37106 DB E10 1240 / Ep.III [Maerklin-Lok]
▲ 外箱には「1962-2012」と「Rheingold 50周年」記念シールが貼られている。
今年の新製品のリリースは早い。これは、ハンガリーのGyör工場の稼働が順調に機能してGöppingen本社工場との役割分担も上手くいっていることが影響しているような気がしているが、確証はもちろんない。
ドイツでは既に市場に出回り始めていたことは既に当ブログでもお知らせいているが、我が家にも届いたのが、このF-Zug塗装のE10.12形(37106)である。
このモデルは待ち望んだ1台である。実車は、本来ならBügelfaltenタイプのE10.12がF-Zugの先頭に就くはずであったが、製造が運用開始に間に合わず、急遽箱型タイプのE10.12の歯車比と台車を高速タイプに仕様変更し、更に塗装もF-Zug塗装を纏った姿で1962年に登場した。客車は、戦後初めてRheingold専用に製造された最新型のもので、ドームカーや列車秘書、バー設備など、この列車にかけるDBの意気込みは並々ならぬものであったことは言う迄もない。
この箱型E10.12は、本来ならKobaltblau一色で登場するはずであり、流麗なBügelfaltenタイプではないためか、高速イメージとはほど遠かったであろう。しかし、である。例えばドイツ車で言えば、NSUのTTSやBMW 2002 Turboなど(日本車ならハコスカGT-Rやトヨタ1600GTか)、羊の皮を被った狼のようなクルマは日本もドイツも当時から結構あり、この機関車もそんなイメージと重なるのである。
この機関車の足回りは特別で、高速台車を履いている。モデルも同様である。
表記は、今日的なレベルで精緻である。上画像は、電装のSIEMENSと車体製造のKRAUS MAFFEI社の銘版が印刷されている。(画像が酷いのはご容赦)
下画像は、この機関車の所属区である「BD Karlsruhe」(カールスルーエ連邦鉄道局)、「Bw Heidelberg」(ハイデルベルク機関区)の表記がある。既にこの文字が肉眼で確認できないのは歳を感じる一瞬であるが、こうして撮影後に画像で確認できるので、その精細さは目をみはるものである。
機関車正面である。前面窓のディテールなど、機関車設計のレベルは着実に向上していることがすぐに理解出来る。屋上機器やパイピングなどメルクリンらしい安心して見る事ができる出来である。メルクリンらしいと言えば、モデルを手にしたときの金属らしいヒヤッとする触感や重量はメルクリンモデルならではの高級感である。
唯一気になった点は、左右の前面前照灯尾灯ケースに跨がるこの機関車独特のレーリングステップが灰色無塗装樹脂を使っていて、若干安っぽさを感じてしまう部分である。ここは是非銀色で塗装して欲しい部分である。これは個人でも出来そうなので、後ほど塗装するつもりである。
最後に苦言を呈したが、その印象はとても良く大切にしたいモデルの1台となったことは確かである。まだ、通電もしていないのでファンクションや走行については不明であるが、近々に試走して再びここでお知らせ出来ればと思う。
参考サイト:Electric Locomotive. / メルクリンドイツサイト(英語)
http://www.maerklin.com/en/products/tools_downloads/product_database/details.html?lang=en&page=&perpage=10&level1=3945&level2=4035&artnr=37106&art_nr=3710
良さそうな出来で、到着を待っているこちらも期待が高まります。
Rheingold牽引機の残りはNS 1100電機(旧型)あたりでしょうか、この際ですから新製品で出て欲しいですね(^^)
by 300B (2012-04-19 13:43)
こんばんは、300Bさん。
E10.12はDuisburg - Basel SBBの運用なのでオランダ内は1100/NSで、残りはEmmerichからDuisburg迄V200.0ですね。この3つの機関車があれば完璧です。オリジナル1100形モデルは是非製品化して欲しいモデルの1つです。
by Akira (2012-04-19 21:44)
akiraさん、こんばんは。
私も心待ちにしているのですが、
出荷どころか、入荷にもなっていません。
羨ましい限りです。
by lucky_k.k (2012-04-20 00:40)
lucky_k.kさん、こんばんは。
私は手元に届いたというだけで未だに走らせておりません(-_-)
早くサウンド聞きたいです。
by Akira (2012-04-20 02:34)