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[Vinyl 085] THE MAN MACHINE / KRAFTWERK [Vinyl]

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日に日にCOVID-19のパンデミックが深刻になる中、暗い気持ちを紛らわせるのには丁度良さげなレコードを出しました。

KRAFTWERKのTHE MAN MACHINE(邦名「人間解体」)です。私が初めて彼らの楽曲を聞いたのが高校生時代にアルバムTRANS EUROPE EXPRESSにある「Showroom Dummies」を流したサントリーウィスキーのTVCFだったのですが、その後は彼らがドイツで当時最も先進的かつ実験的な音作りをしていてYMOも彼らにリスペクトしている話も聞いて、更に興味を持ったこともあり、このレコードの購入に至りました。そのため、輸入レコードのお店も当時知らなかった私は近所にあるフツーのレコード店でこの一枚をゲットして良く聴いていました。

1970年代の彼らのサウンドは温かみのある無機質という印象です。この温かみと無機質は相反するようですが、彼らの手に掛かると柔らかくメロディアスな旋律が無機質で単調なリズムに載り、独特の世界観を醸し出しています。しかもその旋律は実にヨーロッパ的な優雅さをも持ち合わせていると感じ、お気に入りになりました。レコードで聴けるようになって、随分長いブランクがあったのですが、今聴いてもちっとも古臭くなく、明快で小気味良いサウンドに酔いそうになっている自分に気づきます。

話は逸れますが、私が学生時代住んでいたカールスルーエにZKMという先端芸術大学が出来、デザインや音楽の最先端を研究、発信する場所として脚光を浴びていました。そこにはドイツの名だたるデザイナーやミュージシャンが集まり教鞭を執っていたのを思い出します。インダストリアルデザインは当時世界で最も脚光を浴びていたフロッグデザインのエスリンガー氏が担当、音楽はクラフトワークから誰だったかが担当していたと聞いています。

私が通っていたフォルツハイム造形大学もドイツで唯一のトランスポーテーションデザイン専門教育を受けられる場として世界中から学生が集まる大学として、そこそこ名を馳せていましたが、ZKMの開学で同じ場所に住んでいた私はちょっとその環境に羨ましさを覚えたのでしたw

Discogs: Kraftwerk ‎– The Man Machine
タグ:EMI KRAFTWERK
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