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Frohe Ostern 2019 [アナウンスメント]

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今日は、ドイツをはじめとしたドイツ語圏諸国ではKarfreitagと呼ばれるイースター(復活祭)のお祭りが始まる日です。会社や学校もお休みなので、日本のゴールデンウィークと感覚的には近いものがあり、私も季節が春めくこの休みを利用して短い休暇を楽しんだ記憶があります。特にカールスルーエにいた頃は、スイスに行くのに便利だったこともあって、何度かスイスまで足を伸ばした記憶があります。

この期間中は子供たちもタマゴに色を塗って飾り付けを手伝ったり、庭に隠したタマゴを家族で探したりと春ならではの楽しみがあり、色とりどりのタマゴ型のチョコ(キンダーサプライズは多分違う)がお店にディスプレイされる光景は、見ていて季節を感じるものです。

我が家では、毎年のように擬似タマゴとウサギのぬいぐるみ、そしてメルクリンモデルを並べて玄関に飾り付けをする程度ですが、これが定番になりつつあります。

Frohe Ostern!
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[Vinyl 006] "Some Small Hope" / Virginia Astley [Vinyl]

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Virginia Astleyの12'シングル"Some Small Hope"です。
このレコードは、昔の話なので正確かどうかは自信がありません。恐らくですが、坂本龍一繋がりで興味を持って購入したものだと思われます。

レコードを当時短期間に3桁も購入してしまった私は、その後の空白期間が長すぎたこともあって、改めてジャケットを見ても覚えがないというものが少なからずあります。また、それらレコードにどのような音源が記録されているのかも記憶から抜けてしまっているものもあって、今回改めてそうした記憶から外れたレコードに針を落としてみて驚くことがあります。もちろん買って後悔のレコードもありますし、その逆もありますが、今回紹介するこのレコードは、なぜその後テープなどに録音して聴いていなかったと思えるほどの素晴らしいサウンドでした。
そのため、改めてこのアーティストの経緯をネットで調べてみたり、またSpotifyで検索を掛けて登録したりもしました。

何がこのアーティストの魅力かと言えば、イギリスの田園風景を思わせる牧歌的なサウンドと彼女の透明感あふれる声にあります。坂本龍一が彼女を見出したらしく、この12'シングルも3曲中2曲に彼がプロデュースしています。
また、Side1の"Some Small Hope"ではVirginia Astleyと一緒にDavid Sylvianが唄っています。でもなぜかジャケットにもレコードにも彼のクレジットがないのですよね。

YouTubeでアップされていたのでリンクしておきます。
Virginia Astley & David Sylvian - Some Small Hope / YouTube



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Märklin TV Folge 97 [Maerklin-Allgemein]

97回目のメルクリンTVが以下YouTubeにアップされていました。

Märklin TV Folge 97 / YouTube

今回はH0新製品のICE4の開発進捗状況、インサイダーモデルV320の量産先行モデル製作風景、メルクリネウムに制作中の巨大レイアウト、ハンガリーGyor工場での44形の製造レポートです。

ICE4の開発では、DBの新しい車両表記に基づいた各種ピクトグラムやレタリングの多さと複雑さについて、漏れなく正確に表現する課程について話されています。さてICE4は他にPIKO(H0)とKATO(N)が製品化を予定しています。どこまでメルクリンに迫れるか..ではなく実車に迫れるかですね。3社揃ってリリースされたらこの辺りを比較するのも面白いかも知れません。

V320は量産先行モデルの製造風景ですが、映像をみると結構な数を生産していることがわかります。これらモデルで再度テストを重ねたり、製造ラインの組み立て工程の検証などデータを取るのでしょう。

メルクリネウムは現在フラッグシップストアのみ営業していますが、今後IMA会期中のオープンに向けて現在鋭意準備中のようです。特に見所の巨大レイアウトは、メルクリンの所在地であるシュバーベン地方の鉄道の歴史をH0で体験できるよう準備されているとのこと。Ep.Iから現在のEp.VIまでの列車が行き交うレイアウト風景が広がる光景を早く目にしたいと思います。

