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26540 DB Avümh111 (Steildach) | 61 80 19-80 130-6 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 区分室側

1971年仕様のTEE "Rheinpfeil"セット(26540)に同梱されている1等区分室客車(Avümh 111)モデルは2両の同じ形式の客車モデルがありますが、以前当ブログの同じページに2つのモデルを紹介していました。今回そのページには別の1両のモデルを紹介して、新しくここでもう1両のモデルを紹介したいと思います。

1971年と言えば、量産型103.1形電気機関車が漸く登場した年です。TEEは既に数多くの列車名で国際間の運用を担っていて、西ドイツでは主に電化区間が112形、非電化区間は220.0形や218形、210形などの機関車が牽引機として活躍していました。

112形機関車は、最高速度160Km/hを誇る半流線型機関車で、Rheinpfeilなど当時のDBの看板列車もMannheim - StuttgartやStuttgart - Münchenで牽引していました。より大型の103.1形はFrankfurt/Mに所属しそこを中心に最高速度200Km/hの俊足でDBの看板機関車として相応しい出力とスピードを誇っていました。ただ、当時はまだ少数でした。

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▲ 廊下側

廊下側の車体中央から少し右側に空気孔が印刷されています。これはエアコン用のルーバーと思われますが、切妻屋根で登場した初期は小型ルーバーです。後の同形客車ではルーバーの大型化が図られています。

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この26540セットはTEE "Rheinpfeil"セットとしてDortmund - München編成を想定したものです。そのため、このモデルもそれに合わせたサボなどの印刷が施されています。

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サボには、種別であるTEE、列車名の"Rheinpfeil"、号車番号、出発駅から停車駅、終着駅まで印刷されています。この時代のサボは大きく見やすいものでしたが、1990年代には小型になりサボケースから乗降口窓部分にサボ受けが移動してしまい、サボ自体が小さくなってしまいました。現在は電光掲示なので味気ないですが、致し方ないでしょう。

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車体中央窓下にDBマーク、そして車体番号、その下に形式が表記されています。
車体番号は、「61 80 19-80 130-6」です。この車両は1968年にKasselのWegmann社にて製造(9345)されました。1976年に「Avmh 111 61 80 19-73 060-4」に、また、1982年には「Avmz 111.0 61 80 19-94 060-9」に変更されています。この車両が現在廃車となっているかどうかは未確認です。

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裾部分には、所属表記があります。「MÜ」はBD München(ミュンヘン連邦鉄道局)の略号です。所属駅は、München-Pasingと記されています。

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RICラスターは、最高制限速度が200Km/hに設定されています。初めて200Km/h許可が下りた量産車両がこのAvümh111だと思いますが、この時はまだ食堂車やバー車両の制限最高速度がが160Km/hなので、実際に200Km/hで走れる機会はほぼなかったと思われ、103.1形機関車牽引で200Km/h対応の132形食堂車が連結されるまでは、160Km/hが最高速度だったと考えられます。
他に航送許可、そして入線可能なのは17カ国に及んでいます。そのため多電源仕様になります。(遠くはトルコ[TC]の鉄道も入線可能ですが、実際にそのような機会はなかったでしょう)

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REV表記は、1971年7月16日と記されています。

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▲ 廊下側

車体中央から少し右側に空気孔が印刷されています。これはエアコン用のルーバーですが、切妻屋根で登場した初期は、この小型ルーバーです。その後ルーバーの大型化が図られています。

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妻部分を正面から見たところです。切妻屋根が良く理解できます。妻部の左下部の表記は文字が小さすぎて私の肉眼では判別不可能ですが、精細に印刷されているので印刷技術の進歩には驚かされるディテールです。

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TEE客車と言えば、すぐにイメージされるのがこのモデルの客車なのですが、それだけ車両数も多く、身近な反面、美しいTEEカラーを纏った外観は憧れに近い車両であったと言えます。一方車内はUIC-Xの1等車より1室少ない9室のため、シートピッチの大きい広い空間に対面の3人がけシートが並びます。この空間だと足を伸ばして寛げるほどのピッチなので、1等車として相応しい大きなゆとりを感じる個室になっています。また、この62系列客車からエアコンが装備され窓はガスが充填された大型1400mm幅の固定2重窓になっていて、快適な旅行を約束してくれます。

TEE全盛期の列車に不可欠な客車モデルがこのAvümh 111と言えるでしょう。
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