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Zugbildung TEE Rheingold 1971 Sommer [Zugbildung]

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これまでTEE Rheinpfeil 1971夏ダイヤのモデルを中心に実車や当時の運用、モデルについて様々な切り口で記事を記してきましたが、この列車の編成表を記すとDuisburg HbfでのTEE Rheingoldとの車両の入換作業がキモになっていることが理解できます。やはりTEE RheinpfeilとTEE Rheingoldは姉妹列車の関係であると言えましょう。

[編成と経路解説]
さて、この編成表から見えてくるこのDBの看板列車は、オランダの中心地Amsterdam CSとイギリス・ロンドンのリヴァプールストリート駅から鉄道で約1時間半のへリッジ港からの船舶で大陸に渡るルート、ロッテルダムに近いHoeck van Hollandの2地点からドイツに向けて早朝7時台に出発します。アムステルダムからの編成は区分室と開放室客車の2両編成で、ホック・ヴァン・ホランドからの編成は食堂車が組み込まれた3両編成。ロンドンからの乗客は前夜からの旅行でちょうど朝食を食堂車でとるような形になるのでしょうか。

ユトレヒト中央駅でこの2つの列車が連結され国境駅のエマリッヒ駅で更に1両の客車を連結、機関車もNSの1100形からDBの112形に付け替えられ、デュイスブルク中央駅へと向かいます。この駅で20分以上停車、その時間でドルトムントから到着したTEE Rheinpfeilの客車と大幅な入換がされます。ここでドームカーなどの連結も行われ、TEE Rheingold基本編成が出来上がり、10時過ぎにTEE Rheinpfeilより先行して出発、一路Basel SBBへと向かいます。途中風光明媚なライン左岸線を経由して南下します。

11時台から12時台に掛けてこの列車は、沿線一番の車窓の風景を楽しめるので、食堂車で沿線名物のラインヘッセンワインを片手にゆったりとコースランチ(おそらく一斉スタートの大皿取分け式)を、食後はドームカーの展望室でコーヒーを飲みながら車窓を楽しむか、同車のバーコーナーでシガーを燻らせてコニャックを舐めながら楽しむ乗客が想像できます。

風光明媚な風景が車窓から見えるのはマインツ手前までで、そこからはライン川に沿って走るものの、カールスルーエまでは車窓から見えるのは建物ばかりでしょう。午後2時近くにカールスルーエを出発した列車の車窓からは進行方向左手に黒い森の小高い山々が見えてきます、そしてスイスのBasel SBBに到着するのは、午後3時半。ここで20分ほどの停車時間中、再びこの編成を分割し3つの列車になります。ドームカーと食堂車の付いた基本の編成は、TEEカラーのSBBのRe4/4 Iに牽引されてTEE Rheingoldとしてジューネーヴに向かいます。午後のカフェはスイスの景色を眺めながらベルン辺りでできるでしょうか。

ローザンヌ到着は午後6時をまわった頃、夏時間のスイスではまだまだ外は明るいです。終着駅のジュネーヴまでに夕食を取るか、到着後にゆっくりとディナーにするのかは考えどころでしょう。その終着駅に到着するのは午後8時前。長い旅の終わりです。

一方バーゼルSBBで開放された残りの2列車は、1つはスイスの観光地の玄関口クールへ、もう1つの列車はTEE Rolandに組成されてミラノ中央駅に向かいます。ミラノ中央駅到着は午後10時。夕食は132形食堂車で頂き、終着駅に到着する頃には流石に日没までが長い夏時間でも夜の帳は下りています。

丸1日掛けて走るTEE Rheingoldは今や伝説ですが、列車旅を満喫できるこの列車が語り継がれる理由が、遠くはロンドンからミラノまで、多方面から多方面へと連絡することと、当時の国際ビジネスマンに満足される十分なサービスを提供できたソフトとハードの両面からの理由があったからと思います。

[モデルについて]
残念ながら今までTEE Rheingold 1971の模型化はメルクリンやTRIX H0では実現していないのですが、モデルそのものはTEE Rolandが単品12種の1971年仕様が既にTRIX H0からリリースされていますので、サボの印刷さえ目を瞑れば編成化は可能です。TEE Rheinpfeilでもドームカー、瘤付き食堂車、1等区分室車の3種がダブりで車両番号の異なるモデルでリリースされていますから新たにTEE Rheingold編成を組成するには十分な車両数がリリースされています。

それでももし今一度メルクリンとTRIX H0でTEE Rheingold編成がリリースされるのであれば大歓迎です。そうなると、この編成表で言えば、Duisburg Hbf - Basel SBB区間の9両編成をセットと単品でTEE Rheinpfeilのように両ブランドから発売されるのが良いのではと思ったりします。場合によっては、Basel SBB - Geneve Cの4両の客車にTEE色のRe4/4 Iモデルをセットとしても面白いかもですね。

モデルについては、例えばドームカーは後期型の広窓仕様になるでしょう。また、TEE RheinpfeilとTEE Rheingoldの全ての客車が揃うことになり、全ての区間の客車組成が可能になります。それに合わせて単品で1100形/NSモデルを新設計で復活させたりも良いかも知れません。

今回は、ちょっと妄想を逞しくし過ぎました。

*この編成表はあくまで基本的な組成を示しているものです。実際は車両の増減などがあることもあり得ます。

参考サイト:TEE Rheingold / welt-der-modelleisenbahn.com
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