44形モデルは、すでにハンガリーGyorでの量産モデル製造の様子をレポートしていますが、既にここの工場での稼動も長いので、高度なモンタージュの技術を持った職人も多いのではないでしょうか。安定した品質をドイツではなくても実践できることが見て取れます。
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El-u 061(4430)のバリエーション [Maerklin-Guterwagen]

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▲ 左は4430、右は4431。両車ともEp.III仕様。

先日記した4430モデルの記事をFacebookリンクしたところ、少なからずの反響を頂き、様々なバリーションの存在を知ることができました。それらモデルのバリエーションの画像をお借りすることが出来ましたのでご紹介したいと思います。

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手前のモデルは4430で、奥のモデルがスタートセット(29139)の同形モデルです。時代設定が違う(4430はEp.IIIで29139はEp.IV)ためか車体の色が違うようです。また、4430は初期モデルのようで、台枠床下にトラスが付いています。これは実車ではトラスなしのため、現在では4430もトラスはありません。

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4430が市場に登場した1977年のメルクリン英語版カタログページです。44XXモデルのうち2軸貨車は、有蓋車、無蓋車、冷蔵車、ホッパ車、さらにはタンク車についても全て台枠床下にトラスが付いています。これはおそらくこれら全て同じ台枠にすることで製造コスト削減を図ったものと推測できます。

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左は、4430に(樹脂製)石炭を積載した4431です。右側のモデルはリリプット製の同形モデル(21100)で、実車同様左右の車体が可動します。フライッシュマン製の同形モデルも左右の車体が可動するようです。

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最後は、林業追加セット(78310)に同梱されている同形モデルです。積荷が木材チップですが、実物の木屑を使って表現されています。
このモデルについては、別の機会にご紹介したいと考えています。

4430だけに焦点を合わせると、Koll'sによれば以下のの5つのバリエーションがあるようです。

4430.1 1977-1981: Ep.III トラス付き「510 2 381-9」
4430.2 1981-1987: Ep.III (1982/83 Ep.IV)トラス付き、ブレーキ表記なし「510 2 381-9」
4430.3 1988-1994: Ep.IV トラス付き、Hobbyブランド「510 2 381-9」
4430.4 1994: Ep.IV 台枠トラスなし「510 2 381-9」
4430.5 1994- :Ep.IV 台枠トラスなし「510 2 382-7」

となっています。Ep.IIIとEp.IVの違いは、車体四角の2本の白いマーキングの有無です。Ep.IIIはマーキングがあります。
4430を1つとっても興味深いバリエーションがあることが理解できますね。

Special Thanks: T-Zugさん、T.Aさん、Shonan-boyさん

[EDIT] 2019-04-17
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[Vinyl 005] 改造への躍動 / ゲルニカ [Vinyl]

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5枚目のアナログレコードです。今日針を落としたレコードはコレ。もうジャケットから行っちゃってます。そう1980年代の最も個性のあったグループ「ゲルニカ」のファーストアルバムです。
これを知ったのは、YMOで商業的成功を収めた細野晴臣が所属のAlfaレコードから独自のレーベル「YEN」を作ることを許され、YMOを始め、細野晴臣、高橋ユキヒロなど、また彼らが発掘した当時最先端を走っていたアーティストがこのレーベルからデビューを果たしています。当時日本で一番尖っていたレーベルだっと思います。その応援部隊であったYEN友会なるファンクラブに私も入っていたので、様々な情報をここから得ることができました。

で、この「ゲルニカ」ですが、もちろんYENレーベルからレコードを出しています。当時TOTOウォシュレットのTVCMでも話題を集めた戸川純がボーカルをつとめ、上野耕路が作曲とキーボード、太田蛍一が作詞担当していました。ステージを直接観たことはないのですが、戸川純と上野耕路の二人が出演していたように思います。

