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Swiss Alps Classic Express [欧州鉄道]

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以前、当ブログでNostalgie Glacier Expressについて記したことがあった。これは、RhBの所有するプルマン客車編成を使って氷河急行のルートのうち、フルカ峠は保存鉄道DFBの蒸気機関社列車に乗り換えてRealpからOberwald迄の旧線ではローヌ氷河を眺めて楽しみ、再びプルマン列車でZermattを目指す特別列車である。また、今年はMGBのBriegとDFBのGletschが開業して100周年を迎え、先日その記念列車がBriegからGletsch迄蒸気機関車牽引で直通運転を果たしたことも記憶に新しい。しかし、これもその時限りの記念列車で氷河急行のルートの一部分でしかない。

DFBがRealpからOberwald迄の全線開通後は、フルカトンネルが出来る以前の旧線経由の氷河急行を個人的に待ち望んでいたのだが、どうやら昨年から30年以上ぶりに私の待ち望んでいた旧線経由の直通列車が数本だけ運転されていたらしいことがわかった。画像は、そのPDFパンフレットをiPadでDLしたもの。以下はそのPDFページアドレス。

http://www.swiss-alps-classic-express.de/img/sace-2013-web.pdf

これは、ドイツの「Bahnurlaub.de」という旅行会社が「Swiss Alps Classic Express」(SACE)の名称で、この旧線経由の氷河急行ルートの全線を走破する列車を走らせているようである。車両は、機関車がMGBのディーゼル機関車HGm 4/4や旧FOの電機HGe 4/4が牽引し、客車はMGBの1/2等座席車や動態保存の1等プルマン、そして展望車、またRhB食堂車をチャーターする形で組成された列車である。

現在、氷河急行でZermattからSt. Moritz迄の全線を乗車すると約8時間の行程である。しかし、このSACEは旧線経由なので全線走破すると12時間余りの行程となる。この行程が退屈な旅となるかは興味の持ち方にもよるように思うが、昨年の画像を見ると、Zermatt駅を早朝7時すぎに出発する列車は、駅ホームでウエルカムドリンクで迎えられ、ホームには赤絨毯で列車へ案内。食堂車には朝食の用意がされているのを見る限り、至れり尽くせりのサービスを期待させてしまうのである。

この列車の最大のハイライトはフルカ峠を越える旧線のGletsch駅からMuttbach-Belvedere駅迄のローヌ氷河を車窓から眺められることであろう。この区間は非電化のため、通常はDFBの蒸気機関車が牽引する列車が走るのであるが、SACEはMGBのHGm 4/4ディーゼル機が牽引している。(以下は本日運行されたSACEの映像[Gletsch - Muttbach-Belvedere])

https://www.youtube.com/watch?v=IfuL4T2_wBE

もちろん、車窓の見所はローヌ氷河だけではない。Andermattからの壁となっている山岳路線をOberalppassを目指してうねうねと登る時の眼下に広がる車窓風景も忘れられないものとなるだろう。RhBのランドバッサー橋を通って一路終点のSt. Moritzを目指す行程は氷河急行と変わらない。

終点のSt. Moritzは、19:13に到着予定であるので本当に丸1日乗車することになるのであるが、きっと思い出深い旅行になるに違いない。
今年のSACEのプログラムは、ZermattからSt. Moritz迄の行程が8/27(本日!)、逆行程は9/11を予定している。年に1往復というのはかなり希少な列車と言えるが、今年は乗車が叶いそうもないので、来年以降も是非(本数を増やして)運行して欲しいものである。

参考サイト:Swiss Alps Classic Express
http://www.swiss-alps-classic-express.de
タグ:RhB DFB Fo MGB SACE
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