42993 DB Apmz 121 / Ep.IV [Maerklin-Allgemein]
▲ 手ブレーキ側
▲ 非手ブレーキ側
27cmモデルのIC "Südwind"セット(42993)の1等開放室客車Apmz121形です。実車の世界では、DBのIC列車は区分室客車が数両連結され、開放室客車は1両のみ連結され運用されることが多く、それだけ1980年代までのドイツのニーズは個室主義的なところがあったようですが、現在はほぼ開放客室の車両ばかりです。
考えてみれば私個人はこの過渡期にドイツ滞在していたので、2等車はエアコン付き開放室客車のBpmzの登場で快適性が格段に向上したことから開放室が好まれるように。1等車は同時にApmz123が登場したものの、もともとエアコン付きの121形とほぼ変わらず、製造数も少なかったので基本的には変化は感じられませんでした。ICEの登場で、開放室の割合が増えたことから意識が変わってきたのかもしれませんが、利用者の増加とともに開放室志向が強まったのかも知れません。ただ、特に2人程度で1等車の広い個室空間を占有できる贅沢は代え難いものがあります。
[実車について]
この客車の車体番号「61 80 18-90 006-7」は、1971年ニュルンベルクのMAN社にて落成。1982年8月30日付でApmz 121.1に変更。その後、Apmz 121.2に。2003年にはApmz 121.6に再々変更されています。現在の消息は未確認で、廃車されている可能性もあります。
1971年は、103.1形電気機関車が登場した年でTEE全盛時代でした。国内のF-ZugもInter Cityとして1等車のみでネットワークが拡大されてゆきます。そのような背景の中登場した1両と推察できます。
[モデルについて]
27cm客車モデルとしてほぼ完成した姿での登場でした。まだ28,2cmモデルは登場してなかったですが、27cm末期のモデルとして印刷精度を始め、頂点に達したモデルと言えるのではないかと思います。
IC 680 "Südwind"のサボです。このモデルもAvmz 111同様、2枚のサボが印刷されています。この列車が走っていた当時、サボが2枚掲出されていた時代かは確認できていませんが、メルクリンで初めてこの27cmTEE客車が登場した1974年時点でも既にサボケースは1つでした。このモデルは1貨車しかサボケースの彫り込み表現がないので、せめて印刷での表現でもして欲しかったと感じています。(確認できていないながらも、このIC680列車はサボが既に1枚と思っているのではありますが..)
表記類の印刷は良好です。RICラスターの表現は、制限最高速度200Km/h、航送不可、17カ国対応の多電源車両です。
ハノーファー鉄道局所属で所属駅はブレーメン中央駅です。
REV表記は、1981年10月1日です。
妻部正面です。特に指摘することはなく、安定した印象です。
[まとめ]
これでIC "Südwind"の関連モデル全て紹介できました。27cmモデルとして列車名でシリーズ化した最後のICモデルですが、最後に相応しい充実したラインナップと受け止めています。
ブログは更新を重ねると記事検索が難しくなりますが、当ブログでは文字検索やタグ検索の他に客車モデル毎にまとめページを左カラムに用意していますので、ご活用ください。
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