とにかく個性が強いサウンドで、モチーフは1910〜30年代の世界に追いつけと西洋からの文化を積極的に取り入れていた時代。美術・デザイン史的にはアール・デコからデ・スティル、ダダイスム、バウハウスに至る激動の時代です。
そんな社会背景にリスペクトしたサウンドと歌詞、そして戸川純の唄が妙に私たち世代には新鮮でした。亡き母に聴かせたところ、さほど興味を持たなかったのは実体験があるからでしょうか。彼らが当時テレビに出演した時、アナウンサーから「ゲルニカ」の意味を問われた上野耕路が答えが、「『ゲル』がドイツ語っぽくて『ニカ』がロシア語っぽいから決めた」という答えが胸に刺さって今も鮮明に覚えています。

これがリリースされてすぐ、大学1年だった私は、夏休みの体育集中授業で山中湖へテニスに行ったのですが、当時はまだ友人もおらず一人ウオークマンでカセットテープに入れてゲルニカを楽しんでいたところ、たまたま一緒になった同室(大部屋でした)の同級生に聴かせたところ大ウケ。以来、すっかりクセの強い美大同級生たちと仲良くなれましたw
のちに明らかに「ゲルニカ」スタイルに感化された某レトルトカレーがこの世界観で売り出して、今だにスーパーで見れるので、このカレーを見るたびに「ゲルニカ」を思い出していました。



*Amazon.co.jpのリンク先はアナログレコードの出品がないため、CDのリンク先となります。
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4513 Kippwagen [Maerklin-Guterwagen]

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前々回の記事で紹介した無蓋車、随分前に紹介した冷蔵車、そして当ブログで最初に紹介した89形蒸気機関車とオーバルレイアウトのMレールのスタートセット(3200)に同梱されていたもう1両のホッパ貨車を紹介します。
これを購入したのは1971年、服飾関係のツアーでヨーロッパ視察旅行に出かけた亡母に無理を言ってスタートセットを買ってもらったものですが、トランスなしで小さいとは言え、スタートセットです。良く持って帰ってきてくれたと感謝以外の何物でもありません。これが私のメルクリンのスタートでした。
このスタートセットを手に入れてすぐ、亡父と渋谷のメルクリン販売店に100V仕様のトランスを買いに行ったのは言うまでもありません。今のスタートセットはすべて電源がついていますが、当時はトランスなしも用意されていたのは、海外旅行のお土産として買うという需要もあったからなのかも知れません。

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このモデルは、おそらく形式など存在しないファンタジーモデルと思われます。単品では4513という製品番号で販売されていました。Koll'sによれば1953年から1976年まで23年間のリリースで3つのグループがあるようです。販売終了の翌年からは、4413として樹脂製台枠の新開発モデルが登場しています。

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上画像は妻部分を側面と正面から見たところです。ホッパが回転できるよう金属製ストッパーが付いています。

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ストッパーを外してホッパーを回転させたのが上画像です。

スタートセットとして小学生低学年の子供が遊ぶのには丁度適当なサイズで想像力や様々な知識が育まれるセットではないかと今にしてみれば思うのですが、当時はカタログを眺めながら「V200や01形に数量のD-Zug客車のついたセットが欲しかった..」...とは、買ってきてくれた親には言えなかったですw
タグ:Kippwagen
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[Vinyl 004] Architecture & Morality / OMD [Vinyl]

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4枚目のアナログレコード(Vinyl)の紹介です。これはOMD(Orchestral Manœuvres In The Dark)の3枚目のアルバム「Architecture & Morality」です。
1980年代当時、英国発の様々なエレクトロポップのアーティストが出現し、MTVの効果もあって華やかな時代だったと思います。その中でも、先日紹介したDEPECHE MODEとは明らかに違う音作りではあるものの、特有の暗さと重さを持つグループとして同じ匂いを感じていました。(今は全く違う方向性ですがOMDの方が変わらない感じがします)
30年以上ぶりにこのレコードに針を落として改めて聴いてみると、当時と今の音作りの進化と一貫性の両方を垣間見ることができました。あれから40年近く経っているのに今もエレクトロポップを貫く彼らの姿勢には敬意を評したいです。特にこのアルバムのサイド1の3曲目の「Souvenir」は、今も好んで聴いています。(おそらく私の好きな曲の5本の指に入ります)
また、彼らの曲のタイトルは、時に実に挑戦的で、社会問題に向き合う姿勢も好感が持てます。Wiki(英語)を見ると、オランダでアルバムチャートの1位を獲得しているほかUKでも3位まで上昇しているようです。やはり欧州で人気があったようで日本では1部以外は、特に取り上げられなかったようにも思います。
このレコードは日本版のため、中にライナーノーツが入っていて執筆は小倉エージ氏でした。


