43209 DSG 1179 WR4ü(e)-39 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 厨房側
「Schürzenwagen / DB Ep.IIIb」のまとめで特に鉄青色のモデルの紹介が当ブログではほとんどなされていないことに気がついたので、早速鉄青色のSchürzenwagenモデルとして最初にリリースされた"Loreley-Express"セット(43209)とその増結セット(43219)から最初に食堂車を紹介してみたいと思う。
このモデルセットがリリースされたのは1997年なので、かれこれ14年前のことである。しかもMHI製品ということで限定である。同時にリリースされた機関車はV200.0(37803)だったか?
丁度私がドイツから帰国した年なので、ドイツでの購入かもしれないがもう忘却の彼方...。
▲ 食堂側
このモデルは、当時初めてのEp.III時代のSchürzenwagen食堂車ということで、まずその鮮やかなRubinrot色にぞっこんとなったのを憶えている。またアクセントの黄色い帯と車体中央の大きなDSGロゴとマーク、そして明るいシルバーの屋根の組み合わせはエレガントな印象が強く残っている。私自身がSchürzenwagen食堂車に惚れ込んだのは、このモデルの印象が強かったからに他ならない。
▲ ボディはRubinrotに黄色の帯と文字、屋根は銀色、裾は黒色。台車は戦前からのGörlitz III Schwer。
さて、このモデルの実車(DSG 1179)は、1939年にSalzgitterの*LHBで落成した第1グループ(DSG 1146-1187)の1両である。手元の資料ではUIC表記化に伴った1968年と(台車と貫通幌交換、エアコン取付けとそれに伴う諸改造で?)1976年の2回程番号が代わり、1978年には廃車となっている。最後はPurpurrot色であったようだ。台車はGörlitz III Schwerである。
▲ 形式表記は今のモデルと若干異なるが、気になるものではない。
▲ 1179のRICラスターは興味深い。ドイツを始めLoreley-Expressの運用区間は全て網羅しているので問題ない。ラスター右下のSAARは何を意味しているのか?
さて、モデルは手元に届いた当時の感激は忘れられない。私が今迄見て来た実車の赤色塗装と言えばちょっと紫がかったエンジ色に白線2本の姿であり、品のある美しい色ではあるが、ちょっと朱色がかった鮮やかな赤色のボディを見事に再現されたモデルは一目で私を虜にしたのである。印刷も当時のレベルではかなり良く出来た方であると思う。少なくとも今の282mmのモデル以上の印象であった。(もっともこのモデルはフルスケールである)
▲ 食堂車のサボは、DSG専用らしく独特の形状である。ただ、「Hoek v H - Basel SBB - Hoek v H」だけというのはちょっと寂しい気も...。
▲ REV表記は1956年9月30日とある。次回の検査はその下に赤文字で表記のある1年後。
▲ DSG 1180の車体(上)と並べてみた。1180は窓上のルーバーなどが追加印刷されている。
▲ これもDSG1180(上)との比較。1180の屋根は、厨房や湯沸かし器の煙突が別付けになっている。
折角なので、同時代同形モデル(DSG 1180)との比較を試みた。基本的に同じ時代のモデルなので両車とも同色でエアコンはなく、蛇腹式貫通幌、そして同じ台車である。印象としては、1180の方が後にリリースされただけあって洗練された印象である。特に車体窓上のルーバーや屋根上の別付け煙突の有無の違いが目に付く部分である。また、1180モデルにはステップに銀色が差してあったり細かい部分でも向上の跡が見れる。しかしだからといって1179モデルが物足りない印象と言う訳では無く、当時としては、メルクリン最高の出来とも言える食堂車モデルであった。
▲ いずれも奥がDSG 1180、手前が DSG 1179である。
この食堂車モデルは、Loreley-Expressセットということで、サボにはその仕様で表記がされているが、この時代のF-ZugやD-Zugは、その多くにSchürzenwagenが使われており、該当列車に限らず様々な列車の組成に組み入れられよう。この時代ならではの01形や03形を初めとした蒸気機関車はもとより、V200.0などのディーゼル機、また、E18形機関車にも牽かせられるなど、似合う機関車の多い多彩な楽しみが出来るモデルである。また同じ形式の別番号モデルがリリースされたらゲットしてしまうであろう。
* ) LHB: Linke-Hofmann-Busch GmbH
参考文献:Schürzen-Schnellzugwagen Teil1 / KIRUBA Verlag
Akiraこんにちは。
品番 42752 インサイダーツアー96客車セット の中に入っている食堂車ですが、車両にはWR4üeとなっているのに箱の表示にはWRhになっています。
ちなみに、食堂車の車番は1220です。
車両についての知識が乏しいので、Akiraさんならご存知かと思いコメントさせていただきました。
by Shin (2011-05-26 13:59)
Shinさん、こんばんは。
インサイダーツアーの食堂車ですが、実はこの食堂車に乗車して食事しました。車両形式はWR4üeです。ただ、Ep.Vの時代なので実際はUIC表記にしなければなりませんので、WRügh152なのでしょう。
1220はMITROPA/DSG番号です。手元の資料では、1979年に廃車となっていますが、これはミスプリですね。
by Akira (2011-05-26 21:45)
Akiraさん、こんばんは。
お名前のあとにさんを入れ忘れて、大変失礼いたしました。
インサイダーツアーの食堂車に乗車されていたとは、さすがAkiraさん思い出の車両だったんですね。大変参考になりました。
いつもAkiraさんのブログを拝見しているのですが、わからないことばかりですみません。
今回もいろいろと教えていただきまして、本当にありがとうございました。
これからもAkiraさんのブログで、いろいろと勉強させていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
by Shin (2011-05-27 00:21)
Shinさん、おはようございます。
あの頃は、長男がまだ2歳ぐらいで、子供をベビーカーに載せて初めての父子「鉄」旅行をした思い出です。今では彼は全く「鉄」興味なしなんです..。
私も間違いも少なからずありますし、ゆる〜くお付き合い頂ければ嬉しいです。
by Akira (2011-05-27 09:05)