[Vinyl 058] MUSIC FOR THE MASSES / DEPECHE MODE [Vinyl]
DEPECHE MODEの「MUSIC FOR THE MASSES」です。
このアルバムが出た頃は、私は大学を卒業し就職していました。ちょうどCDプレーヤーも普及しつつあり、私もアルバイト先のオーディオ店でソニーのコンパクトCDプレーヤーを購入し、徐々に音楽デバイスをCDに変えていった頃です。
で、このアルバムは、レコードとCDの両方を買っていました。レコードの最大の弱点は、再生時間が短いこと。33回転でも針を落としてながら聴きをすると本当にすぐに終わってしまいます。我が家のレコードプレーヤーは全自動なのでリピート機能もついていますが、さすがにA面からB面へ裏返すことはできないので、片面再生のCDの最大の魅力はそこでした。さて、このレコードの話に戻すと、DEPECHE MODEのジャケットデザインはいつも楽しみでした。色使いも美しくそのジャケットと音楽性、アルバムコンセプトがジャケットに表現されているからです。このジャケットもベージュ地に横長の美しい朝焼けの写真が印刷されています。しかし、その写真のモチーフはオレンジ色のスピーカーです。当時、まだ冷戦時代で彼らは西ベルリンに拠点を移してレコーディングをしていたそうです。つまり彼らは、英国人として西ベルリンという壁に囲まれた陸の孤島にいたわけです。
私自身もこの頃、ドイツ留学を意識し始めていた頃で、東独のペンフレンド(懐かしい言葉)も居たことなどから、否応なく東西2分されたベルリンに興味を持っていたこともあります。
そしてこのジャケットです。このジャケットを見てすぐさま社会主義だった東独を始めとした東欧諸国を意識したモチーフだと気付きました。特に東ベルリンではラジオを通して西ベルリンの放送を聴くことができたようで、若者は西ドイツやイギリスのヒットチャートも良く聴いていたという話を覚えています。
もしかしてDMは、この辺りを意識して作ったのがこのアルバムではなかったのか..と感じました。(完全なる個人の見解です)
そして、そのジャケットに挿入されているレコードは、なぜか2枚あることに先ほど気付きました。おそらく購入した時に一度だけレコードを聴いてしまい込み、その後は録音したカセットテープか、後に購入したCDを聴いていたのだと思います。
この2枚目のレコードはHMVショップのみの初回限定のボーナスレコードのようです。45rpm(つまり12'シングル盤)レコードでA面に1曲B面に1曲のみ収録されていました。楽曲はすでにある曲のREMIXのようですが、今更ながらちょっと嬉しいボーナス盤でした。
今回から動画へのリンクをなくし、Discogsへのリンクを貼りました。Discogsiの該当ページには動画へのリンクもあります。
Depeche Mode – Music For The Masses / Discogs
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