タグ:OMD ALBUM Virgine
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4503 Klms 440 / DB Ep.III [Maerklin-Guterwagen]

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久しぶりに購入したモデルを紹介します。これは無蓋車モデル(4503)です。私が最初に親から買ってもらったスタートセット(2500)にも同梱されているのですが、画像のモデルは中学生の時だったか、小遣いで買った記憶があります。メルクリンで最も安価な貨車モデルの1つだったと思います。

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上画像は、妻部をサイドから見たところです。45XXは、台枠と車軸受けがブリキ板から一体で折り込まれて作られたものです。台枠の上には、樹脂製の車体が載っています。このブリキ台枠と車軸受けは樹脂製台枠に比べて線がシャープさに欠けるため、見た目は甘いトイライクな印象を受けますが、精度は良く走行もスムーズで他のモデルと遜色なく、一方で子供の乱暴な扱いでも十分に耐える頑丈なモデルでもありました。

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妻部を正面から見たところです。流石に樹脂本体に歪みが出始めているのがわかります。

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表記部分のアップです。精細とは言えないですが、1970年代のレベルとしては上出来なのではないでしょうか。形式であるKlms 440もしっかり読み取れます。

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俯瞰で眺めたところです。無蓋車モデルは、何か積むことができるので子供にとっては様々な可能性を秘めたモデルと言えます。実際メルクリンのプログラムに自動車モデルを積載した同型車両モデルもリリースされていました。

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台枠を裏から見たところです。左右のレレックスカプラーは、バネで繋がっていて車体と並行を保持させています。「Märklin」と「Germany」の文字が浮かび上がっています。何故「W.Germany」ではないのか..はナゾです。
タグ:Ep.III DB
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[Vinyl 003] TRANS EUROPA EXPRESS / KRAFTWERK [Vinyl]

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3枚目のLPレコードです。これは大学浪人時代に予備校の先生から借りたクラフトワークのTRANS EUROPA EXPRESS(いわゆるTEE)が私に再び大きな衝撃をもたらした1枚でした。予備校の先生のは日本盤でしたが、私が改めて購入したのはドイツ盤です。クラフトワークは世界に向けてしっかりとローカライズのできているグループなので、日本盤は英語仕様(TRANS EUROPE EXPRESS)でした。しかしこのドイツ盤はドイツ語。クラフトワークのサウンドには英語ではなくドイツ語の硬い発音がやはりしっくりきます。
ジャケットも基本的には同じ構図なのですが、ドイツ盤以外はカラーです。ドイツ盤はモノクロで渋い印象です。

さて、このTRANS EUROPA EXPRESSは、実際のTEEの乗車をイメージして作られています。ドイツの鉄道車両は重厚なイメージが強く、彼らのサウンドはドイツの鉄道車両らしさが見事に表現されています。更にドイツ盤はバッファがガチャガチャ鳴るエフェクトも加わって更に魅力的な音を紡いでいます。モチーフのTEEは、DBのVT11.5のようで、PVではVT11.5の実車が登場し、最近のライブでは演奏する彼らの背後のスクリーンにVT11.5の絵が出てきます。ドイツではついにVT11.5に乗車することは叶いませんでしたが、まだ動態保存の車両は残っているので、VT11.5に乗ってこのTEEを聴くという夢はまだ持ち続けています。(既にAvmz 111でTEEは聴きましたw)


タグ:EMI KRAFTWERK ALBUM
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4430 DB El-u 061 / Ep. IV [Maerklin-Guterwagen]

