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42529 DB C4ü-28 / Ep.IIIa (解説) [Maerklin-Reisezugwagen]

先日、メルクリンから発表された01.10形(旧型ボイラ仕様)と共に5種のGruppe 29客車のリリースも告知されました。
この客車群は、Schürzenwagen、Hechtwagen以来の戦前形急行型客車モデルで1度に多車種同時リリースであることがとても驚きました。というのもSchürzenwagenの開発にはかなりの費用が掛かったそうで、今回のモデルに関しても相応の開発コストを掛けて今後様々なバリエーション展開が期待できると感じています。

そこで、モデル1つ1つの詳細な画像はないのですが、このモデルの実車について、Deppmeiser氏が執筆した客車資料本が手元にあるので、それを元に、まず3等車のC4ü-28形を解説してみたいと思います。

まず、DRG(ドイツ鉄道公社)時代の客車は製造初年を形式に使われているので、この車両は1928年製の3等車(2等級制では2等車)ということになります。モデルではEp.IIIa時代のため、DRG時代と同様3等車です。
全長は21,72m、全幅は2,92m、台車はGörlitz II Schwer(16 513 - 16 518はGörlitz III Schwer)です。そのため、このボギー台車は車軸間距離が14,4mと短く、台車1つの車軸間は3600mmと長いです。(それ故モデルもフルスケールが可能です)
車端部2ヶ所にデッキ付き出入台があり、両デッキ部にはWCが2ヶ所、760mmの側廊下を持つ10の8人用(1列4人!)区分室が並んでいます。(定員80名)現在標準の21,6m客車(UIC-X)は、2等車で6人用12個室ですから、車体が短くても定員が8名も多いのは、車幅が大きいため1列4名の木製ベンチシートによるものでしょう。(最近登場したFLIXTRAINは、UIC-Xから2名用シートが左右に並ぶ開放室に改造され定員96名!)

製造当時の車両番号は以下の通り

16 192 - 261 : 69両
16 262 - 361 : 99両
16 369 - 443 : 74両
16 444 - 518 : 74両
16 223 - 226 : 4両

以上を合計すると320両の比較的大きな所帯のグループになります。製造当時は乗客の8割から9割が3等車を利用していたことから、これだけの車両が製造されていたことは理解できます。

製造メーカーは、Dss*、WWm**、LHB、Gör***、MAN、Wegmanの6社です。
*) Düsseldorfer Eisenbahnbedarf AG vorm. C. Weyer u. Co, Düsseldorf-Oberbirk
**) Vereinigte Westdeutsche Wggf. AG, Mainz
***) Wumag, Waggon- u. Maschinenbau AG, Görlitz

[参考文献]
Die Einheits-Personen- und Gepäckwagen der Deutschen Reichsbahn | Joachim Deppmeyer
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