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鉄道デザインEX Volume 06 [デザイン]

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昨日には既に書店店頭で見掛け、今日見本誌が手元に届いたのは「鉄道デザインEX」の最新刊06号である。毎回の説明になるが、年2回発刊されるこの雑誌は、鉄道をデザインという切り口で編集しているおそらく世界唯一の雑誌であると思う。

さて、表紙を捲ると、当ブログでも紹介した「鉄道復権」の著者である宇都宮浄人氏の「LRTの「魅惑」」という文章から始まる。経済学者である彼がデザインの意味の理解やデザインそのものに精通していることは、この文面から読取れる。それは個人的に彼を知る私としてもとても嬉しい。
今号の特集は、「国鉄デザイン」つまりJR化される前に設計製造された車両デザインについての記述である。当時の星氏や高林氏といった国鉄車両設計事務所の技術者達がデザインと真剣に向き合い、長く親しまれて来た車両達が次々と登場している。そこには欧州の車両達からのインスパイア..以上のものを国鉄車両達から感じられていることも私が感じて来たことと重なる。
そして、今号の目玉とも言えるのはN'EXからE231系電車までの車両デザインを手がけたGK インダストリアルデザインを擁するGK デザイングループの仕事についてインタビュー形式で記されていること。特に富山ライトレールの仕事は、車両のみに留まらず、電停やサイン計画などGKグループならではのトータルなデザインを実現可能にしたことであろう。その結果は、富山のLRTの大きな成功がデザインの力によって可能になったことは周知の通りである。

その他、今号は駅名のフォント、駅舎建築、看板見てある記、上質のデザインとは..などなど、鉄道車両だけではなく、公共交通全般、また、それを取り巻くあらゆるものに目を向けた考察は、いつもながら各筆者の特別な目というものを感じられずにはいられない。それら記事を読むと、思わず確認に出掛けたくなってしまう衝動に駆られるほど...である。

相変わらずこの誌面の末端を汚している拙著は、ようやくドイツの大学生として授業に参加し始めたところである。まだまだ山あり谷ありの日々の格闘....。

鉄道とデザインにご興味のある方は是非書店で手に取ってみて頂ければと...。



タグ:Zeitschriften
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