EXCLUSIV 2/2014 [Maerklin-Allgemein]
久々に連日の記事。ドイツ・メルクリンの新しいMHIモデル(EXCLUSIV 2/2014)のパンフレットがPDFで配信されている。
http://medienpdb.maerklin.de/produkte/pdfs/MHI-Exclusiv_2_2014.pdf
今回初めて?メルクリン、TRIX、LGBの3つのブランドのMHIモデルが1つのパンフレットに纏められている。今回のMHIモデルの印象はいつになく力の入っているように感じたのだが、それは動力車の多いことと、新設計モデルが少なからず存在することである。
今回のパンフでは、Ep.IIのガラス電車elt 1999(37582)が表紙を飾っている。この塗装色はベージュ/茶緑という今迄あまり見られない色である。1935年頃の仕様とのこと。このモデルは、フルサウンド仕様のmfx+デコーダー搭載である。更には、運転士をはじめ、28名の乗客が乗車している。お値段はそれなりだが、最初にリリースされたEp.IVのET 491モデル(37580)のサウンド無し無人回送仕様?と比べれば、その充実ぶりはMHIモデルならでは。
DRG / Ep.IIの2両の有蓋貨車(GeH Hannover)モデルとトラックのミルク輸送セット(48815)も興味深い。有蓋貨車は、新設計とのこと。トラックにはミルクタンクが積載されていて楽しい。
Ep.IVの211形モデル(37002)は、mfx+デコーダー搭載で初めてのフルサウンド仕様である。またこれに合わせたEp.IV仕様のシルバーリンゲ3両客車セット(43829)と単品モデル(43803)は、室内照明が標準装備のようである。またカプラーも開放可能な通電タイプ(RTS?)とのこと。
また、Ep.IVの117形(37062)は、前従輪に変更があるとのこと。デコーダーはフルサウンドのmfx+搭載。
この機関車に合わせた2種のEp.IV仕様Eilzug客車セット(43990、41332)は、個人的に最も興味深いもの。43990にMDyge 986急行荷物車が新設計モデルとして同梱されているからである。この荷物車は、私がドイツに居た頃実車を良く見かけていたからである。一見すると貨車っぽい外観でありながら、貫通路も付いた荷物車である。シルバーリンゲやタルキスカラーの客車に連結されて走っている姿や留置されている姿をIC全盛の80年代でも見かけることがあったのである。他社にはこのモデルがあったと思うが、メルクリンからリリースされるのは嬉しい。ただ、このセットの客車がBm 234やABm225ではなく乗降扉の大きな53系列ならばと思う。
そして以前から告知のあった今年のインサイダーモデルは、BR 05 003(39053)である。もちろん、新設計、フルサウンド付mfx+デコーダー搭載である。また機関士のフィギュアと発煙装置も標準装備とのこと。これに合わせたEp.II仕様のD12急行客車セット(43256)もインサイダー専用限定モデルで、これは、荷物車と3等車の各1両のHechtwagen以外は全てSchuerzenwagenで食堂車はMITROPA。
特に郵便車は尾灯ランタン付である。
なお、メルクリンサイトにはこの機関車の3D画像を見ることの出来る以下アドレスに特設ページがあり、このパンフにもQRコード付で紹介されている。
http://www.maerklin.com/en/products/productgallery.html
ZゲージもTRIX H0もインサイダーモデルはBR 05 003であるが、Zは初めて手作りの真鍮製Fine Artモデルとなった。そのため、ディテールフルではあるものの、お値段はH0モデルより高額である。
他にMINITRIXやLGBもあり、今迄にない怒濤のMHIモデルの登場という感じである。
Akiraさんこんにちは。遂にメルクリンが05 003を作ったのですね。これで05は3態すべて模型化してくれたことになります。先行するリリプット製品とどのような違いがあるか興味津々です。 Zでの模型化も嬉しいのですが、真鍮製高級品にしてしまったのは個人的にはちょっと・・と思います。ダイキャストの廉価版も作ってくれないかな・・
by okadoc (2014-05-26 11:48)
こんにちは、okadocさん。
確かに、特徴的な機関車ではあるけれど、少量かつ成功とは言えなかった05形を全て模型化するというのは何かその理由があるのかも知れませんね。個人的には01.10形の流線型車体の模型化を期待しているのですが...。
Zの真鍮製モデルは、販売的に成功するのか、ちょっとした試験なのかも知れませんね。
by Akira (2014-05-26 17:47)
こんにちは
写真で見る限りキャブフォワードのBR05は良い感じの出来ですね。さっそく発注を掛けました。
それにしてもBR05はメルクリンでモデル化する上でかなり優遇されている様な気がします。BR05に思い入れのある人がメルクリン社の開発部門に居るのかな。
あと、蒸機部門の製品化期待で残るは正しい形のBR03.10のF-Zugブルーですね。なかなか出さないのはメルクリン社の戦略?(^_^)
by 300B (2014-05-26 17:57)
こんにちは、300Bさん。
BR05は、確かにそうかも知れません。BR03.10の鉄青色塗装は今迄なんちゃってモデルだったので確かに欲しいです。あとそれに合わせてEp.IIIa仕様の鉄青色Schuerzenwagenもですね。そうなると食堂車が問題かも?
