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鉄道博物館とDB [日本の鉄道]

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今日、東京に出る用事があったので、その帰りすがら初めて大宮の鉄道博物館に立ち寄った。開館当初から気にはなっていたものの、入場者の多さが気になり中々モチベーションが高まらなかったというところが本音であった。そんな中でも気になっていたのが、宝町の喫茶店「01」に置かれていた故篠原正瑛氏所蔵の01形動輪の存在である。動輪は、喫茶店閉店後、神田の交通博物館に移され、その交通博物館も大宮に移転となってどのような扱いになったのか知りたかったのだが、ひょんなことから交通博物館に勤務されているH氏と知り合ったことで、その存在と置かれている場所を耳にし、急に01動輪見たさに交通博物館に行くことになった....という訳である。(上画像は、鉄博お決まりの構図である。)

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01形動輪は、意外にも鉄博へのアプローチの最初に見える場所に鎮座していた。久しぶりの再会である。2mクラスの動輪は確かにデカいが、動輪1つではやはりその大きさをリアルに実感するには、難しい。この動輪の隣にはD50だったかの動輪も置かれていたので大きさは容易に比較出来るが、貨物用機関車の動輪とは単純に比較しずらい。どうせならC55あたりの動輪なら同じスポーク車輪で日独急客機動輪比較も出来ようもの。

改めて動輪を見てみると錆び止めのためか、車軸やリムにあたる部分に塗装が施されている。特に動輪外周部分に白色が塗装されているのは残念に感じた。せめて動輪スポーク部分と同じ赤色であったほうが実機のイメージに近い。

鉄博に入場したところでH氏に初めてお会いすることが出来、案内していただいた。展示物の車両についてはもちろん、その保存方法や裏話の数々を伺うことが出来たのは、楽しく時間の経つのが早いこと。

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篠原氏のコレクションは、01の動輪だけではなかった。鉄博2階にある資料展示室の目立たないところにひっそりと置かれていたのは、DB機関車の銘板の数々、03のナンバープレート、サボ類、尾灯ランタンなどの備品の数々。(上画像)
これらは企画展のような形でしっかりと展示してもらえる機会があれば嬉しいのだが...。

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その資料室に0系新幹線の木型モデルが数台置かれていた。当時は、クレイモデルなどなかったに違いなく、形状モデルは全て木製である。小田急のSE車からの流れを汲んだ先頭部デザインの進め方が垣間見れ興味深い。

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更には、ヘッドマークも幾つか展示されていたが、その中の2つが興味を惹いた。1988年に日本を訪れたIntraflug社のNIOEによるCIWL客車の牽引機関車に掲げられた2種のヘッドマークである。確か牽引機のD51だったかには、この紺色のヘッドマークが掲げられたのを写真で見た記憶がある。丁度この列車が日本に向けて走っているとき、私はドイツに旅立った後であった。鉄道100年で東京に蒸気機関車列車が走った時は寮生活で見ることが出来ず、そして1988年のCIWL客車列車も日本では見ることが出来なかったのは、そういう運命だったのであろう。

メインの展示場から少し離れた場所にある0系新幹線の先頭車の展示は印象に残った車両である。量産1次車両だけあって、サボ受けタイプの行先表示付き大窓車両で、室内もオリジナルである。懐かしい思い出のある車両であるが、一方で今見てもさほど古さを感じなかったのは、設計された星氏のスイス時代に車両デザインを勉強された賜物であろうと思う。

時の経つのも忘れて「鉄」話に夢中になったH氏と館内で別れた後も小1時間、展示車両を眺めながら昭和以前の懐かしい車両達を巡りながら当時に思いを馳せることが出来た。また来たいと感じた博物館である。
欲を言えば言いたいことはあるのだが、それでもこれだけの車両達を大切に保管展示するJR東日本の姿勢には敬意を表したいと思う。

参考サイト:鉄道博物館
http://www.railway-museum.jp/top.html
タグ:BR01 DB JNR
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コメント 10

Bemo

Akira さん

 情報ありがとうございます。

 鉄道博物館も、旧交通博物館も行きましたが、ドイツ鉄道のコレクションがあるとは知りませんでした。しかも、篠原氏の。

 また、機会があればのぞいてみてみたいです。

 P.S. 今週、青山公園でドイツフェスティバルがありますね、医者からはソーセージ類などに食事制限を言われているので、見るだけにしますが。

by Bemo (2013-10-08 21:04) 

Akira

こんばんは、Bemoさん。

中々気づかない場所ではありますが、あります。これらは全て故篠原氏のコレクションだったそうですが、現在は民営化された博物館のためか、中々表には出しにくい環境にあるようです。

青山のドイツフェスティバルは1度行ってみたいです。無理っぽいですけど。
by Akira (2013-10-08 22:47) 

Bemo

Akira さん、レスありがとうございます。

 以下のドイツ文化センターの情報によると、同センターの展示ブースの隣に鉄道模型展示スペースがあるそうです。

 http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ver/ja11608598v.htm
by Bemo (2013-10-08 23:14) 

Akira

こんばんは、Bemoさん。

確認しました。どうもそのようですね。ただ、どこが出展するのかは確認出来ませんでした。
by Akira (2013-10-08 23:53) 

300B

こんばんは

01の赤い動輪、けっこう開けた場所に有るのですね。
椅子とテーブルでも並べれば「喫茶室01」の再現も可能かも?(^^ゞ

動輪のリムはやはり赤く塗ってほしいですね~
by 300B (2013-10-09 00:30) 

Akira

300Bさん、おはようございます。

ニューシャトルの改札を出てすぐの鉄博へのアプローチ(屋根付き)にあります。通常は、鉄博へ早く行きたいとテンションも高い場合もありそう?なので通り過ぎやすい場所と推察できます。気がつきにくいかも知れません。資料室の銘板やらの部品展示企画と合わせて動輪の回りにテーブルや椅子を置けば、「喫茶室01」の再現も可能かもですね〜。
by Akira (2013-10-09 09:01) 

カゲノ

> ただ、どこが出展するのかは確認出来ませんでした。
こちらのお店のようです。
G scale shop Models Shima
http://6429.teacup.com/45mm/bbs/572

お店のサイト
http://www.45mm.jp/index.html
by カゲノ (2013-10-10 01:50) 

Akira

おはようございます。カゲノさん。

情報ありがとうございます。どうやらLGBのようですね。ドイツの車両中心ということで中々楽しそうですが、見に行けそうもないのが辛いところです。
by Akira (2013-10-10 08:37) 

KDB

ご無沙汰してました。KDBです。
01の動輪、今はここにあるんですね。喫茶室01を思い出します。
外周タイヤ部分が白く塗装されていますが、これは工場で検査した直後は、このように塗装されて出てくるのだそうです。だけどすぐ剥がれてしまうので、現場の機関区で赤く塗り直すと、篠原正瑛さんから伺いました。だから間違いではないようです。しかし、現実に白いタイヤの写真はほとんど見たことがありませんし(01型でなく10型だったら、完成直後の白いタイヤの広報写真が知られていますが)、やはり赤一色がいいですね。
by KDB (2013-10-10 20:56) 

Akira

こんばんは、KDBさん。

こちらこそご無沙汰していました。久しぶりにこの動輪を見て感慨深かったです。喫茶室で見た時の方が動輪が大きく見えたのは、子供だったからか、また天井高や周りの状況が違うからかも知れません。
外周タイヤの白色塗装は史実だったのですね。知りませんでした。見慣れていないだけに違和感を感じていました。
by Akira (2013-10-10 21:44) 

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