40 Jahre mini-club [Maerklin-Allgemein]
今年は、メルクリンから「世界最小の鉄道模型」と銘打って1972年にZゲージモデルが登場して丁度40周年を記念する年である。既にメルクリンでは、この記念すべき年のプロダクトプログラムを例年になく用意しているが、メルクリンドイツサイトでも以下ミニクラブ40周年記念ページを公開している。
http://www.maerklin.de/de/produkte/spur_z/40j_mini-club.html
この中で特に印象に残ったのは、初めて公開されたPDF版のミニクラブ初期モデルでもある、89形、216形、003形の3つのモデルのボディ設計図面である。この中でミニクラブが発表されて以来の89形モデル図面を見ると、当時の模型技術の限界に挑戦した気概というものが理解出来る。メルクリンらしく適度にデフォルメし、正しいイメージを残しつつ不要なディテールをそぎ落とす設計はもちろん、0,1mmの精度で描かれた図面が描かれた最初の日付を見ると、1969年と記されている。つまり(この機関車に限っても)少なくとも発売前3年以上の期間があったということで、システム全体の開発自体は更に遡るのであろう。当時はNゲージがアーノルトやTRIXからリリースされており、メルクリンにもNゲージ発売の要望もあったようであるが、敢えて更に小さなZゲージを選んだのは、フロンティア精神旺盛なメルクリンらしい。
私自身は、ミニクラブがデビューした72年は、メルクリンH0を始めてすぐの頃である。この小ささには確かに驚いたが、小学生の私にはこのモデルは小さ過ぎ、その価格もH0と大差なかったため、迷わずH0に突き進んだ訳である。とは言え、数ある新しい失敗プロジェクトの中でも発売後40年も愛され続け、今やメルクリンの大きな柱となり、一般的にも普遍となったことは、その基礎がしっかりと築かれたことに他ならない。
最近は日本でもこのZゲージに脚光が浴び、様々なメーカーから1:220スケールのモデルがリリースされているが、メルクリンが未だに他社の追従を許さないのはご承知の通りである。こう書くとお叱りも受けそうであるが、(全てとは言わないが)国内メーカーがメルクリン製品から学ぶべきは、その技術以上にそこに内包するフロンティア精神ではないかと思うのである。
http://www.maerklin.de/de/produkte/spur_z/40j_mini-club.html
この中で特に印象に残ったのは、初めて公開されたPDF版のミニクラブ初期モデルでもある、89形、216形、003形の3つのモデルのボディ設計図面である。この中でミニクラブが発表されて以来の89形モデル図面を見ると、当時の模型技術の限界に挑戦した気概というものが理解出来る。メルクリンらしく適度にデフォルメし、正しいイメージを残しつつ不要なディテールをそぎ落とす設計はもちろん、0,1mmの精度で描かれた図面が描かれた最初の日付を見ると、1969年と記されている。つまり(この機関車に限っても)少なくとも発売前3年以上の期間があったということで、システム全体の開発自体は更に遡るのであろう。当時はNゲージがアーノルトやTRIXからリリースされており、メルクリンにもNゲージ発売の要望もあったようであるが、敢えて更に小さなZゲージを選んだのは、フロンティア精神旺盛なメルクリンらしい。
私自身は、ミニクラブがデビューした72年は、メルクリンH0を始めてすぐの頃である。この小ささには確かに驚いたが、小学生の私にはこのモデルは小さ過ぎ、その価格もH0と大差なかったため、迷わずH0に突き進んだ訳である。とは言え、数ある新しい失敗プロジェクトの中でも発売後40年も愛され続け、今やメルクリンの大きな柱となり、一般的にも普遍となったことは、その基礎がしっかりと築かれたことに他ならない。
最近は日本でもこのZゲージに脚光が浴び、様々なメーカーから1:220スケールのモデルがリリースされているが、メルクリンが未だに他社の追従を許さないのはご承知の通りである。こう書くとお叱りも受けそうであるが、(全てとは言わないが)国内メーカーがメルクリン製品から学ぶべきは、その技術以上にそこに内包するフロンティア精神ではないかと思うのである。
タグ:Spur Z
こんにちは。
私もそう思います。
この世界、商業主義だけでは一過性のおもちゃで終わってしまう。奥の深さがないと、せっかく獲得したファンは離れてしまいますよね。
今後の展開が楽しみです。
by Gut (2012-05-16 09:33)
こんにちは、Gutさん。
もっともこの数年は、ドイツ的な良いものへの追求と共に、価格とのバランスというファクターがより強くなって来ているようにも思います。そう言う意味では、ハンガリーに自社の開発生産拠点を持ち、相反する2つのバランスを保ちつつあるのは良い兆候ではあると思います。
by Akira (2012-05-16 13:35)
Akira さん
メルクリンをはじめたのはZでした。ほとんど動かしませんが、クロコやGG1は持っています。
頓挫したようだけど、Zでデジタルの計画もありましたね。
今はメルクリンに、この前のNHKの地球ドラマチックにでてきた自動レール敷設機と撤収機を作ってもらいたいです。
by Bemo (2012-05-16 21:03)
こんばんは、Bemoさん。
メルクリンH0ファンでZもという方はBemoさんに限らず少なからずいらっしゃるようで、ちょっと驚いています。Zにはレイアウトを小さなスペースで作れるという大きなメリットがありますよね。ただ、今の私には老眼がキツいので扱えないでしょう..。デジタルに関しては、サードパーティによる改造記事を見たことがありますが、メルクリンが計画していたとは知りませんでした。
自動レール施設機はテレビで見ましたが、あのようなシチュエーション以外で使えますか?私はそれほどレールを持ち合わせておらず、場所も無いので必要ないです。
by Akira (2012-05-16 22:05)