by Akira (2014-05-26 18:17)
05001と002のnakedもまだですよ。
by sige (2014-05-26 18:24)
こんにちは、sigeさん。
確かに、バリエーションで言えばまだ製品化されていないパターンもありますね。と、言うことは...?
by Akira (2014-05-26 18:32)
こんばんは
BR05の001号機と002号機は従台車が外台枠なので、通常ボディー版はその辺がスマートさを損ねるような気がします。個人的にはモデル化されても買わないかも(^^ゞ
by 300B (2014-05-27 00:02)
Eilzugセット確かにこの手荷物車は昔よく見かけたものです。台車がSchwannnenhalsのように見えるので戦前型のフレームの転用でしょうか。1975年代とありますから、当時まだ使われていたのか、という感じです。機関車とはよく似合うものの、客車はちょっと、と思いますが面白いセットだと思います。
by klaviermusik-koba (2014-05-27 17:10)
こんばんは、klaviermisikさん。
台車については、良くわかっていないのですが、アメリカタイプのSchwannenhalsだそうです。このモデルの種車はあるみたいですが、どうやら50年代にMCi形という貨車2両を繋げて出来たらしいです。それが戦前形なのかということは未確認です。この荷物車の形も客車としては異様ですし、私が居た80年代末でも一緒に連結されて走っている姿を見て強烈な印象が残っています。以下に1987年当時の画像があります。
http://www.eisenbahnerinnerungen.de/wagen/db-MDyge986-107-19.html
by Akira (2014-05-27 20:26)
こんばんは、Akiraさん、klaviermusik-kobaさん
御無沙汰しています。
話題になっているDBの荷物車を見て、昔国鉄にもスニ40という外観は高速貨車そのもののパレット積載荷物車があったのを思い出しました。まだ子供でしたが、これが客車と知ったときには「なんでやんねん!」と驚いたものです。
それはともかく、このEilzugセット、なかなか魅力的ですね。
by seidoh (2014-05-27 20:55)
akiraさん、こんばんは
車体はもちろん、フレームにも斜めの補強材がところかまわず組み込んであるところをみると、車両不足の時期にかなり無理をしてにわか仕立てでボギーにした、というふうに見えます。(多分ある程度の高速運転にも耐えられるように)それが説明にあるように80年代まで長期にわたって使われた、というのは驚きです。いずれにしても実に面白いもので買って見てもいいなあ、と思っています。(セットで買うとまたシルバリンゲが増える)
by klaviermusik-koba (2014-05-27 21:00)
こんばんは、seidohさん。
確かに、日本でも夜行列車にパレット荷物車がありましたね。そう考えれば、このMDyge 986は異様な姿ではあれども貫通路もある立派な客車と言えるかもです。更にこの車両の種車となったMCi形は、(全長半分ですが)同じような外観でありながら3等客車扱いであったようです。
by Akira (2014-05-27 21:21)
kobaさん、こんばんは。
この車両の種車のMCi形自体が斜め補強材が入っていたようです。これを2両くっつけて1両の荷物車にしたのだから形状はゲテモノの類いになるのも頷けます。以下に画像があります。
http://www.drehscheibe-online.de/foren/read.php?17,6146121
また、このセットは私も悩みどころですが、荷物車とUIC-X2両のセット(43990)だけ買うと言う手もありかな?..と。私としてはUmbauwagenと荷物車セットだったら良かったのに..と。
by Akira (2014-05-27 21:27)
たびたびすみません。あまりに面白いものですから。
画像の単車の客車(?)は「Behelfswagen」と注釈がありますから,本来貨車であった2軸車を、戦後客車に改造して、当面旅客輸送に充填し、なんとかUmbauwagenなどが整備されてきて必要がなくなったところで、再び荷物輸送車に改造された、という戦後輸送の苦難の歴史が見えるようです。日本でも戦後「ワキ1000?」などが客車として使われ、私も乗ったことがありますが、ドイツの改造客車は窓があるだけマシ、と思います。
by klaviermusik-koba (2014-05-27 22:34)
こんばんは、kobaさん。
こんな荷物車1つでも、その生い立ちを紐解くと色々社会的な背景が見えて来て興味深いですよね。MCiも是非製品化して欲しいモデルになりました。
by Akira (2014-05-27 23:37)