SSブログ

EDELWEISS Pullman-Express [欧州鉄道模型]

IMG_2788b.jpg
▲ 1928年のEDELWEISS Train Pullmanのポスター。アール・デコ調です。

"EDELWEISS"と聞けば、思い出すのは、メルクリンH0からも最近リリースされたTEE気動車RAmがまずは思い浮かぶと思いますが、それ以前にもスイスのルツェルンやチューリヒからベルギーのブリュッセル経由でオランダのアムステルダムまでを結ぶEdelweiss Pullmann-Expressの名前でCIWLのプルマン客車によって運行されていました。

IMG_2789b.jpg
▲ 1935年のEDELWEISS Pullmann Expressのポスター。CIWLを中心にSBB/AL/SNCB/NS名称が記されています。

さて今年サプライズのような形でリリースされたSNCBのReihe 1モデル(39480)は、二重の煙突を持つ大型急客機で私もその登場を驚きましたが、同時にリリースされた客車は、既にリリースされている近郊むけ客車モデルセットで、機関車の存在に対してややバランスを欠くモデルと感じています。
決定的な画像がないのですが、Edelweiss Pullmann-Express列車がベルギー国内の牽引をこのReihe 1が担っていたのではないかと考えられますが、メルクリンH0からはプルマン客車モデルは1950年代ぐらいまではブリキ製モデルがあったでしょうが、現在はありません。

上の2枚のポスターは戦前(Ep.II)なので、リリースされているReihe 1モデルのEp.IIIaとは違う時代ですが、メルクリンも過去の事例からこの機関車を1度のみのリリースでは終わらせないと思います。1928年制作のポスター(最上部)からは、このプルマン客車はCIWLのCôte D'Azur Pullmanに見えます。この列車のパンフレットには車内の挿絵もありますが、そこには壁にラリックのガラスレリーフも見えますので、間違いないでしょう。

Rivarossiなどでこれらプルマン客車と荷物車モデルがリリースされていたと思われますが、最近これらCIWL客車の多くが走ったラテン諸国の機関車モデルをリリースしてくると、CIWL客車のリリースも視野に入ってくるのではないか..と期待しています。

CIWL客車は異なる車種が連続した車体番号で製造されているので、分類が難しくファンとしてはマニアックな世界を形成しているわけですが、メルクリンでリリースされれば、このあたりの分類や実車検証をしっかり行って分かりやすく楽しめる、そしてメルクリンらしいダイカスト製ボディなど、満足のゆく作りでリリースしてSNCFやSNCBの機関車と共に走る鋼製CIWL客車の登場を期待したいものです。

[追記]
樹脂製ですが、とうとうメルクリンH0からこの列車名のCIWL客車セットが発売告知されました。願いは叶うものですね。

参考文献:125 Jahre CIWL Die Luxuszüge - Geschichte und Plakate / EK-Verlag

[EDIT] 2024-04-04
nice!(0)  コメント(5) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 5

ねこあたま

もうかれこれ40年以上も前の記憶になるので曖昧なところはありますが
フラン・トランがCIWLの車両を多品種にわたり作っていた記憶があります。金属製バネ台車のコラーユを作っていたムジェール(スペルを忘れました)とか、Mistral69を作っていたGegeやHornbyと言ったラテン系メーカーはもはや幻のような状態ですね。
by ねこあたま (2021-05-06 07:54) 

Akira

ねこあたまさん、コメントをありがとうございます。

ドイツ系以外の模型メーカーには疎いので中々反応しにくいですが、ニュルンベルクメッセに行くとスケールの大小を問わず、どこかでCIWL客車のモデルは複数メーカーで見かけます。
かつてのリバロッシも以前は様々なモデルをリリースしていましたし、今はLS Modelsがその中でも一番リリースしているようで、頼もしいかぎりではあります。

以前はメルクリンもCIWL客車をリリースしていたので、メルクリンからもH0でそろそろ今のレベルで鋼製客車もリリースしてほしいものです。とりあえずはフレッシュ・ドールの3種(プルマンWPC+WPSC)+荷物車とWPSCから1940年に食堂車改造したWRが同じ金型でできるので、それがあれば戦後すぐDBのRheingold Expressで運用された編成が可能になりますね。
by Akira (2021-05-07 13:09) 

ゴッタルド66

初めましてこんにちは。10年ほど前から欧州N→HO→Z→Nと渡り歩いてきました。各ゲージひと通り好きな車両は集め、今またNに戻ってきています。実は最初Nをやり出した時、フライシュマンやrocoの中古を銀座の某店でよく買っていたのですが、故障が多くてHOにいき、スペースの問題でメルクリンZへ。そして今また懲りずにNに戻ってきました。最初にやっていた頃のNの車両はすべてオクで売ってしまったので、またゼロからですがw。ところで欧州Nの動力メンテナンスなど知恵袋的なサイトがありましたら是非教えていただけないでしょうか?ご存知でしたらよろしくお願いします!!!
by ゴッタルド66 (2021-09-03 08:29) 

Akira

こんばんは、ゴッタルド66さん

Spielkisteブログへようこそ! 私も高校生時代は鉄研で部員の誰もがNゲージという環境になったため、3年間だけNになったことがあります。日本のNは良く出来ていて壊れた経験はあまりなかったのですが、やはりあのサイズでは不満があり、卒業後は再びメルクリンH0になりました。
そのような訳で残念ながらNについては現在全く関知せず、ご希望に沿えず申し訳ありません。
by Akira (2021-09-09 19:10) 

ゴッタルド66

レス遅くなりすみません!そうですか、、Nネタはあまりご存じない感じですね。了解しました。また色々と見せていただきますので宜しくどうぞー
by ゴッタルド66 (2021-09-27 13:44) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント