43929 DB A4üm-61 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 区分室側
▲ 廊下側
暫く間があいてしまったが、再びF-Zug "Hans Sachs" セット(43929)から3両のUIC-X1等区分室客車について触れてみたいと思う。
基本的にこのセットに同梱されているUIC-X客車は全て同じ形式/仕様であるため、異なる部分は車体番号など表記だけということになる。そのため、違いのわかる部分だけ画像を示して解説を加えてみたいと思う。なお、このセットは2006年の1回のみの限定生産となっている。
画像は車体側面妻部である。屋根が銀色、屋根雨樋下には1等の白色帯、車体はKobaltblau、裾色は黒という典型的なEp.IIIb塗装となっている。台車はMD33である。当時としては、高速安定性や静粛性など最良の台車と言われたもの。
車体中央にあるDBマークは、DB-Keksと呼ばれる枠の付いたタイプ。最も西ドイツ国鉄らしいマークである。
サボの表記は、上に列車名であるHans Sachsの文字。その下にMünchen - Hagenの出発駅から終着駅までの主な停車駅が記されている。この客車3両共同じサボが印刷されている。以下はその経路。
Google Maps
画像は車体妻部正面である。手動式両開き扉である。尾灯はレンズ付き。
車体表記の印刷は良好。車体番号「12 031 Wt」は、1963年にO&K社にて落成。1966年からAüm 203、1982年からAm 203に変更。その後Aim261.2としてIR向けに改造を受けている。現在の状況は不明。
RICラスターは、3両とも同じ。航送も含め15カ国の鉄道入線が許可されている。電源は5電源仕様?
「12 031 Wt」のREV表記。検査日は1963年7月19日と印刷されている。これは落成時の日付と考えられる。
2両目の車体番号は、「12 033 Wt」である。この実車は1963年にO&K社にて落成。1966年にAüm 203に、また1971年にAm 203に形式変更。IR向けには改造されず1993年12月31日付けで廃車となる。
この車両のREV表記は、1963年7月24日と表記されている。「12 031Wt」とほぼ同時に生産されたと考えられる。
最後の「12 051 Wt」は、1963年9月9日にO&K社にて落成。1966年にUIC表記化に伴いAüm 203に改番される。IR向けには改造されず、1976年12月15日付けで廃車扱いとし、イランに輸出されている。
REV表記は、1963年9月19日と記されている。落成日と異なるのは、印刷ミスまたはDB側の検査が落成日とずれたためと想像できる。
以上でF-Zug "Hans Sachs"セットの1等区分室客車全ての紹介である。尾灯などは取付け準備がされているだけなので、室内灯と合わせて取付ければ更に魅力的になるであろう。
参考サイト:Schnellzugwagen-Set./メルクリンドイツサイト
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=43929&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html
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