[Vinyl 033] Я Твой Слуга Я Твой Работник / KRAFTWERK [Vinyl]
今回のアナログレコードは、KRAFTWERKのライヴ盤2枚組アルバム「Я Твой Слуга Я Твой Работник」です。おそらくこのレコードを見たことのある人は少ないでしょう。
実はこれ、ブートレッグ盤(いわゆる海賊版)というものです。大学生時代の1980年代初め、しばしば西新宿の輸入レコード店に通っていた時期がありますが、実はこの界隈の輸入レコード店は海賊版も多々販売されていました。真っ白のジャケットなどいかにも怪しいレコードが少なからずありましたが、私は基本的に海賊版を買うことはなかったです。というのは、海賊版は当たり外れが大きい割に値段が安くなく、リスクが大きかったこと。同じ海賊版レコードでも店によってその価格が大きく違ったりするので、選択を誤ると大きな後悔を味わうことになるからです。
しかし、私もその世界へ足を踏み入れることになったのは、このジャケットを見たときのことです。クラフトワークはライヴ盤のアルバムを出すことがなかったので、つい手が出てしまいました。アルバムにはクラフトワークの顔の絵とキリル文字のタイトルらしき文字列が印刷されているだけ。。
この文字列は最近ネット検索して理解できました。「私は奴隷 私は労働者」という意味だそうです。これはクラフトワークのROBOTという曲に出てくる歌詞です。
なので、昨日このレコードについてネット検索するまで、このレコードの詳細すらわかりませんでした。
DISCOGSというサイトにこのレコードの詳細が記されていましたので紹介すると、1981年6月12日のミュンヘンのCircus Kroneでの公演で録音。1982年のリリースとのこと。
今も結構良い値段で取引されていることを確認できましたが、音質は決して良いとは言えず、黄色のカラーレコードのレーベルには2枚とも表と裏には同じ「I」「II」しか印刷されていません。まぁ、海賊版なので..という感じです。やはりこういうレコードは、どうしても欲しいときぐらいしか手に入れるものではないですね。
ただ、これはレコードなので、海賊版とは言え、専門の設備が必要な媒体です。これがCDの時代になると誰でもパソコンでCD-Rを焼くことができるので、それこそ酷い海賊版が横行するリスクは高いでしょう。
ということで、久しぶりにこのレコードに針を下ろすと....やはりサウンドはクリアではない..のですが、クラフトワークの東京公演を観に行った時のライヴの独特の感覚は蘇ってきます。
このレコードの楽曲はもちろんYouTubeにはアップされていませんので紹介できないのは悪しからず。
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