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UNION BEERのアンティークラベル [ラベル]

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祖父から譲られたビールのアンティークラベルはKIRINだけではなく、KIRINのライバルであったであろうユニオンビールもその1つです。
今では、このビール名も消えてしまったのですが、ルーツを辿ると現在のアサヒビールやサッポロビールと同じ大日本麦酒に行き着きます。

「シトロン」や「リボン」のブランドや三ツ矢サイダーのロゴマークもユニオンビール下で流通されていたようです。オークションサイトで検索すると、当時のユニオンビールの名前やラベルデザインの付いた販促アイテムなどが見つけられるので、1930年代当時には、知られたビールブランドではなかったかと想像できます。

戦後はこのブランドも消滅し、残ったサッポロビール、恵比寿ビール、アサヒビールなどが分社化してそれぞれの道を歩み、また合併をしたりと、日本のビール業界は黎明期から様々な歩みが見られたことをこのユニオンビールのラベルから窺い知れました。

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さて、そのラベルデザインですが、最初の画像はビール瓶上部に貼られていたであろう横長のエチケット(肩ラベル)で、カタカナ文字は右から左に書く戦前らしいもの。下の画像はビール瓶中央に貼られるもので、ちょっとドイツ・ブレーメンのBECK'sのラベルデザインに似た部分を感じます。ラベル中央に描かれたUNIONの文字の後ろに天使のように羽の生えた姿の女性は植物(月桂樹?)の冠を手にしています。後光も差しているので、ギリシャ神話に出てくる神様の1人ではないかと推察できますが、確認はしていません。
上部には「BEST LAGER BEER」(最高のラーガービール)下には「NIPPON BEER KOSEN Co.. LTD. TOKYO. JAPAN」(日本ビール鉱泉?東京・日本)と記されているところは大日本麦酒との違いが浮かび上がってきますが、その理由などはわかりません。

こうしてみると、日本でも戦前から麦酒産業はあり、そこそこ庶民に愛されてきたことは理解できますが、歴史としてみると当たり前ながらドイツのビール業界とは違い、まだまだ歴史は浅い感じもします。

だんだん日本ビール史のような趣になってきました。
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