2864 DB A4üm-61 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 区分室側
▲ 通路側
D-Zugセット(2864)の27cm1等区分室車モデルです。1960年代ぼEp.IIIb時代では最新の客車であったA4üm-61(Ep.IVではAm 203)を良く再現したモデルです。
車端部分のディテールです。台車はMD330ですが、27cmのUIC-X客車/DBモデルでは共通の台車を履いています。
塗装はKobaltblauです。RAL色票と比較してみると若干明るい印象を持ちますが、ほぼ同色と言って良いでしょう。
車体番号などの表記です。印刷精度は悪くないですが、フォント形式が異なるのは少し興ざめします。現在の28,2cmモデルは正しいフォントが使われています。
車体番号の「12 066 Hmb」の実車はO&K社で1964年に落成、1993年にIR向けAimz 261.7に改造されています。現在廃車されているかどうかは未確認です。
車体中央のDBマークとその真下にある台枠部分に車体番号が印刷されています。車体番号の左横に表記されている「Whzdes」は、"Warmwasserhz ung durch Dampf und Elektlischen Strom mit selbsttätiger Regelung"(自動制御式 蒸気・電気温水暖房)の略です。
また、その左側に極小文字で記された表記がありますが、もちろん肉眼では文字の判別は不可能で、撮影した画像を拡大してみたところ、当時の印刷技術では流石にここまで極小の文字の印刷は不可能だったようで、文字っぽい雰囲気を線で表現していただけでした。
サボは、同じセットの荷物車同様、Hamburgを経由しないKiel - Frankfurt (M)です。
RICラスターです。4路線の航送許可の他、15カ国の鉄道入線許可が表記されています。よって多電源であることが理解できます。
REV表記です。1964年9月24日と記されているので、おそらくこの日付が落成日でしょう。
最後の画像は、妻部分を正面から見たところです。
このモデルは、表記のフォントに若干実車と異なるであろう部分がありますが、しっかり実車検証を行っているように感じました。
実車は、1等車として144両もの同形式が製造された車両なので、DBではポピュラーな車両です。1等車であった故に個人的は乗車する機会はほとんどありませんでしたが、この車両の持つ均整の取れたプロポーション、整理された窓の大きさと配置、静粛性に優れたMD台車など、突出した魅力はないのですが、DBの標準に相応しい客車だと思います。
*暖房表記はT-Zugさんよりご教示いただきました。ありがとうございます。
参考文献:「WAGEN」 A4üm-61;Am203 / GeraNova Verlag
[EDIT: 2015-07-20]
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