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T23335 DB C4üwe-38/52 / Ep.IIIa [Maerklin-Reisezugwagen]

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TRIX H0の鉄青色Ep.IIIa仕様Schürzenwagenシリーズ最後の1両、3等区分室車(T23335)である。8室ある個室は1/2等車より室内幅が狭いため、小さめの窓が並んでいる。
更に言えば、この戦前形の3等室客車は、特に銀色に輝く「DEUTSCHE BUNDESBAHN」の切抜き文字やスカート一体型車体の外観のエレガントな姿に対して、インテリアは過酷な8人用(各列4人)の木製シートである。当時の1/2等は、共用も出来るようになっていたが、流石に2等と3等の設備面の差は大きかった。木製シートに座って長距離を移動するのはかなり大変であったであろう。この3等車区分室が6人用(かつ木製から人工皮革張りシート)になったのは、戦後のUIC-X(Gruppe 53)からである。当時の階級社会の格差の激しさを物語る1つの証でもあろう。

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模型の世界では実際に座って旅する訳でもないので、3等車でもSchürzenwagenの流麗な姿は変わらず、その姿を見て楽しむだけであるから、せめて当時の3等旅客に想いを寄せるのがせいぜいである。
画像は、車端部分のディテールである。

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車体番号は「17 469 Kar」である。実車は1939年に19 272としてUerdingen社で落成され、1975年に廃車された。実車の資料でもRheingold向け鉄青色の塗装が施されたうちの1両とある。モデルの表記類の印刷は好感の持てる仕上がり。

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サボも同シリーズ他車モデルと同様である。表記や書体、また掲出位置も実車に忠実である。ただ、単品モデルなだけに、スイスやオランダの多様な出発地点や行先のバリエーションがないのが残念で、このようなモデルは、編成を組むためにも同車種が複数収められているセットものが良いと感じる部分でもある。

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RICラスターも他モデルと同じ仕様である。REV表記は、1955年12月18日となっている。


参考文献:Schürzen-Schnellzugwagen Teil1 / KIRUBA Classic 1/2010

参考サイト:Rheingold (1951-1962)/ Railways in Germany
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-rheingold2.htm
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