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Sommer-Neuheiten 2021 [Maerklin-Allgemein]

昨日、メルクリングループ(メルクリン、TRIX、LGB)の夏の新製品が発表されました。

メルクリンは以下の特設ページで紹介されています。

Sommer-Neuheiten 2021 | Märklin

さて、今回のメルクリンH0の夏の新製品は数としては少ないながらもツボを押さえた選択がされているように見えます。

表紙はベルリンの技術博物館で静態保存されているDRG 17.0形(旧P10)形です。モデルの008号機(37197)は1920年代から30年代にかけてマインツ機関区所属でライン河路線を走っていたようです。

今やドイツの機関車では主役として活躍しているSIEMENSのVectronですが、今回のディテールアップした新製品としてDB AG BR 193 (39137)、DSB EB 3200(39331)、SBB Cargo International BR 193 (39199)の3つのバリエーションが告知されました。今や19カ国で活躍しているVectronですが、まだまだ塗装や電源など様々なバリエーションが期待できます。

Ep.IVファンには格別なモデルがフランクフルト・マイン空港連絡列車として活躍したN-Wagenの3両セット(43815)でしょうか。ウルム造形大学の創設者の一人として、またフランクフルト空港、ミュンヘンオリンピック、Lufthansa、Deutsche Bankなどのビジュアルコミュニケーションを手がけたドイツを代表するグラフィックデザイナーのOtl Aicher氏によるデザインです。この客車の塗装はフランクフルト空港のグラフィックスの色彩や造形に合わせたもので、非常に明快で美しい塗装です。この塗装の列車に乗車すればフランクフルト空港直下のホームに到着して航空機へのスムーズな乗換えが可能になるものです。
モデルでは以前111形モデルとセットでリリースされていました。この時の客車モデルは全て27cmで丸屋根でしたが、今回客車のみの3両セットで、丸屋根仕様の1/2等合造車、切妻屋根仕様の2等車と、実車に忠実に作り分けられています。もちろん尾灯位置も下部にある282mmモデルです。

他に地味ながらも貨車モデルに興味深いモデルがありますし、Donnerbüchsenの愛称で親しまれているデッキ付き客車と荷物車の室内照明キットもリリースされ、広い顧客層の要望にバランスよく応えたラインナップと感じる今年の夏の新製品です。
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seidoh

Akiraさん、おはようございます。

今回の新製品の中で個人的に興味深かったのが、DBAGのVectronに合わせた発電用風車を積載した貨車セットです。まさに脱炭素社会を先導しようという欧州を象徴しているようで、こうした商品企画には、模型メーカーといえども社会的課題と無縁ではない、というメ社の企業理念が表れているのではないでしょうか。
ただ、実際に現地で車窓から目にした「巨大な風車の林」は、景観的には決して好ましくありませんでしたが。
by seidoh (2021-05-13 11:11) 

Akira

こんばんは、seidohさん。

久しぶりのコメント感謝します。確かにおっしゃる通り、DBのVectronは最新のDas ist Grün仕様ですね。この機関車と風力発電機積載貨車の組み合わせは今のDBやドイツを象徴しているように思います。できることなら、飛び恥流行に合わせて夜行列車用客車モデルのリリースを望みたいですね。
by Akira (2021-05-13 20:36) 

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