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Ex. NIOE Waggons in Małaszewicze [欧州鉄道]

先日1978年に訪問した琵琶湖のホテルオリエントエキスプレスに使われているCIWL客車を紹介しましたが、今回は、ベラルーシとの国境近くのポーランドにあるMałaszewiczeというところで残念な状態で留置されている元NIOE (Nostalgie Istanbul Orient Express) の動画をご紹介します。

昨年12月にYouTubeにアップされたこの動画は、1988年にパリから日本まで乗客を乗せてやってきたCIWL客車群です。

なぜこのような状態で貴重なLx寝台車やプルマン客車がここに留置されていたかといえば、1993年にNIOEを運行していたスイスのIntraflug社がアメリカでのクルーズトレイン事故の賠償で会社を清算、所有車両を売却したところから始まったと聞いています。一部の車両は箱根ラリックミュージアムで静態保存されたりしましたが、多くはロシアでのクルーズトレインとして暫く運用されたようです。しかし、それも長くは続かなかったようで、現在はこの動画のような状況にあるようです。

これら車両が今後レストアされてVSOEやPOEなどのような動態保存車両として再び蘇るのか、廃車・解体の道へと進むのかはわかりませんが、価値ある車両達ですので是非レストアされる道へと歩んで欲しいと願わずにはいられません。
タグ:CIWL NIOE
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東西急行

Akira様、東西急行です。
勤務先から帰る途中の列車内(南日本の田舎、当然単線ですw)で御紹介の動画を拝見致しました。
台車が変えられている点は、東欧やスラブ圏で使われていた名残と思います。
車輪の軋む音、或いは空気漏れの音が何処かホラー的です。
「旅立ちはフリージア(歌ったのは松田聖子)」を同時に聴くと発狂しそうな場面です。
一時はVSOE(実態は今やVA=アールベルグOE)の経営者と競り合った此の車両群の所有者が突如表から消えた原因も悲哀を誘います。
三〇年と言う時間は余りに残酷だと慨嘆する一方、箱根で独りのんびり暮らすプルマンは幸運な一輛だなとつくづく思います。
by 東西急行 (2019-01-07 20:10) 

Akira

こんにちは、東西急行さん。

この車両が留置されているMałaszewiczeをマップで調べたら、ベラルーシのBrestの近くということがわかりました。ここはポーランドのワルシャワとロシアのモスクワを結ぶ路線の途中で、ここで台車を履き替える作業をするようです。(現在のベルリン-モスクワを走る夜行列車はタルゴですから、自動軌間変更しますけども..)

ラリックミュージアムの旧NIOEのプルマン客車が箱根に展示される話を聞いた当初は心配したものの、今となっては美しい姿のまま屋根付き空調付きの室内保存のため、本当に良かったと思います。
by Akira (2019-01-08 12:54) 

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