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メルクリン/TRIXの気になる? 2016新製品 [Maerklin-Allgemein]

メルクリンとTRIXの新製品が告知されて数日経ちました。毎年のことながら怒涛の新製品群を眺めるのは楽しい時間です。
さて、告知されて少し落ち着いたので、私が個人的趣味の独断と偏見でピックアップした新製品モデルを記してみようと思いました。

[メルクリンH0]
- 37529 BR 120.1
これは、今回の新製品では最も興味深いO.Rot仕様の120.1形機関車と客車セットからなるEC列車をテーマにしたモデルです。120.1形機関車は今までのメルクリン伝統のDCMモーターから、車体中央に配置したモーターで全軸に駆動する動力に改められました。DCMモーターの好きな私は少し残念ではあるものの、これで牽引力のアップや消費電力の低減などが図られ、かつ頑丈さも兼ね備えていれば良しとしたいです。何より久しぶりのO.Rot色の120.1形が嬉しいです。

- 43876/43309
客車モデルは全てO.Rotから登場した機密構造の貫通路ではなく、通常のゴム幌仕様です。この仕様だと当時は、120.1形牽引のNBS経由ではなく、103.1形牽引のルール地方経由でハンブルクからフランクフルトへ向かう列車の方が良くあったはずです。タルキスカラーの客車と混成が自然で、私が留学した1988年ぐらいに良く走っていました。

- 43310 Bpmbz 291.5
Bpmbz 291.5(43310)は、車椅子対応WCと座席が用意された2等開放室客車です。窓割が少し違うはずなので、新設計モデルとも言えます。

- 43308 WRmz 135.0
残念なのはWRmz 135.0(43308)です。これがリリースされると一番きになる部分が27cm時代から直されていない尾灯の位置です。132形の尾灯は腰部分に尾灯があるのですが、135形はジルバーリンゲ同様低い位置に尾灯がレイアウトされていますが、残念ながら実車に忠実ではありません。ジルバーリンゲ客車が正しい位置に尾灯が配置されていただけに期待をしていたのですが....。

- 39112 BR112
通常メルクリンの機関車モデルがリリースされるときは、それに合わせた客車や貨車が同時にリリースされるのですが、今回、なぜかTEEカラーの112形機関車に合わせた客車が告知されていません。1972年仕様と解説されているので、Stuttgart Hbf - Muenchen Hbfを牽引したRheinpfeilの客車が後にリリースされることを期待しましょうか。

- 39186 BR218(タルキスカラー)
これも112形と同じで客車が告知されていません。しかし、218形はマルチプレーヤーなので、それこそ貨物列車からジルバーリンゲ、IC列車まで何にでも合う機関車です。私も既に同じ218形モデルが手元にあるので、これと合わせれば重連が出来る...とふと脳裏をよぎりました。

- 37085 BR10
このモデルは、ハイライト新製品でもあるようです。初めて10形機関車がメルクリンから登場した時はインサイダーモデルで、D-Zug "Riviera-Express"の客車セットも用意されていました。今回の新製品は、小型モーターを細身のボイラ内部に収めることで、キャブ内を広く取れ、ディテールアップが図られたようです。
インサイダーモデルで登場した10形機関車は初めてサウンドが付いたモデルで、今のmfxフルサウンドを聴いてしまうと、ショボく感じてしまうのは否定できないところです。今回の10形は、mfx+デコーダーも搭載している最新技術の結晶ですが、客車が用意されていないので、是非改めてUIC-X(Gruppe-53)の"Riviera-Express"の座席車や簡易寝台車などのセットを同時リリースして欲しかったです。

- 36190 Vectron BR193 Railpool Start up
- 36193 Vectron BR193 SBB Cargo International
新製品ハイライトではないせいか、start upシリーズのモデルだからか、地味なデビューとなりましたが、これから実車が面白い展開を見せるであろう新設計モデルのSIEMENSのVECTRON機関車です。今回は、塗装も地味ですが、金属製ボディにmfxフルサウンドデコーダーを搭載したモデルですからとても廉価版とは思えません。今後、チェコで活躍している4個パンタ付き多電源仕様の派手な「RegioJet」塗装を客車とともにリリースすれば人気も出ると思います。(客車はOeBBから移籍している車両なので、既存モデルに塗装するだけで使えます)また、実車ではDB塗装のVectronもあります。

- 39863 BR189 MRCE SBB Cargo International
黒塗装のリース会社MRCEがSBB Cargoに貸し出している189形は赤/青のSBB Cargo塗装とは一味違った精悍な美しさを誇っています。

