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C61 20 復活展示会 [日本の鉄道]

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ゴールデンウィークの最後の週末の土曜日、何げなく見たJR東日本高崎支社サイトで先頃復活したC61 20が営業に先だち高崎と水上で展示会を行うとのこと。日本の鉄道には趣味的には興味を失いつつあった私も、このC61の復活には興味があったので、折角の展示会が徒歩で行ける距離にあることを知り、一人で展示会場へ行って来た。

上の画像は、会場入口で貰ったウチワの機能を果たすC61のパンフレットである。入場もこのウチワももちろん無料である。会場へ入ると左右に地元農産物の直売場とSL関係グッズの販売コーナーなど、既に少なからぬ人出である。ただ、気分が悪くなる程の込み具合ではなかったのは良かった。まず正面には12系客車編成があり、これは休憩室兼トイレだそうである。その手前に見えるのは...、

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EF64 1001(茶色)である。この機関車デビュー当時から青色ではなかったかな?旧型客車と色を合わせるため?

そんな疑問を抱きつつ12系客車を過ぎると、かなり先にC61の姿が見える。

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ここも結構な人出が既にある。が、やはり昨今のさよなら運転などのホームとは違って、私自身は許容範囲の混み具合である。
で、機関車のあるほうにひたすら歩く...。すると、機関車には火が入っているので蒸気が上がり、インジェクターなどのサウンドが聞こえる。(ここでサウンドと記してしまうのはメルクリンモデルのファンクションに毒されているためであろう..)蒸気機関車の魅力は、その佇まいや機械的造形が全てではなく、火が入ったときの活き活きとした姿があってそれは倍増するし、もしかしたらそれがあるからこその魅力である。機械でありながら生物的な感覚とでも言おうか。特に蒸気機関車は走らずとも、充分にその魅力は伝わって来るのである。この魅力は洋の東西は問わない。
機関車から10mぐらいだろうか、ロープが張ってあり、その先端部分で横に3重ぐらいの撮り鉄がカメラを機関車に向けている。私も折角来たのだからその最後部に並びカメラを向ける。

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5分ぐらいで最前列に来る事が出来、撮影をする。EF55と並んでいるので並びの写真とC61のみの写真である。

私も5分程度撮影して後ろの人に譲り、こんどは反対側の角度から撮影。反対側にはDD51がいる。

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一応これで撮影は満足して帰路についたのだが.....、なんだか「撮影出来て満足♪」という気分以上の何も感じなかったのは、やはり欧州鉄故であろうか?なんてことを考えつつ帰路についたのである。確かにこれがC61でなく、BR03やBR01だったら私のアドレナリンの分泌具合は、比較にならない程高いものであっただろう。

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そんなことを考えつつ家に着いてちょっとドイツに居た時の事を思い返してみた。そう言えば、1990年にKarlsruheに居たとき、ケルンの操車場で行われたFahrzeugausstellung(車両展示会)なる催しに妻と出掛けたことを思い出した。(上画像はその時のパンフレット)
カールスルーエからケルンに行くのだから、結構な時間が掛かった訳だがそれでもいきたいと思ったのは、当時のDBの車両が蒸気機関車から最新のICE-Vまで勢揃いするからである。お隣NS(オランダ国鉄)からもいくつかの車両が来るということもあって、実は大学のレポート課題(エルゴノミクス)の資料集めということも兼ねていたのを憶えている。

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▲ 展示会場のBR01 118。ワーグナーデフ付き01形原形保存機である

展示会に到着したら、それは沢山の機関車に会う事が出来たのは言うまでもないが、そのスケールの大きさに圧倒され、その自由さに感激したのである。蒸気機関車に火は入っていなかったが、キャブに乗る事もできたし、ICE-Vの車内にも乗車できた。とにかく好きに写真を撮る事ができたのである。もちろんレポート課題の調査もできた。この時もそこそこの人出はあったが、会場が大きいので待つ事もなくとにかく自由であったのが印象深かった。この時の模様は、また機会があれば記したいと思う。

そこで改めて今回のC61展示会について思い返してみると、確かに多くの撮り鉄が満足出来るように主催者側は良く配慮したものと思う。ただ、それは限られた範囲でのことであり、今回時期的にも親子連れも少なくなく、小さな子供も含めて満足の出来る展示会にする努力も必要かな?と感じた次第である。やはり私も撮って満足より、機関車の至近で感じて満足できた方が良いと思う。一方で、もしロープなど張らずに自由にしたら、現場では撮り鉄の怒号が飛び交う事態になる可能性も高い。そう考えると、今回の展示方法は限られた中ではベストの方法だったのかも知れない。夏から行われるであろう営業運転時にでも至近でC61の息づかいを感じれば良いのだから...。
タグ:C61 DD51 EF64 JR BR01 DB
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東西急行

Akira様、東西急行です。
密かに注目しておりましたC61再起動について情報提供賜り
誠に有難う御座います。
今再び起動に漕ぎ着けた同車と、永久に覚めぬ境地に旅立た
んとするEF551(Ae6/9?)が対照的です。
今更牽かせる箱が何処にも無い点はどうしようも無いことで
すが、改修するのなら幅の狭い50系ベースで変造特急にして
欲しい所です。
by 東西急行 (2011-05-10 23:00) 

Akira

こんばんは、東西急行さん。

ドイツの場合は、オリジナルに拘るので相当数の戦前の旧型客車が動態保存されています。それも私有が少なからずあるので、まさに現役時代のままの状態であるので当時の雰囲気を味わえます。残念ながら日本の場合は、旧客は人気がないのか試運転のみで、エアコン付きの12系がその役目を果たしますね。50系客車にエアコンが付けば編成も自在なのでその方が良いかも知れません。私は熱くても旧型客車の方が良いですが...。
by Akira (2011-05-10 23:57) 

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