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ルーマニアのUIC-Typ. U客車 [欧州鉄道]

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ドイツの「鉄」の知人から久しぶりにメールが届いた。彼からの手紙やメールにはいつも写真や画像が一緒に送られて来るのであるが、今回のメールには私の好きな寝台客車UIC-Typ. U形の画像が添付されていた。それはDBのCNL塗装から、上画像のようにグレーと青色のルーマニア国鉄(CFR)色に塗装されているのである。これらの客車は、おそらくDBからルーマニアに譲渡されたとのことである。これに興味を持ったので彼に同形客車の現状を問い合わせたところ、現在DBには4両のみこの寝台客車があるそうで、2両はDB Museum Koblenz Lüzelにあり、そのうちの1両はオリジナル塗装である赤色DSBカラーにレストアされているとのこと。残りの2両は運用から外され、München Passingに留置されているそうである。彼からはもう1両、赤色に下画像の白帯の同形客車画像を貰ったので貼付けておく。

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このタイプは、DBではWLABmh 174/175と2形式あり、出入口扉や屋根形状の違いなどがあるのであるが基本的には同様である。丁度全長26,4mのGruppe 53形から始まるUIC-Typ. Xに合わせた寝台客車でもある。

ドイツの運用からは既に去ってしまった同形式群であるが、現在は上に挙げたルーマニア国鉄の他、ブルガリア国鉄にも複数譲渡されたそうである。国も塗装も変わってしまったが、第2の人生が始まったUIC-Typ. Uである。末永く運用されて欲しいものである。

Fotos: H. Müller
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コメント 8

Berliner

こういう重厚な寝台車、以前はよく見かけましたが(ベルリン-パリの夜行列車にはこういう客車が連結されていたように記憶します)、最近はSchlafwagenも二階建てになったり、近代化した割と軽快に見えるものになりましたね。
この前、ベルリンからマルメーへEN列車で行ったのですが、客車はLiegewagenでしたが、昔見かけた古めかしいスウェーデンの客車ではなくちょっと残念でした。ザスニッツとトレレボリの鉄道フェリーを体験できたのはよかった。
by Berliner (2012-06-27 00:11) 

Akira

Berlinerさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。貴ブログの旅行記を興味深く拝見いたしました。
私がドイツに居た1990年代には、この寝台車は車両数が多かったこともあって最もポピュラーでした。現在の2階建て寝台車や平屋の新型寝台車も悪くはないですが、室内のマホガニーの木目や真鍮製の金具が醸し出す独特の落ち着いた雰囲気は何とも言えず優雅な気分になりました。私はドイツからデンマークの往復で寝台車を利用した時、この寝台車を使いましたが、鉄道フェリーは旅の良いアクセントでした。
by Akira (2012-06-27 00:25) 

Berliner

Akiraさんはこの車両に乗ったことがあるのですね! 羨ましい。
天然木材や真鍮!まさに「イネ」の風格ですね。今のCNLのSchlafwagenもシャワーが付いていたり豪華ですが、素材はプラスチック。本物の贅沢ではない感じです。
ドイツからデンマークへの夜行列車は、今はフェリーではなく橋経由になってしまいましたね。旅の面白みが減って残念。

弊サイトへのご訪問有り難うございました。乗りっぱなしでしたが思い出深い旅になりました。
by Berliner (2012-06-27 08:50) 

Akira

Berlinerさん、おはようございます。

現在CNLでの寝台車は、樹脂が多用され、昔のような重厚な雰囲気ではないですが、特に2階建て寝台車は明るい色調と鏡などで広く効率良い空間に仕上がっていると思います。今は今の空間づくりがあり、当時はその時の最高を目指したもので甲乙は付け難い部分があります。ただ、車内サービスは明らかに以前の方が良いですね。

このUIC-Typ.Uと呼ばれるタイプの「U」は"Universal"という意味のようです。その名の通り、車内個室の巧みな構造によって2等扱いのT3(3段ベット)、D(1等、2段ベット)、S(1等、1段)、更には隣室と室内の壁を取り払うことで各クラスを更にバリエーションの多様化が図れるようになっていました。
1度親戚家族がドイツを訪ねた時に利用した際は、大人3人/子供2人/幼児1人/乳児1人をT3扱いで2部屋を繋げて使いました。広々として良かったです。
また、当時は食事が別だったので、専務車掌がかいがいしく夜食や飲み物、朝食などのサービスをしてくれました。当時のお品書きが拙ブログで記事にしています。誤興味があれば、ご笑覧ください。http://maerklin-kiste.blog.so-net.ne.jp/2011-03-30
by Akira (2012-06-27 09:54) 

Gut

こんばんは。
ドイツで一線から退いても東ヨーロッパでは現役なんですね。
都心で見なくなった車輌が地方で活躍している日本と同じで妙に納得してしまいました。
ところで、先日CNLと思って購入した赤白塗装の二階建て寝台車が、表示を見るとDB AutoZugとなっており、表記はRICでなくてDBなんです。
模型で見る限りCNLモデルとなんら違いがなく、これがドイツ国内しか走行できないってこのがあるのか?と素人なので不思議に思ってしまいました。
by Gut (2012-06-28 19:42) 

Akira

こんばんは、Gutさん。

ドイツの車両は東欧などで人気のようですね。整備がしっかりしているのかも知れません。日本の中古車両がアジアで人気なのと似た状況なのかも?

さて、お尋ねの件ですが、2階建て寝台車は赤白CNL塗装に比較的早い段階で塗装されたようで、確認したところでは「DB Nachtzug」になっています。
http://www.railfaneurope.net/pix/de/car/night/WL/WLABm171-WLBm172/EN482_IH.jpg

一方新しいCity Night Line塗装なんですが、出入口扉には赤色が塗装されていないところが若干異なるところです。
http://bahnfotokiste.startbilder.de/1024/schlafwagen-wlabmzam-12juni-2011in-berlin-148235.jpg

つまり新旧2種類のDB塗装が現在もあると考えて良いのかも知れませんね。
by Akira (2012-06-28 21:36) 

Smithb186

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by Smithb186 (2014-05-28 19:20) 

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by Akira (2014-05-28 21:18) 

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