- 46138/46128 Offs 59 VW Kaefer積載
昨年は何かと話題の多かったVWですが、メルクリンの自動車積載貨車ではVW Kaeferを積載しています。Kaeferが製造されていた1970年代まではドイツの代表的な自動車であったカブトムシは、こればかり積載されてVW城下町であるWolfsburgからドイツの港町であるブレーマーハーフェンあたりまで毎日長編成で走ったでしょう。

- 48854 Gllmhs 37
Leig-Einheitと呼ばれる急行荷物貨車の単品モデルが登場しました。今までは、機関車とこの貨車が数両セットになってリリースされていましたが、今回単品リリースなので歓迎されると思います。ただ、メルクリンから鉄板時代にこの貨車の単車仕様がリリースされていました。連結仕様と単車仕様の2つが混成された姿を想像したくなるのは私だけではないはず。

- 37443 BR144(タルキスカラー)
MHIモデルとして144形機関車がタルキスカラーでリリースされます。基本的に古典機に属するこの機関車がタルキスカラーを纏って似合うかといえば疑問も残りますが、パンタグラフ昇降機能が付いているのはちょっとそそられます。だから限定のMHI製品扱いなのでしょうね。

- 29000 New MSとCレール(R2)セット
これは、考えされられる新製品です。CS3と同じ色のMS2が付属したオーバルのCレールセットです。(しかも曲線はR2です)どういうユーザーがターゲットになるのか?としばらく考え込んでしまいました。ただ、スタートセットに付属している車両モデルに満足しない初心者が、好きな機関車や貨客車と合わせて購入するためにあるのはアリなのでしょうね。

[TRIX EXPRESS]
- 31161 / 31162 / 31163 EC MIMALA客車3種
正直、今回のメルクリン/TRIXの新製品で最も驚いたモデルがこれです。1990年代に旧ユーゴスラビアのザグレブからクロアチアやスロベニアを経由して、オーストリア、ドイツと結んだ食堂車を含めたEC用客車3種です。当初はドイツ・ミュンヘンまで結んでいましたが、のちにはライプツィヒまで走ったようです。この列車が走り始めて間もなく、スロベニアのルブリャナでデザイン会議があり復路に敢えてこのECを選んで乗った記憶があります。シートピッチは異なるものの、2等車でも2+1の座席配置の開放室車など東欧製でありながらも意欲的な車両です。

そのモデルが、27cmで少しアバウトながらもクロアチア鉄道(Hz)のマークを掲げた美しい塗装色で、しかもTRIX EXPRESSブランド(直流3線式)で登場したのは、興味深い姿勢です。3両だとさすがに物足りないので、あと3両程度は欲しいところですが、TRIX H0かメルクリンブランドでの登場を期待したいです。
私が乗車した時はこのEC MIMARAは、この塗装だけでなくOeBB(赤/黒)の個室客車も数両併結していました。OeBBのASEA製機関車に牽引されたEC MIMARAは美しいです。

[MINITRIX]
- 11627 BR112 Rheingold ’83セット
Nは、持っていないのですが、そのラインナップはちょっと羨ましかったので、記しました。Rheingold '83と呼ばれる、TEEカラーにオレンジの帯を纏った姿の観光列車化した最後のTEE Rheingoldです。ただ、この時代のRheingoldは、ドームカーがない代わりに、バー車である"Club Rheingold"(WGm)や
プラグドア化された区分室客車(Avmz 111.1)、また開放室客車(Apmz 122)が必要ですが、メルクリンH0には用意されていません。MINITRIXでは揃っているのですよね。

長くなりましたが、少し斜めな見方で今年の新製品をチェックしてみました。

*あくまで、個人の趣味で選んだモデルですので他意は全くありません。

[追記] 製品番号からメルクリンの商品ページにリンクさせました。

[EDIT: 2016-01-31]
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かなりのメルファン

こんばんは。今年もこの季節が来ましたね。BR144のパンタグラフ自動昇降機能と架線集電が同時に可能になったのはMarkrin初の試みですね。今後も同仕様の電機が増えるといいですね。BR218のタルキスの再来も嬉しいです。今年は例年よりも目新しい製品が少ないような気がしますが、2015年度新製品の多くが未だに上陸していないせいもあるのでしょうか。それともメーカー側で経営方針の転換があるとか?
by かなりのメルファン (2016-01-19 21:50) 

Akira

かなりのメルファンさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。
今、パンフレットの記事を見直しましたが、この144形モデルでは「初めて両方のパンタグラフをセパレートで昇降できるようになった」と記されています。103.1形のパンタ昇降機能つきを持っているのですが、これも両方セパレートで昇降できたような気がします。
ただ、架線集電についてはその記述を見つけることができませんでした。

他に入換用のダブルA前照灯ができるのは嬉しいですね。

*誤投稿のコメント1つを消去させていただきます。
by Akira (2016-01-20 00:28) 

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