[Vinyl 022] TECHNODELIC / YMO

YMOの「TECHNODELIC」です。このレコードは、私にとって最後のYMOのアルバムと思って聴いていました。大学生の時このアルバムが出て初回ロットで購入したのでジャケットの絵もその後のものとは違います。

久しぶりにこのレコードに針を落としました。これを聴いていた30年前の印象とはやはり違うのですね。このレコードのジャケットの裏にある写真やライナーに載っている写真、そしてこのために開発されたフォントなど、サウンドとビジュアルで表現した世界観は大好きでした。
SIDE2の「KEY」や最後の「EPILOGUE」は、特にお気に入りです。このアルバムは、初めてサンプリングマシンを使った曲が収録されたようで、録音中に近くの工場で録音した音源をEPILOGUEで使用されているとか。工場の単調な機械音がここまで魅力的な音に変えることができるのは坂本教授の力だと感じます。

前作の「BGM」で初期のYMOサウンドに魅入られたファンの切り離し作業を行った集大成とも言えるのがこのアルバムなのではないかと思います。この世界はかなりディープな世界なのでハマると抜け出せないような世界でした。
その後YMOは散会、私も渡独したので物理的にYMOとは離れてしまいました。私が帰国後もYMOの三人が各方面で活躍され時々テレビなどでこの三人が一緒の姿を見ることもありますが、YMOは伝説の姿の方が良いのかも知れません。

YouTubeにここで取り上げた「EPILOGUE」がありますので貼っておきます。
EPILOGUE / YMO / YouTube

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