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ドイツから届いた最後の貨車モデルは、DBのEl-u 061形(4430)です。これはBörse(中古市)で購入して贈ってもらったのですが、箱にはシールで封印がされていたので、おそらく新品なのではと思われます。中古市でも新品が紛れ込んでいることもあるようです。

この貨車モデルとの出会いは、今回が初めてではありません。今から40年前ぐらいでしょうか。私が中学生時代、工作クラブに属していました。そこで最後の3年次の文化祭で後輩と二人でメルクリンを走らせようと思い立ち180cm x 90cmのベニア板2枚を使って小さなレイアウトを作りました。
その際、良く行っていた渋谷のメルクリン専門店でたまたま出会った大学生と話が合い、彼のレールを使って私のレイアウトを延長させ、更に車両も持ってきてくれるということになり、実際に文化祭では彼のおかげでスイス・オランダのTEE、RAmや沢山の貨車を牽引した列車など沢山の車両を走らせることができ、おかげで来場者にも好評でした。その時大学生の彼が持参したのが20両ぐらいだったか?の4430でズラズラと同じ貨車が走る壮観な眺めを初めて観たことが忘れられない思い出になりました。

[実車について]
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▲ Photo: "WAGEN" GeraNova Zeitschrifterlag GmbH München

このモデルの実車は、1960年から1989年まで製造された「Mittenselbstentladewagen」(中央自動徐貨車?)と呼ばれるもので、実は中央扉を中心に左右の荷台がくの字に斜めになり、積載物が中央に寄るようにできています。この貨車モデルを初めて見たとき中央扉の柱が斜めになっていることにちょっと疑問を感じていたのですが、これを調べて納得しました。モデルは一体成型の樹脂製なので機能しませんが、機能するモデルがあっても良いかなと感じました。また、この形式はEl-u 061形ですが、El-u 060形もあり、こちらは手ブレーキとそれを操作するバルコニーが付いています。

[モデルについて]
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Start upカテゴリに属する44XXシリーズの1両で、1977年から現在まで途切れることなくリリースされている息の長い製品です。そのため、現在も製品番号は4桁ですし連結器もレレックスカプラーです。Koll'sによれば、大まかには.1から.5までの5つに分類できるようですが、このモデルは最新のバージョンと推察できます。

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上画像は、車端部分をサイドから観たところです。このモデルを見て最初驚いたのは、廉価版モデルの位置付けではあるものの、表記類の印刷が非常に精緻になっていることでした。特に画像右側の中央扉部分の表記は、少なくとも老眼の進む私の肉眼では判読が不可能なほど小さい文字列になっています。

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その小さい文字列をアップにして撮影したのが上画像です。ここまで大きくすれば私でも判読可能です。「Bedienungsanweisung」(取扱説明)とありますので、この貨車の操作説明と思われます。
おそらく、この表記は1977年にこの貨車が初めてリリースされた時は表示がなかったか、あっても文字が潰れていたように思います。

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車端妻部分です。一方で、妻部には一切表記が見当たりません。その辺りは廉価版ゆえのことかもしれません。

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中央部分以外の側面表記です。Ep.IVの標準的な表記です。車体番号の「510 2 382-7」の表記は1994年からの番号と同じです。それ以前は、「510 2 381-9」と現在とは異なる車体番号でした。

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車体を俯瞰で観たところです。積載できる貨物は、主に鉄屑などと考えられます。細かい端材などは、この貨車で排積載が可能だと思われます。今年の新製品に鉄屑運搬など同じような用途で使われる貨車モデル(46913)がデジタルサウンドファンクションデコーダーを搭載してリリースされましたが、この貨車が実際に両側斜め可動する機能が付くようなファンクションがあればと思うようになりました。


参考文献:
1. Ommv 62, 72; El-u 060, 061 Mittenselbstentladenwagen / "WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Zeitschriftverlag GmbH München
2. KOLL'S PREISKATALOG 2005/2 MÄRKLIN 00/H0 / Joachim Koll
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