカーの次に来るタルキスカラーの2等車は、全て2段式窓で時折見える室内もBm235でした。

もう一度見直しました。確かに、Bm235でした。(-_-;)

>タルキスカラーのAimは、何故か屋根と車体の間にあるべき1等車の証のオレンジ帯がないところです。

Aim、タルキスカラーということもありましたが、なんかもう一つ足りないような気がしたのは、オレンジ帯がなかったのですね。せやからか~!

模型でも編成中に1台、こういうのがあってもいいですね!
by berg-montagne (2011-03-01 14:07) 

Akira

こんにちは、berg-montagneさん。

このAimはどうも週1でKoeln-Flensburgを往復している103.1形牽引のIC列車にも組み込まれているので、V.Rotの2両のUIC-X客車と一緒にEp.VI扱いでリリースして欲しいですね。こういう類いはMHIモデルみたいな限定ものになるでしょうが...。
by Akira (2011-03-01 16:39) 

阿亮 A−Liang

Akira さん、berg-montagne さん
撮った写真も膨大すぎて、土曜日のOFF会までに整理しきるか大変不安ですが、とりあえず Sion-Brig に行った編成は

WRmz135.0-Admh101-Avmz111.1-Avmz111.1-Avmz111.1-Bm235-Aimz261.5(461.5)

と写真から読み取れました。Baselで併結したChur(Oetzal?)からの編成は、連結してからいつ発車するかわからず、すべては見切れませんでしたが

Bom024-Bom024-Bomz024-WGmz820-???028-??????-??????-??????-??????

車番?は車内のプレートを撮影してすべて控えてありまして、クラブカーの後ろは 56-80 89-90 670-4, そのさらに後ろの3両は 56-80 21-80 ???-? です。これで全車の形式が同定可能でしょうか?

なお、行きと帰りで車両の順番は若干入れ替わっているようで、例えばSion編成のタルキス色の2両は順番が逆みたいですし、Chur編成のほうはDBカラーのクラブカーの位置からして違いますね。

なお、1等車と2等車の客層は非常にはっきり分かれていて、1等車は比較的年齢層高め+私のいたコンパートメントだけ鐵ちゃんたち(笑)なのに対し、2等車のお客はほとんどスキー帰りの家族連れでした。
by 阿亮 A−Liang (2011-03-01 22:08) 

Akira

こんばんは、阿亮さん。

車両形式/番号の詳細をありがとうございます。食堂車は132かと思っていたのですが、135だったのですね。パンタなしの135の存在は聞いてはいたものの、それが動態保存の対象だったとは...。62系列のTEE客車はドームカーと食堂車を除いて区分室車だけというのも興味深いです。オランダは開放室車(Apmz)がお嫌い?

Otztalからの編成は私有客車で形式(Bom)から判断すれば旧DRのD-Zug用客車ですね。

客層については1等車が全てTEE Rheingold編成だったため、お年寄りの旅行や鉄というのは納得です。2等車はBom編成ばかりなのでOetztal帰りのスキー/スノボ客なのでしょう。

余談ながら、Oetztalと言えば、在独時にガラス電車の団体で予約した行き先でした。結局ガラス電車の不具合で111形+Bpmz291になったという残念な編成でしたが、今思えばそれも楽しい旅行となりました。Oetztal駅でその111形の運転室に乗せてもらえましたし。
by Akira (2011-03-01 23:14) 

阿亮 A−Liang

Akiraさん

こちらこそいろいろと詳細を調べていただき、大変恐縮です。

本来自分のブログですべき書き込みを、Akiraのブログにどんどんしてしまい申し訳ありません。結構一杯一杯の状態で帰ってきてしまったので何から手をつけたらよいのやら、という嬉しい?状態です。

食堂車はパンタありで、使わず下ろしていた状態でした。
動画だとわかりにくいですよね。開放室車はありませんでしたが、タルキス色の片方と、後ろの団体列車のうちの1両くらい中間部だけ開放室風の車両があったような気がします。

ガラス電車に行くはずだったOetztalからきた、Akiraさんが設計に関わられたこともあるBahntouristikexpressの車両を引き連れてというのも何かの縁?かもしれませんね。

とりあえず、この列車の BrigからEmmerichの間の映像をまとめたものをYoutubeに仮にUPしましたので、ご笑覧いただければ幸いです。

http://www.youtube.com/watch?v=lNQJVHgmtfY
by 阿亮 A−Liang (2011-03-02 02:00) 

Akira

阿亮さん、おはようございます。

何だか私がネタバラしをしてしまったようで申し訳ないです。

約10分のYouTube動画、楽しませて頂きました。大変な作業だったのでは無いでしょうか?まさにGJ!です。
それにしてもドームカーのガラス天井に広がる雄大なアルプスの山々は筆舌に尽くし難いほど美しいと同時に、夢の世界です。
135食堂車のパンタグラフは動画冒頭のBrigの駅撮り画像で確認できました。往路の別の動画では車体下に位置する尾灯で135らしいということが確認できたのですが、すっかり忘れていました。

あと、タルキスカラーの1等車と2等車はBrigで連結されたようですね。最後尾に連結されたのがAimなのが新しいタイプの貫通扉でわかりました。

あと、OetztalからのBahntouristikexpress.deと記された団体専用客車ですが、これは私の仕事ではありません。オランダの旅行会社のKrokus-Expressのページ下に出ているスライドショーの画像にある「EURO EXPRESS」のダンスカーのインテリアデザインをしました。(デザインと呼ぶには恥ずかしいほどの満足のいかない仕事ではありましたが..)
by Akira (2011-03-02 08:27) 

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