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CIWL 3354 PRESIDENTIELLE (NIOE) / Ep.IV [欧州鉄道]

IMAG0031a.jpg

昨日に続いて、私が撮影した数少ないCIWL客車の1枚。これは20年ぐらい前、スイスのBrig駅で偶然出会ったNIOE(Nostalgie Istanbul Orient Express)列車。この時はCIWL車両の他、戦前のRheingold客車も連結していた。画像にあるように牽引機はBLSのRe 4/4(Re425)である。この機関車とCIWL客車はよく似合う。

さて、このCIWL 3354は、お気づきの方もいるとは思うが、1988年に日本迄走った車両の1つである。以前KATOで発売された「ORIENT EXPRESS '88」セットにもモデルが同梱されている。私が撮影したのは1991年で日本から戻ってからの姿である。
また、この3354は、1928年の製造時は56座席の食堂車として落成され、少なくと60年代ぐらいまでは食堂車として一般の運用に就いていたはず。昨日の記事で触れたLx寝台車と同じE.I.C.社で落成されたこのグループ(3341 - 3360)20両のうち、3352、3355、3358の3両は、後に高速対応のシュリーレン台車に履き替えられ、Le Mistralに使用された。

画像の3354は、NIOEによってレストア時?に車内を会議室風に改造され、"PRESIDENTIELLE"(プレジデンシャル)という名称をあてがわれている。超豪華な観光列車としてロンドン-ヴェニス間の定期的な運行を続けるVSOEに対して、欧州各地に団体列車として運行していたNIOEは、同じCIWL客車を使いながらも対照的な存在でもあった。
その後、残念ながら会社の譲渡により車両は散逸することになってしまったのはご承知の通りで、我が国のラリックミュージアムのプルマン(Côte d'Azur 4158)がNIOEの表記のままで保存展示されている。上画像の撮影時は、NIOE時代である。

しかし、現在もNIOEの名称はそのままに、運営は続けられているのかウエブサイトは別会社でありながらも存在している。(ただ、更新はされていないようである)以下ウエブサイトアドレス。

http://www.grand-express.eu

この車両を見た時は、初めて見る運行中のCIWL客車に興奮したのを今でも良く憶えている。1988年の夏にドイツへ渡った私は、「ORIENT EXPRESS '88」を日本でも欧州でも見ることが出来なかったのである。運行日はドイツに居たはずであるが、運行ルートも日付も時刻もわからなかったのである。また実際西ドイツ通過時は夜中であった。

停車時間が短かったのか、このNIOE列車のフィルムは、これぐらいしか見つからなかったが、少しでも記録として残せているのは自己満足ではあるものの、良かったと思うのである。
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